こんばんは、シドニーマンです。
シドニーに住み着き20年以上経ちましたが英語は未だに難しいと感じているシドニーマンです。それでもレストランで働き、英語で接客。英語で新人指導。英語で各業者と、なんとか仕事をこなしています。
シドニーで働くための英語力
英語圏であるオーストラリア。英語が公用語です。なので英語力がものをいいます。
英語が出来ないと仕事どころではありません。買い物ひとつ難しいです。
オーストラリア、シドニーで仕事を得て特にローカルに混じってその中で働くことができるレベルは、語学学校レベルでUpper-intermediate(中級・上)あたりと言われています。
この英語レベルは、英語でのコミュニケーションがそれなりに取れるレベルを指します。
語学学校の英語レベルとは?
シドニーの語学学校の英語レベルは主に下記のように分けられています。
Beginner(初心者)
Elementary(初級)
Pre-intermediate(準中級)
Intermediate(中級)
Upper-intermediate(中上級)
Advanced(上級)
Beginner(初心者)
英語初心者で全く喋れない人。英語を聞いたり話したりする機会が今まで特になかった方。この手の人は英語に対して苦手意識が強い人が多いのが特徴。
Elementary (初級)
ボディランゲージを使えばコミュニケーションができるレベルで英語での受け答えがまだ難しいと思われる方。
TOEICスコアで言えば400点前後。
Pre-Intermediate (準中級)
英語で簡単な意思の疎通が取れるレベル。
中学卒業レベルの英文法が理解でき挨拶や軽い雑談ができる。
ホームステイをするのであればこのレベルは欲しいところ。
Intermediate (中級)
英語圏で日常生活を送る事ができるレベルと言える。オーストラリアに来る前に英語を勉強していた人に多いレベル。
TOEICスコアで言えば600点前後
Upper Intermediate (中上級)
ビジネススクールや大学への進学、現地でのインターンシップやローカルで働こうと考えているのであれば必要なレベル。
TOEICスコアで言えば700点以上。
Advanced (上級)
英語で全く困らないレベル。英語を不自由なく扱える。
TOEICスコアで言えば800点以上。
シドニーで語学学校に通う方はこのどれかに分けられます。
ちなみにレジュメ(履歴書)にも英語レベルがどこに該当するのか記入してもらえていると面接する側は助かるものです。

シドニーにある飲食店で働くために必要な英語力
シドニーにある飲食店で働くためには、英語で最低限のコミュニケーションが取れるくらいは必要です。
ローカル飲食店なら話はわかるが日本食レストランなら必要なさそうに思うのが普通です。
しかしながら現実はそんなに甘くありません。残念ながら最低限の英語力は必要なんです。
なぜ日本食レストランで働くのに英語が必要なのか?
日本食レストランで働くのにどうして英語力が必要なのか?
ここはオーストラリア、シドニーです。英語は公用語です。そしてその場所にある日本食レストラン。お客様も他のスタッフも日本人だけというお店はもう無いと思ってください。そのためスタッフ同士で話をする場合でも英語が必要ですし、ホールポジションでは尚更です。お客様とのやり取りに英語力が必要です。
決まりきったセンテンスを言うだけなら、たとえ始めは分からなくても直ぐに覚えるでしょうが、思ってもみないことを言われたり、聞かれたりする場合があります。
例えば、メニューを自分の好みに変えようと交渉してきたり、自分がどれだけ日本語が喋れるかをアピールしてきたり(この手の人達はちょっとぎこちない日本語であるケースが多いです。)、唐揚げチキンとポークカツの違いを聞いてきたり、と。
なのでその辺を臨機応変に対応できるかがポイントになります。
簡単な意思疎通ができる程度の英語スキルは求められます。
コロナ前の日本食レストランのキッチンハンドの英語力
コロナ前の日本食レストランの特にキッチンは、ほとんどのスタッフが日本人であったり日本語が話せる(しかも流暢に)日本人で無いスタッフがいて英語が話せなくても問題ありませんでした。
仕事に必要な最低限の英語は、
「Yes」、「No」、「Thank you」そして、「Please」ぐらい
あとはホールスタッフに料理を渡す時に少しぐらい話すだけです。
仕事が終わっても、休みの日でも、ご飯やカラオケ等に行く時でも、よくあるパターンは日本人グループだけで集まります。別にこれは悪いことではないのですが、この状況だと英語に触れない訳です。
コロナ前であれば、シドニーで暮らしているけど、仕事は日本食レストランのキッチン。英語力がなくても日本語だけで何とかなるものだったのです。

