こんにちは、シドニーマンです。
シドニーのみならず海外に滞在しているのであれば在留届は済ませておきたいお役所仕事の一つです。
私自身、自分の在留届はいつ提出したかふと思い出してみたら随分前でしたので今回詳細を現住所にアップデートしてみました。簡単にできると思っていましたがチョット戸惑ってしまいました。

在留届とは?
まず在留届とは、
海外在留邦人が事件や事故、災害に遭ったのではないかと思われるとき、「在留届」があれば電話やメール(SMSを含む)を用いた安否の確認、緊急連絡、救援活動、留守宅への連絡等が迅速に行えます。 「海外で事故にあったのでは」といった留守宅からの安否問い合わせに対しても「在留届」があると早く確認できます。
外務省ホームページmofaより引用
つまり何かあった時にお国が助けてくれるありがたい届出なのです。
オーストラリアの場合は3ヶ月以上そこに滞在するのであれば在留届を提出しておいた方が良いのです。

在留届の住所変更
今回は在留届の住所変更を行いました。私事で恐縮なのですが随分前に在留届は提出していたので今回は新規で在留届を提出するのでは無く住所変更の手続きを行いました。
それが結果、新規で在留届を提出する羽目になってしまいました。
まず在留届をオンラインで提出しようと思い、「在留届電子届出システム ORRnet」に行きました。
そして「変更届、帰国、転出届を提出する」を選びました。

そこで利用者IDを持っていないことに気が付き、在留届をダウンロードして現住所を記入しメールする方法に取り掛かりました。ですが変更届に記入する事柄とオンラインで処理する事柄が同じことに気がつき今後何かあれば利用者IDが必要になってくるのがわかっているのでオンラインで処理してみました。
現住所、パスポート番号、本籍にメールアドレス、オーストラリア到着日等の必要事項を記入しました。私の在留届だけでなく家族全員分行いました。
こちらが在留届になります。


こちらが在留届の変更届になります。


在留届はこちらからダウンロード出来ます。
https://www.sydney.au.emb-japan.go.jp/document/japanese/consul/henkotodoke.pdf
利用者IDを持っていなかった私はいちから在留届を記入し、ついでに嫁様と娘様の在留届も同時に作成しオンラインから提出しました。
もし利用者IDを持っていれば変更手続きに必要になったモノはパスポート(もちろん有効期限内)ぐらいです。
在留届を提出するメリットは?
在留届は、留学先であれ勤務先であれ日本以外の国で自分が滞在する住所が決まってから行った方が良いお役所仕事で、現地到着後に済ませて欲しい手続きです。
在留届を提出していれば、現地で災害や緊急事態が発生した場合に総領事館や日本国大使館からのサポートを受けやすくなりますし、現地の安全情報をメールで受け取れたり緊急時の安否確認を迅速に行って貰えます。

デメリットは?
在留届が提出されていない場合のデメリットは、滞在先の国の大使館や日本総領事館では滞在しているかどうかが分からないため、災害やアクシデント等何かあった時に迅速に対応してくれない場合があるでしょうし、引越しや帰国などして現住所が変わってしまっていたら、本当にその国に滞在しているかどうか知ることができません。
在留届は強制?
在留届は旅券法第16条によって、外国に住所又は居所を定めて3ヶ月以上滞在する日本人に、その住所や居所を管轄する日本の大使館又は総領事館への提出を義務づけているものです。
外務省オンライン在留届より引用
つまり在留届は強制ではなく義務なのです。
提出していなかったとしても誰からも注意されることはありませんし普段の生活には何ら支障をきたしません。ですが緊急時や何かの犯罪に巻き込まれたり事故や事件に巻き込まれた時に在留届は働いてくれます。
お金がかかるわけでは無いので提出しておいた方が良いと思います。
提出は現地に到着して住所等が決まってから提出するようにしてください。
また、「在留届」提出後に、連絡先、引越しや家族の移動など「在留届」の記載事項に変更があったときは「変更届」、帰国するときは「帰国届」を提出するようにしてください。
滞在期間が3ヶ月未満の方は、「たびレジ」に登録してください。

