こんばんは、シドニーマンです。
留学先でも人気のオーストラリア、シドニー。今回はそのシドニーの治安についてです。
シドニーは比較的安全であると言われています。私もオーストラリア在住20年以上になりますが、ありがたいことに犯罪に巻き込まれたことはありません。
ただし、日本から来豪された方(ワーキングホリデー、留学生など)から観光地に行って、スリ、置き引きの被害に遭ったという声は聞きます。それでも凶悪犯罪に巻き込まれた、命の危険に晒されたというような事は聞いたことがありません。
世界ランキング第4位

シドニーは実は世界安全都市ランキング第4位なのです。
2021年にザ・エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が発表した世界安全都市ランキングでシドニーは4位でした。5位が東京であることからシドニーの安全性が分かります。
ちなみに、2021年の上位5都市はこちらになります。
世界安全都市ランキング
1位:コペンハーゲン(デンマーク)
2位:トロント(カナダ)
3位:シンガポール(シンガポール共和国)
4位:シドニー(オーストラリア)
5位:東京(日本)
私も長年住んでいるシドニーの治安が悪いとは思いません。ですが夜は避けた方が良い場所やサバーブはあります。そして犯罪が無いわけではありません。
シドニーの特徴
シドニーはオーストラリアの中で1番大きな都市です。
その大都市シドニーの特徴は犯罪率が低いことです。


自分が住んでいる場所が世界安全都市第4位で治安がよい都市というのは嬉しいものですが、それはあくまでもザ・エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が発表した結果でしかなく、犯罪は起きていますし、巻き込まれる可能性は当然あります。
オーストラリア国内で使用できる、
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シドニーで危険な場所(サバーブ)
シドニーがいくら世界安全都市第4位だからといってどこでも安全という訳ではありません。安全では無い、立ち寄りたくない、そういった場所は無論有ります。そういった場所がわかっていて近づかないことも犯罪から身を護る上で重要なことです。
キングスクロス (Kings Cross)
キングスクロス(Kings Cross)は、南半球一の繁華街と言われており以前は1人で深夜には絶対に近づくなとまで言われたサバーブ(地域)でしたが、2000年シドニーオリンピックを機に変わっていき新しいホテルやレストランが建設されるなど昔の面影は無くなってきました。それでもオーストラリア随一の歓楽街であることは変わりません。歓楽街は危険です。
シドニーセントラル駅周辺 (Around Sydney Central Staition)
シドニーセントラル駅周辺も、新しいマンションの建設が進み明るい雰囲気に様変わりしていますが、夜になると人も少なくうら寂しい雰囲気があります。あまり立ち寄らない方が無難です。電車を利用するのであればタウンホール駅を利用した方が良いと思います。
スリや置き引きも多いので、貴重品を持っていることを悟られないようにしてください。
また夜になればホームレスが寝泊まりする場所にもなり、昼間の雰囲気とは一変します。
レッドファーン(Redfern)
以前は、レッドファーン駅周辺、特にイヴリーストリート(Eveleigh Street)周辺で強盗、暴行が発生していました。1991年には、ギャンググループ5Tに対抗する為、警察は特殊部隊タスクフォースを結成しヘロイン密輸ルートを取り締まりました。
現在では再開発も進み、治安は改善され以前程危険ではないですが、観光的な要素は無いサバーブなので、興味本位で訪れたりしない方が良いと思います。(特に夜間)
ストラスフィールド(Strathfield)
このサバーブでも1991年に無差別連続ライフル発砲事件が起きております。
シドニー西部の街でアジアンタウンです。格安アジアングロッサリー店やレストランが多く集まっています。昼と夜とで街の雰囲気が違うので夜訪れるのであれば気を付けてください。
パラマタ (Parramatta)
オーストラリアプロサッカーリーグ(A League)のチーム、ウエスタンシドニーワンダラーズの本拠地としても知られている街で、1788年から開拓されている歴史あるサバーブです。歴史がある分、人々も色々な考え方を持っており、そして様々な人種が住んでいます。その分犯罪発生率が高いです。
シドニーでよく起きる犯罪

