こんばんは、シドニーマンです。
今のシドニーはタイトル通りある意味地獄です。
高額時給は当たり前なのですが、しかしそれ以上に深刻な問題は何もかもが高すぎるんです!
インフレ、家無し、職なしで普通の生活ができない状態です。

どうなっている今のシドニー?
今のシドニーというか今年に入ってからのシドニーですが、高額時給が注目され世界中からその恩恵を求めて多くの人々がやってきました。しかし現実はそんなに甘くなくコロナ禍を経験して生き延びてきた各企業、各業種、各業態では雇用するスタッフの数をコロナ前より少なくして仕事を調整しています。その傾向が今年7月を過ぎてからもっと現れているのです。
つまりコロナ前よりどの企業も業種も業界も少ないスタッフで運営しているのです。

高額時給
シドニーの今の最低時給は$23.23(2033年7月以降)です。
詳しくはこちらをご覧下さい。
シドニーの最低賃金は時給$23.23です(2023年7月から)。前年(2022年)は、$21.38。一昨年(3021年)は、$20.33と毎年最低時給は上がってきていますが、それでも毎年$1.00前後上がっているのに対して2022年から2023年に関しては$1.85とあがり方が急激です。これはインフレ対策と都市郊外や遠方地にあるファームの人手不足を補うための対策なのですが、インフレはそれ以上になり、ファームも天候不順による不作で人手不足にならない状態なのです。
本当にこの時給は高すぎで、皆さんその恩恵を求めてシドニーにやってくるのです。
またITエンジニア、金融トレーダー、医療関係の仕事などはそれ以上の時給が受け取れます。ただしこれらの仕事は未経験者は難しいですし、経験と技能に応じて大きな幅があります。
ちなみに私は今でも飲食店勤務なのですが、今年8月以降求人していません。
なぜなら現行スタッフの皆さん辞めないのです。辞めて新しい職場に移って仕事を覚えるよりも、既に覚えている仕事をこなしている方が楽だからです。これは無理して高い時給と思われる職場に移らなくても、もう覚えてある仕事をこなすだけでそれなりの高額時給が手に入る事を意味しています。つまり新人スタッフの入る隙間すらないのです。
高額時給が謳われて久しいシドニーですが、仕事に空きがないので仕事に就くことが大変難しいのです。
インフレ

シドニーでの最近のインフレ状況について以下の通りです。
- シドニーのインフレ率は過去20年で最も高い水準です
- 特にガソリン代、家賃、食品、電気代等の価格上昇が激しい
- ついに公共交通機関までも
- 原材料の高騰により、飲食店等の料金も上がっている
- まだまだインフレは続く

シドニーのインフレ率は過去20年で最も高い水準です
物価上昇、シドニーのインフレ率は過去20年以上で最高数値に達したとのことです。
ちなみにこちらのサイトでは過去との比較が出ています。
ただオーストラリアでは、物価上昇の話題はテレビでもニュースになりますが、日本のように事細かに商品毎の値上げの情報を報道しません。なのでスーパーマーケットでも昨日と価格が違うことは普通ですし、それに対して文句を言う人もあまりいません。文句を言ったところで価格が変わる訳では無いので半ば諦めの気持ちで受け入れているようにに思います。
特にガソリン代、家賃、食品、電気代等の価格上昇が激しい
日々の生活に特に関わってくる、ガソリン代、家賃、食品、そして電気代の価格上昇が激しいのです。
ガソリン代はもう$2.00以下などもうありませんし、家賃など平気で週$50.00~$150.00は上がっています。食品も気がつけばドンドン価格が上がっています。
ガソリン価格の高騰はそのほかの商品の価格を上昇させる、いわゆる二次的効果があると言われています。そのガソリン代が下がる気配はありません。
シドニーの電気代は世界一高いと言われたことがあるくらい普段から高いのですが今はもっと上がっています。電気会社への支払い方法も今までは3ヶ月に1度の支払いでしたが、毎月の支払いへと移行するよう促進しているくらいです。
ついに公共交通機関までも
このインフレのあおりを受けてついにバス電車などの公共交通機関までも値上げが2023年10月16日(月曜日)から行われました。