どうやって在留届を手に入れる?
シドニーの場合、在留届はシドニー市内にあるシドニー日本国総領事館の窓口で受け取るかオンラインでダウンロードして手に入れます。
こちらが在留届になります。
https://www.sydney.au.emb-japan.go.jp/document/japanese/consul/zairyu.pdf
在留届の提出方法
在留届の提出方法ですが、「在留届電子届出システム(ORRnet)」からオンラインで提出と、またシドニー日本国総領事館へ持っていき窓口で提出することも出来ますし、もしくは郵送、メールで提出の2通りの方法があります。
- 在留届電子届出システム(ORRnet)を利用する。
- 在留届を入手し、窓口、郵送、電子メールで提出する。
在留届電子届出システムを利用する
まずは在留届の提出方法です。「在留届電子届出システム(ORRnet)」からオンラインで提出することが出来ます。
*ちなみに、この「在留届電子届出システム(ORRnet)」とは、外務省が管理している在留届を提出できるシステムです。このシステムを使うと帰国や住所変更などがオンラインで出来るようになれます。
このサイトから在留届を提出した方は、旅券(パスポート)・各種証明のオンライン申請も可能になっています。

在留届を入手し、窓口、郵送、メールで提出する。
もうひとつの方法は、在留届をダウンロードし、必要事項を記入してシドニー日本国総領事館の窓口まで持って行き提出する、もしくは郵送やメールでシドニー日本国総領事館まで提出します。
窓口で在留届を提出する際には、旅券(パスポート)と合わせて戸籍謄本など本籍地を確認できるものがある方が良いです。
*以前はFaxでも提出出来ましたが2023年(令和5年)4月1日(土曜日)からFAXによる提出方法は廃止となりました。
シドニー日本国総領事館の住所はこちらになります。
12/1 O’Connell St ,Sydney NSW 2000
在留届の提出期限は?
在留届に提出期限は特にありませんが旅券法第16条では、以下のように定められています。
”旅券の名義人で外国に住所又は居所を定めて三月以上滞在するものは、外務省令で定めるところにより、当該地域に係る領事官に届け出なければならない。”
旅券法第16条より引用
つまり住所を定めて3ヶ月以上滞在する場合は、在留届を管轄する大使館や総領事館に提出する義務があるということです。
海外に3ヶ月以上滞在する場合で、住所が決まった際には早目に提出しましょう。
在留届を提出していないとどうなる?
「在留届」を提出していないとどうなるかと言えば、シドニー日本国総領事館が私達がここシドニーに居住していることを知り得ません。
例えば、災害が起きたときや事件、事故に巻き込まれてしまった場合に私達の安否確認、シドニーでの緊急連絡先などへの連絡を行うことができません。
強制ではなく義務なので何があっても提出しなければならない訳ではありませんがもしなにかあった時の為にも提出しておいた方が良いので提出してください。
また、「在留届」提出後に引越しや家族の移動など「在留届」の記載事項に変更がある時や帰国するときには、「変更届」、「帰国届」を必ず提出してください。
帰国届もある
在留届は私達の最新の情報の方が良いです。
帰国するのであればきちんと帰国届を提出した方が良いです。
こちらが帰国届になります。
https://www.sydney.au.emb-japan.go.jp/document/japanese/consul/kikoku_tenshutsu.pdf
オンライン在留届をすればこちらの手続きがスムーズになっていた
令和5年(2023年)3月27日(月曜日)以降、在留届電子届出システム(ORRnet)を利用してオンラインで在留届を提出を済ませると旅券(パスポート)及び各証明のオンライン申請が可能となりました。
令和5年(2023年)3月27日(月曜日)以前は旅券(パスポート)や各証明に必要な書類等を揃えて在シドニー日本国総領事館の窓口に提出し引き換え書を受け取り指定された日に後日改めて取りに行かなければなりませんでした。
遠方であれば郵送が使えましたが総領事館から少々離れたサバーブぐらいであれば取りに行かなければなりませんでした。
私事ですがシドニーで何度もパスポートの更新をしています。なのでその都度、在シドニー日本国総領事館まで行き更新手続きを行い後日改めて取りに行ったものです。今後はそれが緩和されるので助かります。

