こんばんは、シドニーマンです。
いつも空気が乾燥しているオーストラリア。住んでいて思うのですが日本と比べこちらの方が静電気が気になります。
ドアノブなどの金属に触れた時に「バチッ!」と痛みが走る静電気は嫌なもので、私同様金属製の何かに触れるのが怖いと思う方は多いのではないかと思います。
私は以前まで静電気の「バチッ!」が頭痛のタネでした。
ですが今では「水分補給」と「ハンドクリームをぬる」の2つの対策を使ってそれも改善することが出来ました。
ちなみに静電気は英語で、static electricityと言いますが、略してstaticとも言います。

静電気はなぜ起きる?

静電気がなぜ起きるのか調べてみました。
静電気は、物体(主に誘電体)に電荷が蓄えられている(帯電する)状態や、蓄えられている電荷そのもののことを指す場合もある。電荷は常に電界による効果と磁界による効果を持つが、静電気と呼ばれるのは電界による効果が際立っている場合である。
物体に他の物体から摩擦や強い力が加わると、負の電荷が移動して正の電荷と負の電荷のバランスが崩れ、それぞれ正に帯電した状態と負に帯電した状態になる[1]。これらは同じ種類の電荷は互いに反発し(斥力)、違う種類の電荷は引き合う(引力)という性質をもち、これらの力を静電気力という[1]。
ウィキペディアより引用
つまり物質内にたまった状態の電気のことです。
どんな物質にも(人の体を含め)すべてプラスとマイナスの電気があり、通常はプラスとマイナスの電気量が釣り合った状態になっています。しかし摩擦などが原因でプラスとマイナスの電気量のバランスが崩れることがあります。この状態でたまった電気が「静電気」です。
体に溜まってしまった静電気は通常日常生活の中で知らないうちに放電されるので気にならないものです。
しかし乾燥して空気中の水分が少なくなると体から静電気が放電されにくくなるのでどんどん溜まっていきます。体に静電気が溜まった状態で電気が流れやすい金属製のモノに触ると体に溜まっていた静電気は一気にそこから流れ出ます。あの「バチッ!」という音はこのときに起きているのです。
空気中の水分が少なければ少ないほど静電気は起きやすく、逆に空気中の水分が多ければ多いほど放電が進み静電気に悩まされないのです。
オーストラリアの空気は乾燥しているので季節を問わず静電気の影響を受けやすいのです。
カンタンにできる静電気対策
静電気は嫌なモノですが、それでもどうしても静電気の「バチッ!」が発生しそうな金属製のモノに触らなければならない状況では下記のようなカンタンにできる静電気対策をしてみてはいかがでしょうか。
アイテム無しで出来る静電気対策を探してみました。試して見てください。
金属以外のものを手のひら全体で触る
ドアノブや車のドアなど、静電気の「バチッ!」が起きやすいモノに触れる前に、手のひら全体で壁や地面に触れてみて下さい。静電気が放電されて痛い思いをしなくて済みます。
「アスファルト」「木」「石」「紙」などの電気を通しにくいモノに手のひら全体で先に触れておくことで体に溜まっている電気を放出できます。その後に電気を通しやすい金属製のモノに触っても「バチッ!」と痛む可能性が低くなります!
道具は一切必要なくいつでもどこでも簡単にできる事なので覚えておくと安心です。
ただし、「ガラス」「ゴム」「プラスチック」のような電気を通さない素材のモノに触れても意味がないので注意してください。
金属には手のひら全体で触れる
「アスファルト」「木」「石」などの電気を通しにくいモノに触って体に溜まった電気を逃がすだけでは心配という方は、そのあと手を広げパーの状態にしてからドアノブなどに触れて見てはどうでしょうか。
私もそうでしたがドアノブに触れる時、怖くて指先から触れようとします。そうすると電気が一点に集中してしまい、余計に「バチッ!」と強い静電気を発生させてしまい痛みを感じます。
静電気が発生しやすいと思われるモノに触れる時は、手のひら全体で触れることで接する面が広くなり痛い思いをする可能性を下げることが出来ます。
水分を摂取する

水分補給をすることも静電気対応のひとつです。
ミネラルを含んだミネラルウォーターやアルカリイオン水であればなおのこと良いです。
体内の電気バランスが崩れ、静電気を発生させやすい酸性に傾いたカラダを、アルカリイオン水などを摂取して中性に戻してあげてください。
空気が普段から乾燥しているオーストラリアにいると汗をかいても自分では分からない場合が多いです。なので知らず知らずのうちに体内の水分が不足して、静電気体質になっていたりします。
お茶やコーヒーにはカフェインが含まれています。それらで水分補給をしたつもりでもカフェインには利尿作用があるため、トイレに行く回数がふえていたり、気が付かないうちに脱水症状になっていたりする可能性があります。
出来ればコーヒーやお茶よりもこまめなに水分補給した方が良いと思います。
静電気対策アイテム
アイテム無しで静電気を防ぐことはできますがアイテムがあればなおのこと静電気対策が出来ます。
静電気対策アイテムを使うことによって内に溜まった静電気をより外に放電してくれます。
こちらでは幾つか静電気アイテムをご紹介致します。静電気を事前に防ぐためにも検討してみてはいかがでしょうか。
ハンドクリームをぬる

ハンドクリームは実は保湿効果があり静電気発生の原因である乾燥を防ぐためとても良いアイテムなのです。乾燥で失われた油分や水分をハンドクリームによって補うことで静電気発生を抑制することができます。
手軽に何処ででも購入出来ます。