シドニーが世界安全都市第4位とありますが、犯罪が全く起きないわけではありません。犯罪は起きてしまいますし治安が良くないサバーブもあります。
シドニーに住んでいて命の危険に晒される状況には遭遇していませんが、それでもちょっとした油断で犯罪に巻き込まれる恐れは有ります。
ここではシドニーで遭遇しやすい犯罪をご紹介致します。わかっていれば対処のしようがあるものです。
置き引き
まず多いのが置き引きです。
レストランでトイレに行くためバッグをテーブルに置いていく。カフェの場所取りでスマホかバッグをテーブルに置くなど、日本では何も問題ないと思われる行為ですがシドニーではターゲットです。誰もいないテーブルの上にスマホや貴重品が入っているバッグがあれば、どうぞ取ってくださいと言っているようなものです。上記のような状況でもスマホやバッグは自分で持つようにしてください。それで席が取られても別の席を探せばよいだけです。自分の大切なものを失うより良いはずです。
貴重品は必ず肌身離さず持ちください!
スリ
パンツの後ろポケットに財布やスマホを入れている姿を男性ではよく見受けますし、女性の方はトートバッグに入れたカバンやスマホ、そして男女ともに背中に背負っているリュックサック。これらはスリからすれば格好の的。狙われます。
車上荒らし
自家用車にしろレンタカーにしろ狙われます。車外から貴重品が見えていれば狙われる可能性が高いです。
この手の犯人は自分の欲しいものが車の中にあるのが見えたらやりますし、犯罪を犯しているというよりはゲーム感覚で行っているので罪の意識があまりありません。
対策としては、駐車の際は車内に貴重品を放置しない、見えるところに置いておかないなどです。見えるところにあればやられます。
シェアハウス、バックパッカー、ホテルへの侵入
シェアハウスは複数の人達と共同生活する宿泊方法でシドニーのみならずオーストラリア全土で一般的です。色々な国の人達と同じひとつ屋根の下で過ごすので英語に触れる機会も増え家賃(レント Rent)も抑えることが出来るのでワーキングホリデーや海外留学生に人気です。
でも同じ屋根の下共同生活している人達同士だからといって安心してはいけません。他人に見えるところに財布や貴重品を置いておけばいずれ取られます。そんな人達はバレていてもシラを切るか、訳が分からない言い訳をするだけで被害者側は泣き寝入りしかありません。
また、バックパッカーでも同じです。安宿なので貴重品は常に身に付けておいてください。バックパッカーの場合、犯人はその時泊まっている人達だけではありません。外部からも侵入しやすいのもう誰が犯人なのか分かりません。お手上げです。
私も随分前オーストラリア国内を数ヶ月かけて旅行した時がありバックパッカーに泊まりました。その宿泊先のバックパッカーで洗濯をしたのですが、シャツ数枚パクられました。長期の旅行だったので出費はできるだけ避けたかったのですが買わなければ困るので新たに購入しました。
私の場合はシャツ数枚パクられただけで済みましたが、財布やパスポートがパクられた場合、予定は全て変更ですし、それどころでは無いです。
ホテルでも不審者はやってきます。高級ホテルであればセキュリティもしっかりしているのでそれなりに安心できますがそうでは無いホテルだとセキュリティが甘い場合があります。そんなことはこちら側から分かるわけないので、ホテルに宿泊するとはいえ気は緩めないでください。

治安が良いといわれているサバーブ

治安が良いといわれているサバーブはもちろん有り、日本人はやはり好んで住みます。
いくつかのサバーブをご紹介したいと思います。
ピアモント(Pyrmont)
ダーリングハーバーやタウンホールに程近いサバーブであるピアモント(Pyrmont)は治安が良いです。
ピラーマパーク(Pirrama Park)にでも歩いて行けばゆったりした雰囲気を感じられます。落ち着いた雰囲気で住みやすくシドニー中心地(Sydney CBD)にも歩いて行ける為便利なサバーブです。
タウンホール周辺 (Town Hall)
シドニー中心地(Sydney CBD)に位置するタウンホール。その周辺は昼夜問わず人通りが多いためかえって治安が良いです。もちろん路地裏やビルの死角に行けば治安は良くないかもしれませんが行かなければよいだけの事です。
チャッツウッド(Chatswood)
チャッツウッド(Chatswood)も治安が良く人気のサバーブです。学生、ワーキングホリデー世代に家族持ちの定住者など幅広い世代が住んでいます。もちろん日本人も多くいます。
https://sydneymimiyori.com/2019/10/12/%e3%82%b7%e3%83%89%e3%83%8b%e3%83%bc-%e3%83%8e%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%82%a2%e3%80%81%e3%83%81%e3%83%a3%e3%83%83%e3%83%84%e3%82%a6%e3%83%83%e3%83%89-chatswood%e3%81%ab%e8%a1%8c%e3%81%a3/
電車、バス、シドニーメトロと公共機関もしっかりしているので住むのにはとても便利です。


ノースシドニー(North Sydney)
シドニーハーバーブリッジを渡った先にあるサバーブでノースショア随一のビジネス街になります。
家賃は高めですが、その分治安は良いです。
またシドニー市やノースショア方面へのアクセスも抜群で便利な位置にあります。
マンリー (Manly)
サーフィンやマリンスポーツが手軽に楽しめれ開放感もある人気のサバーブです。シドニー中心部にもバスやフェリーで行けるため不便さを感じません。居住地区もオシャレな建物がありセキュリティ対策はバッチリです。

ニュートラルベイ (Newtral Bay)
ウインヤード駅からバスで10分ほどハーバーブリッジを渡ったってすぐのサバーブ。便利であり賑やかな場所です。
私はニュートラルベイには数年住んでいましたが不便に感じたことはなく仕事柄夜遅く帰宅しますが怪しく思える場所はなかったです。
クレモーン(Cremorne)
ニュートラルベイの隣のサバーブです。この辺りは多くのレストランがあり、日本食レストランもあります。