*オンラインで旅券(パスポート)、各証明の申請を行うには在留届をオンラインで提出し利用者IDを手に入れてください。
在留届を提出した後
在留届を提出した後にやっておいた方が良いことがあります。
それは、自分のパソコンにデータをセーブしておくことです。
なぜなら引越しや何らかの理由で住所が変わったらその都度在留届は提出しなければなりません。その度に必要記入事項を確認していると今回の私の様に調べ直さなければなりません。時間がかかりすぎます。
今回私が苦労したこと
今回私が在留届を提出するのに苦労したことが幾つかあります。
それは、
- 以前提出したのがいつだったか覚えていない
- オーストラリア到着日を覚えていない
- 申請方法が変わったことを知らなかった
以前提出したのがいつだったか覚えていない
ここ数年引越しをしていませんが、今回ふと在留届の事を思い出したのです。つまり何年も在留届を更新していない自分に気がついたのです。提出している在留届の住所も今住んでいるところではない前の住所もしくはその前の住所であるかもしれない事に気がつきそれで今回更新した次第なのですが。
正直数年以上在留届の詳細を変更していなくても別にペナルティがある訳でも罰則罰金がある訳でもありません。でもだからといって疎かにしないでください。事件や事故に巻き込まれた場合や何らかの理由で安否を確認しなければならない状態に陥った際在留届は役に立ちます。
令和5年(2023年)3月27日(月曜日)以降もうわざわざシドニー日本国総領事館まで行く必要がないのでオンラインで済ませておいてください。
オーストラリア到着日を覚えていない
在留届の中にある記入事項の1つに、「オーストラリア到着日」があります。
私の場合オーストラリアに来たのは数年前ではなく数十年前になるので正直到着日なんか覚えている訳ありません。古いパスポートを探し出してなんとかその日を見つけることが出来た次第です。
申請方法が変わったことを知らなかった
申請方法が変わっていたことを知らなかったが為に初めは以前の様に在留届をダウンロードし自分で記入してシドニー日本国総領事館へメールするつもりでした。しかしオンラインで在留届が提出できる事が分かり、しかもその方法で在留届を提出すればパスポートの更新がオンラインで出来る。今までのようにパスポート更新の度に必要書類を準備してシドニー日本国総領事館まで行く必要が無くなるわけです。大変助かります。なのでオンラインで処理しました。
申請方法はオンラインで処理と用紙をダウンロードしてメール郵送もしくは窓口に提出のどれかになります。自分のやりやすい方法で在留届を提出してください。
色々あり大分時間を費やしてしまいました。

まとめ
今回そういえば在留届はどうなっているのかな?と、ふと思い出してから、現住所で提出していないかもしれないと思いに駆られ在留届を現住所で提出する次第になったのですが、実は自分でも何年前に在留届を提出したか覚えていませんでした。
ですが今回在留届を思いだしたおかげでオンラインで提出することが出来ましたし、今後旅券(パスポート)や各種証明を在シドニー総領事館にお願いすることがあるとき以前の様に窓口まで行き処理するのと違い、オンラインで処理することが出来るようになったので結果時間はかかりましたがよかったのではないかと思っております。
在留届は直にシドニー生活に関わり合うことはないかもしれませんが、何かあったときに助けれくれる大変ありがたい届け出です。
忘れずに行ってください。