私の場合はどれが良いか分からなかったのでChemist Warehouseに行って聞きました。
こちらの2種類のハンドクリームを紹介され、
Aveeno(写真右側)を使用しています。
天然繊維の衣服を身に着ける

綿などの天然繊維の衣服を身に着けるとよいです。天然繊維は吸湿性が高く水分を含みやすいため静電気が自然に放電されていきます。その逆で化学繊維で出来た衣服は吸湿性が低いため、電気を逃さないので静電気が溜まってしまいます。

静電気防止スプレー
【12本セット】ピノーレ 静電気防止スプレー 200mL×12個
衣類用の静電気防止スプレーです。
スプレーを衣類などに吹きつけて、摩擦による静電気の発生を抑えることが出来ます。
使い方も簡単なので静電気にお悩みの方はまず使ってみてはいかがでしょうか。
また広範囲の静電気を除去したいときにも役立ちます。携帯用の静電気除去スプレーであれば持ち運びも苦にならないと思いますし、出先でも簡単に静電気を除去できます。
静電気除去キーホルダー
静電気除去キーホルダー 2段階放電 指示LED付き 人体/自動車/取っ手/事務機器/金属製品 帯電防止 キーリング付き MOT-JDSD2212
静電気防止キーホルダーは、車・家のドアなど静電気が起きやすい部分を手で直に触る際に使用することで放電してくれるアイテムです。携帯しておけば静電気が起こる前に使え静電気によっておこる痛みや不快感を軽減できます。
使い方は簡単で、キーホルダーを握りドアノブなど電気を通しやすい場所に触れさせるだけです。キーホルダーを握る際も指先だけでなく、手のひら全体で握ると静電気の発生をより抑えてくれます。
加湿器を使う
静電気は、気温25度以下・湿度20%以下の環境で発生しやすくなります。つまり乾燥しているシドニーの空気は静電気が発生しやすい状況に陥りやすいのです。加湿器などを使用し適度な湿度の維持を心がけてください。
水蒸気は電気を逃がす性質があるので、適度な湿度があれば静電気は発生しにくくなります。
しかし電気代が高すぎるシドニーではこの方法はおすすめしません。
ブレスレット/ネックレス
手軽にアクセサリー感覚で身につけれる静電気除去ブレスレットや静電気除去ネックレスなどのグッズ使えば静電気の不快感を軽減できます。
ブレスレットタイプやネックレスタイプのアイテムは肌と直接触れることになるので除電してくれます。
やってはいけないこと
「バチッ!」と痛くなるくらいの静電気です。舐めていると大変です。
こちらに記述したやってはいけないことには気をつけてください。
- 帯電した人や物に直接触れない
- 火気や燃えやすいものの近くで静電気が発生しないよう注意する
- 電子機器を帯電した人が直接触れない
- 湿度の低い場所で不用意に動く
- 合成繊維は避ける
帯電した人や物に直接触れない
帯電物に触れると放電を受ける可能性があります。帯電した機器などには絶対に触れないようにしましょう。
火気や燃えやすいものの近くで静電気が発生しないよう注意する
静電気の放電により、火花が発生する可能性があります。ガソリンスタンドでは特に注意が必要です。オーストラリアにあるガソリンスタンドはセルフ式のみなので車から降りる前には手のひらを広げてどこかに触りそれから降りましょう。
帯電した人が直接電子機器に触れない
静電気を帯電している場合、機器を壊してしまう可能性があります。アースの確保もしくは、機器などの金属部をアースに接続することで静電気を逃がせます。機器の取り扱いについては説明書を十分よく読み気をつけてから行ってください。
湿度の低い場所で不用意に動く
洋服を脱ごうとしてバチバチと静電気が発生した経験は、皆さんあると思います。これは乾燥した環境で衣服がこすれ合い静電気が発生してしまうのです。こういった環境では自分自身が思っている以上に静電気を帯びています。湿度を上げる、導電性材質の衣服を着用する等の対策をとってください。
静電気は、湿度20%以下気温20℃以下になると発生しやすくなります。
合成繊維は避ける
衣服は天然素材のものを選ぶと静電気が発生しにくくなります。合成繊維は避けましょう。
合成繊維(ポリエステル、アクリル、ナイロン、レーヨン、キュプラなど)
組み合わせは大事
天然素材のウールと合成繊維のポリエステルを重ね着した場合、静電気が発生しやすい組み合わせになりますし、天然素材のインナーと合成繊維のアクリルで作られたセーターとの組み合わせも静電気が発生しやすいのです。素材は確認してください。
また組み合わせは衣類だけでなくマフラーやストールなどもあります。それら小物の素材にも気をつけてください。

まとめ
静電気は不快なものですが、静電気に悩まされているということは、それだけお肌の乾燥が進んでいる事を意味します。
お肌を乾燥させたままにしておくと、体内に静電気が溜まりやすくなったり、静電気の「バチッ!」をくらうことにもなりかねません。
今回紹介した静電気対策は、すぐに試せる対策もいくつかあるので試してみてはいかがでしょうか。
「アイテムを活用する」、「静電気の起きにくい材質の衣服を着る」、など対策も1つではなく併用すれば効果はもっと現れます。
私も静電気対策の「水分補給」と「ハンドクリームをぬる」で静電気が怖く無くなりました。
また乾燥肌対策にも有効なので「一石二鳥」になると思います。私も心做しか、「水分補給」と「ハンドクリームをぬる」ようになって肌に潤いがあるように感じ取れるようになりました。
静電気の発生そのものを防ぐことと、放電による事故の危険性も未然に防ぐことで特に乾燥している時期(シドニーは年中)、静電気に悩まされずに生活できるのではないでしょうか。
自分のやりやすい方法で静電気対策を行ってみてください。