原材料の高騰により、飲食店等の料金も上がっている
原材料の高騰が止まらない為、飲食店でも料金が上がっています。
私も飲食店で今も勤務していますが、メニュー価格の変更作業がこんなに短い期間で何度も行った記憶はシドニーに長年居ますが無いです。
まだまだインフレは続く
過去20年遡っても見たことがないインフレがシドニーを包んでいます。そのインフレは落ちる気配も落ち着く気配も見えないのが現状です。この先もまだまだインフレは継続すると予想されます。
ニューサウスウェールズ州政府は、インフレ抑制のため金利引き上げを行っていますが、効果が現れるまでには時間がかかりそうです。その状態の今でも食品価格は上昇。肉や乳製品、野菜等日常の食費の支出が増えています。
こうなってくると私達ができることは、日々の生活費の節約しかありません。毎日注意が必要となってきます。
またインフレが過度に進みすぎてしまうと、賃金の上昇率が追い付かなくなります。このようなケースでは、「○○が高すぎるから買うのをやめておこう」、「今回ではなく次回に購入しよう」と購入意欲の低下につながりその結果購入しません。モノやサービスの消費が減退してしまい企業業績の悪化にもつながります。ここまで来てしまうと私たちの生活に悪い影響を及ぼします。
実は今のシドニーはこの状態に非常に近いのです。
家無し
シェアハウスに住む事はシドニーに居るのであれば普通のことです。その家が不足して無いんです。
シェアハウスとは

シェアハウスとは、一軒家やマンションやアパートの一室(ユニット)を共同(シェア)で借りて住むスタイルのことでオーストラリアで一人暮らしをする際の一般的な方法です。2ベッドルームや3ベッドルームのように物件の構造によって異なりますが、基本的には複数人で住み、リビング・キッチン・バス・トイレ等の共有スペースをシェアします。部屋は個人で借りる場合とルームシェアと呼ばれる相部屋になります。(個人で借りる場合とルームシェアとで家賃(レント)が違ってくるのです。)
シェアハウスのメリットは、まず滞在費用が安く抑えられることです。最低限の家具もそろっている場合が多いので諸経費がそこまでかかりません。物件によっては短期間からの契約も可能な場合があります。学校や職場の近くなど好きな場所に住めることも大きなメリットです。
実はそのシドニー生活の基盤になるシェアハウス探しが大変なのです。
住居不足と高すぎる家賃がその理由なのです。
住居不足

シドニーはオーストラリア1、2の大都市です。その大都市の時給が高いとあれば大勢の人達が仕事を求めその恩恵を受けとるためにやってきます。その為住むところが不足しているのです。今シドニー郊外では急ピッチにアパートを至る所で建てられています。それでもそれらができ上がるのが数年後。それまでこの状態が続くのであればこれからシドニーに来る人達はシンドいです。
高すぎる家賃
住む場所が少なければ当然家賃(レント Rent)が上がってきます。
こちらシドニー版Gumtree。このサイトのシェアメイト探しを載せました。

見てもらえれば分かりますが、シドニー郊外ホーンズビーの一部屋で家賃1週間$370.00。いくらホーンズビー駅から徒歩圏内とはいえ、シドニー中心地からどんだけ離れているのか?
つまりそれだけ家賃(レント Rent)を高くしても部屋を探している人達は借りに来るんです。住む場所がなければシドニーで生活できません。
コロナ前であれば、
「探すのが難しいエリアは諦め、家賃を抑えるためにが比較的安い郊外で部屋を探す」とか、「予算を少し増やして部屋を探す」や、「入居までに時間がかかることを覚悟する」
等と言えましたが今はそうは言ってられません
思っている以上に家賃が高いんです。
職なし