コロナが終わって状況は変わった!
コロナ前であれば、仕事を探すにしても部屋を探すにしても日本人コミニティーがあるし英語力はさほど気にするほどではなかったのですが、コロナが終わって状況は変わりました。
結構英語必要です。
コロナ禍では飲食業界に限らずどの業界、職種も危機的人手不足でした。それにより今のシドニーでは英語の垣根が以前ほどありません。
つまり、英語がそこそこ出来ないと何をするにしてもちょっと困るんです。
日本語話せない人が働いている
コロナ前で日本食レストランのキッチンで働くのであれば英語力はほとんど必要なかったですが、今はそうではありません。
それなりに英語力が必要です。
なぜなら日本人以外の人達が働いているからです。
日本人以外のスタッフは前々からどの飲食店にもいました。でもその多くの方達は日本語が大変流暢に話せていたのです。
それが今、日本語全く話せない人達が普通に働いています。
これが英語の垣根が以前と違うところなのです
コロナ前からある飲食店で今も頑張っているお店のほとんどはコロナ禍も耐えて乗り越えてきた処ばかりです。
危機的人手不足を乗り越えてきた処ばかりなのです。
何が言いたいかというと、
つまり人材採用の基準が変わったのです。
雇用主やお店の責任者が、スタッフが日本語出来なくても彼ら彼女達と英語で頑張ってコミュニケーションを取りさえすれば済むんです。
私もそうです。
私の場合
私の場合、現役のレストランマネージャーなので現場監督者でもあります。ですので新人教育やシフト作成、スタッフのモチベーションを保ったりと、通常業務以上にやることが多いのです。(もちろん自分自身のモチベーションも保ちつつですが。)
その1つの仕事に面接も行います。
私が働いているレストランもコロナ前から営業しているので、コロナ前、コロナ禍、そして今とコロナ禍の危機的人手不足を乗り越えてきたレストランです。
なのでその人事を見てきた私が感じることです。
正直私が働いているレストランでもコロナ前はそこまで英語が必要ではありませんでした。キッチンは日本人が多く、ホールスタッフも日本人が多くシドニー郊外にあるレストランなので、ある意味それがウリでもありました。
お客様も日本人の特徴のひとつである、「英語が苦手」をわかっていて小難しい事は言ってきませんでした。
コロナ禍に入り危機的人手不足になりました。多くの人々は母国に帰っていきました。すると当然ローカルでのスタッフ探しに方向を変えざるを得なくなり英語で仕事の説明、英語での対応に切り替わりました。
そして今。コロナも過ぎ去り多くの海外留学生やワーキングホリデービザの人達が世界中からオーストラリアに来ています。物価高、高額時給も滑車がかかりシドニーで生活する上で仕事探しが重要になっています。なのでコロナ禍から働いているスタッフもなかなか辞めません。となると仕事の空きがないので仕事を見つけづらいのが現状でやっと仕事を見つけ働いても随分英語環境なのです。
コロナ前よりも英語を使うのです。
知らない間に英語が身につく?!
今のシドニーでの仕事探しはコロナ前と比べて英語環境で、ちょっと時間がかかってしまいます。
その英語ですが、簡単な意思疎通ができる程度の英語力は、Pre-intermediate(準中級)になります。
それに満たないBeginner(初心者)、Elementary(初級)の英語力では仕事に付けれないのか?
そんな事はありません。
熱意があればどうにかなります。
英語力は面接で見抜かれるものです。だけど頑張ろうとする熱意です。
それが無い人も面接で見抜かれます。
熱意があれば少々の英語の壁は怖くありません。
仕事を始めた頃はまったく英語に自信がなく、一緒に働くスタッフが何を言っているのか分からない。コミュニケーションが取れなく働くことが面白くなかった。。。そんな思いは英語環境に身を置けば誰もが経験します。
それでも熱意があれば何故かできてくるんです!
他国のスタッフと働いていくうちに、ホールでお客様と接していくうちに、日々の業務を行っていくうちに、英語に慣れてくるんです。そこに熱意が加わるので英語力が上がっていくのです。そうなってきた人を沢山見てきました。
その職場で数ヶ月程過ごすだけで英語が飛躍的に伸びて行くのです。
仕事場は、生きた英語を学べる最高の場所です。学校と違って間違えても追試がある訳ではありません。
周りのスタッフとコミュニケーションを取れば解決できたり、不思議とお客様が助けてくれます。
間違いは糧です。間違えた分英語が身につきます。
ここに才能は関係ありません。熱意があればなんでもできます!
英語力を伸ばすには
英語力を伸ばすには、
単語を覚える、発音をしっかりする、文法を理解する。
確かにこれらは英語を理解するためには必要な事です。
どれも外せれません。
ですが職場で英語を使う訳です。これらを理解してから仕事に就こうと思うと心が折れる方が先です。なので、
会話での間違いを恐れない。
私の経験上これに尽きると思います。
間違いは恥ずかしいかもしれません。ですがその分自分の糧になります。
そして、その分上達するんだと何度も自分に言い聞かせるんです。
英語を間違えたからと言って仕事中であれば正直誰か助けてくれます。そして実はそこまで迷惑はかかっていないのです。
熱意があり間違えてもそれは相手に伝わるもの。かえってスタッフと仲良くなれたり、お客様との距離が縮まったりします。そしてその時の返しは当然英語ですが、それがびっくりするほど分かるんです。
間違いや失敗は誰にでもあること。間違いをプラスに捉えれば良いのです。
英語に限らず、会話では誰だって間違えますし、
えーっとほらほら、あれなんだっけ
みたいになります。
どれだけ流暢な人だって間違えるんです。
英語が良く分かる人は英語の間違いに慣れています。
だからいいんです。間違えて。
向上心を忘れずに
英語が苦手と言われている日本人。現に私も結構シドニーに居るのに英語が伸びずそれでも仕事をしています。
発音や文法ばかり気にしていたらそこで止まります。
止まっちゃいけないんです。
間違えても良いのです。それを糧にしていければ。ただしそれがいつまでも続くとそれはそれで厄介で、周りからも、”いつまでも間違える奴”と思われてしまうので注意が必要です。
向上心を持って英語に立ち向かいましょう。
英語教材
ここはシドニー。仕事もそうですが生活する上で英語で何もかも行わなければならないのです。
英語ができて困りません。
しかしそれは分かっていてもできないモノです。
なので、ここではスキマ時間に英語が勉強できたり、英語力を向上させてくれるのを手伝ってくれる教材をいくつかご紹介します。
これらを利用し英語力を上げていきましょう。
スタディサプリEnglish