*ニュートラルベイ、クレモーン方面は電車はありませんがそれを補う以上にバスがしっかり走っています。なので不便に感じません。また夜遅く通っても治安の悪さを感じません。
シドニーで危険な目に遭わないためには
シドニーの生活に慣れてくると、サバーブ事の雰囲気が解ってくるものです。そうなってくると夜出歩くようになりますし、友達ができると尚更外出する機会が増えます。友達がいるから大丈夫だと思い気が緩みがちですが、最低限の注意は張っておいてください。
夜盛り上がれたり、友達とワイワイ楽しく時間を過ごせれるパブやクラブでは手荷物は極力少なくし貴重品はしっかり保管するなど対策を練ってください。
シドニー滞在中に危険な目に遭わないためには下記のような注意点が挙げられます。
1. 夜間は一人で歩かない。特に暗い場所や人通りが少ない場所は避ける。
2. 貴重品を持ち歩かず、必要なものは最小限に抑える。
3. もしも盗難や襲撃に遭った場合は、無抵抗で渡すことを選ぶ。命が優先です。
4. 公共交通機関を利用する際には、乗務員の指示に従うこと。また夜間のバスや電車を利用する際、騒がしい人や団体に近くには寄らないようにするなどの注意が必要です。
5. ナイトライフを楽しむ際には、信頼できる友人と一緒に行動することが大切です。また声をかけてくる人達がいます。飲み物や食品に気をつけることも重要です。
6. 交通ルールを守り道路を渡る際には横断歩道を利用してください。シドニーにはシドニーの交通ルールがありますので歩行者が不利になる場合もあります。
7. 観光スポットや人気エリアでは、周囲の状況に注意してください。
以上のような事柄は基本的な事です。これらを守ることでシドニー滞在中、犯罪や危険な目に会う確率を下げることができると思います。
対処法
犯罪に巻き込まれたり貴重品の紛失や盗難にあったりした場合パニックになりますが、対処法が分かっていれば被害は少なくできるものです。
貴重品の紛失、盗難にあった場合
貴重品の紛失や盗難にあえば普通どうすればよいか分からなくなります。なのでまずは落ち着くことです。そして何が紛失、盗難にあったかを理解する事です。
財布が紛失・盗難にあったのであれば、クレジットカード会社に連絡し、カードを止めてましょう。カードを止めてもらうことで、犯人はクレジットカードを利用することができなくなります。
スマホが紛失、盗難にあった場合は、直ぐに遠隔ロックを行ってください。次に回線の利用を停止してください。そして警察に行き紛失届けなり盗難届けを提出してください。これらのことをすることで自分のスマホが悪用される可能性を減らすことができます。
パスポートの紛失・盗難にあった際はまず現地の警察にでパスポートの紛失証明書(ポリスレポート)を発行してもらいましょう。パスポートの紛失証明書を発行してもらったら、日本大使館で紛失届けを提出し再発行の手続きを行ってください。
いずれの場合も必ず現地の警察へ行き、被害届を提出てください。自分の元に戻ってくる可能性はだいぶ低いですが保険でカバーしてくれる場合があります。
緊急連絡先 000
犯罪に巻き込まれたり、貴重品の紛失、盗難などの被害にあった際はシドニーの警察に連絡してください。
シドニー警察の連絡先は「000」で、警察・病院・消防全ての緊急時の連絡先が「000」と統一されています。
在シドニー日本国総領事館の電話番号は、02-9250-1000です。犯罪に巻き込まれ、どう対処すれば分からない場合や英語で状況説明できない時に頼りにしてみてはどうでしょうか。
シドニーの今を見てみる
オーストラリア各地に設置されているライブカメラ映像です。これによればシドニーの今が見れます。
在シドニー日本国総領事館からも
シドニー日本国総領事館からもシドニーの治安について、「シドニー安全の手引き」が発行されています。
https://www.sydney.au.emb-japan.go.jp/document/japanese/life_and_safety/sydneysafetyguide2022.pdf

まとめ
シドニーは世界安全都市ランキング第4位になり治安を見れば5位の東京よりも良いとあります。それでも観光客や外国人に対する犯罪は起こっています。犯罪や事件が全く無い訳ではありません。
生活するにしても犯罪発生率の高いサバーブに住むより多少家賃が高くても安全と思われるサバーブに住む方が犯罪に出会う確率は下げれます。
自分の身の安全を守り有意義なシドニーライフを過ごしてください。
今回ご紹介した治安が良い場所と悪い場所です。
治安が良い場所:
ピアモント(Pyrmont)
タウンホール周辺 (Town Hall)
チャッツウッド(Chatswood)
ノースシドニー(North Sydney)
マンリー (Manly)
ニュートラルベイ (Newtral Bay)
クレモーン(Cremorne)
治安が悪い場所:
キングスクロス (Kings Cross)
シドニーセントラル駅周辺 (Around Sydney Central Staition)
レッドファーン(Redfern)
ストラスフィールド(Strathfield)
パラマタ (Parramatta)
シドニーの犯罪は治安が良くないとされているサバーブに行かなければ防げれる可能性があります。事が起きてからでは遅いです。犯罪に巻き込まれないよう注意して行動し、貴重品も盗難から守るよう心掛けてください。