シドニーではインフレで家探しも困難な状態。せめて仕事があれば収入があるだけマシだと思うでしょうが、今のシドニーでは仕事を得ることも難しいのです。そのシドニーでの職探しがとても大変な理由はこんな感じです。
- シドニーはオーストラリアの主要都市のため、職探しの競争が激しい
- 職探しの方法や情報収集が十分でない人もいる
- 英語力が乏しいと難しい
- 必要なスキルや経験が不足していると仕事に就くのは難しい
- 職探しに時間がかかるため生活費の維持が難しくなる

シドニーはオーストラリアの主要都市のため、職探しの競争がより激しい
もともとシドニーはオーストラリアの主要都市です。なので思うように仕事を見つけれない場合もありますがコロナ前であれば根気強く探せは見つかったものです。それがコロナを経験しどの業界も業種もコロナ前より少なく人を雇っています。そこに高額時給がフォーカスされ世界中から人々がやってきています。仕事探しの競争は以前より随分激しいです。
職探しの方法や情報収集が十分でない人もいる
職探しの方法が分からない人達や情報収集が十分でなく仕事を見つけれない人達を見かけます。今のシドニーはコロナ前より少ない人数でどの仕事も行われています。コロナ前の情報を元に仕事探しをしては、見つかる仕事も見つけれないです。
飲食店勤務なので飲食関係の視点からですが、営業中や休憩中に飛び込んできて、「仕事探しています」と来る人達がいますが今それをしても門前払いになります。なぜなら飲食店もコロナ前より少ないスタッフで営業しているのでこの手の人達への対応がしきれないのですその店まで来る時間があればメールまたは電話で聞いた方が早いです。返事が無いのであれば切り替えて次を探した方が良いです。
英語力が乏しいと難しい
コロナ前であれば英語に自信が無くてもどうにかなった仕事探し。特に日本食レストランでは日本語が飛び交っていたので英語力が乏しくても何も困りませんでした。それが今では日本食レストランでもスタッフ同士でも英語でコミュニケーションを取らないといけない状態です。
必要なスキルや経験が不足していると仕事に就くのは難しい
どんな職場でもスキルや経験があると嬉しいものです。それらが不足していれば仕事探しはなかなか大変です。仕事に就けるまでに思っている以上時間がかかると思ってください。
職探しに時間がかかるため生活費の維持が難しくなる
仕事探しに時間がかかればそれだけ生活費がかかります。インフレのシドニーで仕事探しに時間がかかればかかるほどインフレが身に染みて生活の維持が難しくなります。
ワーキングホリデーメーカーや海外留学生にはしんどすぎる?!
ワーキングホリデーメーカーや海外留学生がこの煽りをくらっているのではないかと感じています。
オーストラリアに夢や希望を持ってやってきてたのは良いが、仕事探しをしても見つからない。家賃は高いので思っている以上に負担になる。日々の生活にもお金はかかる。毎日ドンドン持っているお金が減っていく。厳しすぎる現実と直面します。
しんどすぎます。
いつまで続く?

この状態はいつまで続くのでしょうか?
多くの現地メディアでは2024年から2026年頃までこのインフレは続くであろうを予測しています。



どちらにしても長引きそうです。

まとめ
今のシドニーは、高額時給ですが、まだまだ落ち着きが見えないインフレに、職なし、家無しと普通に生活する事が大変キビシイです。
私たちにできることは、まずは今の生活を見直し少しでも無駄遣いをしないで静かに暮らすことです。
仕事を持っているのであればしっかり働いて職場から信用を得ることです。そうしないと労働時間もシフトも削られ収入はあっても思っているよりも少ない給料しか受け取ることが出来ません、収入よりも出費の方が多くなることは続けばヤル気は失せてしまいます。
そうなるとせっかくのシドニーライフが台無しです。
誰もがみんな今は大変しんどいんです。
願わくば一日でも早く収まってもらいたいです。