継続率92%を誇り、スキマ時間にできる英語学習アプリ。
スマホやタブレットから気軽に英語学習ができる人気の英語学習アプリです。学習目的別に、「新日常英会話コース」「ビジネス英語コース」「TOEIC L&R TEST対策コース」と学習目的別にコースが用意されていて、どのコースも1レッスン最短3分で完結します。忙しい人やスキマ時間を利用して英語学習に取り組みたいと思っている人には最適。
ネイティブイングリッシュ

元NHKラジオ「基礎英語3」の講師・阿部一先生監修の英会話教材。「遅いスピードからナチュラルスピード」で音声が流れるリスニング用の教材と、「速いスピードからナチュラルスピード」で音声が流れるスピーキング用の教材があり、リスニング力とスピーキング力を同時に鍛えられる英会話教材。また90日間の返金保証も用意されています。
AI英会話 スピークバディ

累計ダウンロード数200万以上を誇るスピーキングに特化した英会話教材アプリ。AI相手に英会話の練習が出来、スピーキング力を中心に鍛えることができます。さらにはAIが最適なカリキュラムを作成してくれるため、自分に合った効率よく学習できることも魅力の1つです。
スピークバディコーチング

「1日1時間で話せる自分に」、「スピーキング特化型英語コーチング」とあり、英語を話せるようになりたいが料金が心配と思っている方には良いです。格安の料金で質の高いコーチングを受けることが出来、効率的に英会話スキルを伸ばすことができます。
*名前から察しサイトを訪れてみると、AI英会話スピークバディも載っていました。スピークバディはアプリ版、スピークバディコーチングは個別指導といった感じではないでしょうか。
ローカルテレビチャンネル
家にあるテレビを見るだけです。オーストラリアのニュース番組を見てみる。
7News 、9News 、Channel 10、SBS 等
シドニーの今がわかるし、毎日放送されています。情報収集できるし繰り返し同じような単語や表現が使われるので勉強にもなります。
今のテレビであれば英語字幕も出るのでリスニングと英単語、そして英文法と一度に勉強できます。
7News
9 News
Channel 10
SBS
Essential Grammar in Use
英語の初等学習者のための自己学習練習本です。
この本は私が英語を勉強する際使っていました。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本食レストランで働く際、コロナ前であればそこまで英語力は必要なかったのですが、コロナ禍で状況は一変しました。今ではそれなりの英語力は必要です。
何とかなると思ってきても、何とかなる人とならない人がでてきます。そのひとつに英語があります。
シドニーでの仕事に早く就くにも生活を充実させるためにも必要なもの、
それは英語力だと言えます。
英語力を少しでも高めればシドニー生活が絶対に楽しくなります。
またポジションや職種によっては高い英語力が要求されますので、それは個人でコツコツ勉強していく必要があります。
そう、ここはシドニー、ここはオーストラリア。英語の国です。