こんにちは、シドニーマンです。
今回はオーストラリア他州では既に起きている出来事で、まだシドニーでは起きていない、
ワーキングホリデーホームレス化
についてです。
他州で起こっているのでオーストラリア国内でより物価も高く、シェアハウスの家賃も高く、仕事も見つけにくいシドニーで今後起こってしまうかもしれません。
*私は今もシドニー郊外にあるレストランで働いております。ですのでその視点からこの記事は作成しております。
なぜ、そう思うのか?
まずなぜ、私がそう思うのか?
そこからご理解していただければと思います。
私はシドニーにもう20年以上住んでいてずっとレストラン関係で働いています。もちろん現在もシドニー郊外にあるレストランで働いています。
コロナ前、コロナ禍、そして現在とシドニーにいてレストラン勤務(ポジションはマネージャー)をしながらシドニーの変わりようを見てきました。
仕事柄面接を行いますし、新人教育、各業者とのやり取りなど、通常業務と並行してマネージャー業務もこなしています。
このサイトにもその時期に起きた出来事を綴ってきました。





そんな私が、今のシドニーの状況から感じたものが、「ワーキングホリデーホームレス化」です。
*私は今もシドニー郊外にあるレストランで働いています。なので飲食業的視点でこの記事を作成しています。
今のシドニー(飲食業界)の状況
今のシドニー(飲食業界)ですが、高額時給はもう当たり前で、その中地味に物価は上がり続けています。家賃も高くなり何もかもが高いんです。
ソフトドリンクをレストランで頼んでも、$4.20から$4.50になります。ちょっと前まで$3.80でも高いと思っていたのですが、もう$4.00では買えません。
ってことは、受けとる給料もそれなりの金額でなければ生活しにくいのです。高額時給だからその数字は受け取れると思っていても現実はそう簡単にはいかないのです。
仕事を手に入れても、その職場でそれなりに仕事に入れず少ないシフトであれば、いくら高額時給でも給料は少ないです。少ない給料、物価高、そして貯金が少なければ生活することすら難しくなります。

シドニー飲食業界で高額時給にあたる職種は?
シドニー飲食業界で高額時給を受け取ることができる職種はいくつかあります。
- ソムリエ/ウェイター/ウェイトレス
シドニーはワインを取りそろえてる高級レストランが多いため、ソムリエやウェイター/ウェイトレスは高額な時給を受け取ることができます。特に、上級ソムリエや経験豊富なウェイター/ウェイトレスは、高額な時給を期待できます。 - シェフ
シドニー飲食業界ではキツい仕事や作業が多くあるシェアは人材不足です。そのためシェフは高額な給与を受け取ることができます。特に有名なシェフが在籍しているレストランやホテルなどは、高額な給与が期待できます。 - バーテンダー
シドニーは多くバーもあり、そのためバーテンダーも高額な時給を受け取ることができます。特に、カクテルなどの専門的なスキルを持つバーテンダーは、高額な給与が期待できます。 - バリスタ
多くのカフェがあるシドニーです。そのためバリスタは花形職業でもあります。ラテアートなど作れる経験豊富なバリスタは、高額な給与が期待できます。
シドニー飲食業界において高額時給を期待できる職種の一例です。飲食業界の多くの仕事が高額時給にあたることが分かって頂けたと思います。ただし、いずれもスキルや経験、雇用形態によって差が出るため、どの職種がほかの職種に比べてどれだけ時給が違うかはハッキリと言えません。

人手不足は解消されている?!
ワーキングホリデービザや学生ビザを持つ人達にとって重要な収入源のひとつにレストラン飲食業界があります。その飲食業界では高額時給で求人がなされています。
そして今あるレストランやカフェはコロナ禍を耐えぬいてきたお店が殆どです。ですのでどのお店もどうすれば人手不足を乗り越えて行けるかわかっています。その流れでスタッフを確保しています。なので仕事はありますが、コロナ前に比べて雇うスタッフの数を少なくしている分、仕事の空きがなかなか無いのです。
2022年2月21日(月曜日)からシドニーがあるニューサウスウェールズ州(NSW)はコロナ規制が緩和され国外から人を受け入れるようになりました。そして2023年4月。1年以上が過ぎています。この1年でどれだけの海外留学生やワーキングホリデーの人達が入州してきているでしょうか。
かなりの人々がニューサウスウェールズ州(NSW)に来ています。その人達は、住む場所を決め仕事を見つけそれぞれの目的に合わせて生活しています。
こちらに居ると解りますが、仕事はありますがコロナ前程ある訳ではないのです。仕事を辞めても直ぐに次が見つからないので、皆さんなかなか辞めません。
出稼ぎ
有名サイトでもシドニーの高額時給はトピックに上がっていたりします。事実シドニーは飲食業界に限らずどの職種も高額時給です。
その中こちらにいるとよく聞く言葉ですが、
「出稼ぎワーホリ」
高額時給の恩恵を自分も受けれると思いワーキングホリデーを使ってシドニーにやってくる人達を指す言葉です。
シドニーは高額時給です。普通に働けていれば思っている以上の給料をバイトでも受け取れます。
例えば、
単純に時給$25.00として、1日8時間労働、週5日働いたとします。
時給 $25.00X 8時間 =$200.00(1日の給料)
$200.00 X 5日 =$1,000.00(1週間の給料)
$1.00=90円として、$1,000.00=90,000円
単純計算で、1日8時間労働、1週間5日勤務で90,000円の給料です。
1週間90,000円の給料。一ヶ月4週間として、
90,000円X4週分=360,000円(一ヶ月分の給料)
もし週5日働く事が出来ればこの給料を受け取ることはそこまで難しくないと思いますが、それが週3日勤務だったらどうでしょうか。またその週は5日働けても、次の週は3.5日になったりするのが現状です。そうなると安定しません。時給です。正社員ではないので週5日勤務とか決まっていないと思います。ポジションや忙しさによってシフトやその週の労働時間が違ってきます。
仕事を探し手に入れ仕事をし始めたばかりの時は張り切るので良いですが、数週間もすれば出稼ぎ感覚が出てくるものです。そうなると店長やマネージャーにはバレているものです。頑張らないと気がつけば他のスタッフにポジションを取られます。
これからのシドニーはどうなる?
多くの飲食店がこのコロナ禍で倒産、閉店を余儀なくされています。
生き残っているお店は、フード宅配サービスと提携したり、雇用するスタッフの数を調整したりとそれぞれ工夫しています。
そこに高額時給。
コロナ前と同じように仕事はありますが仕事の数は少ないです。
これから仕事を探す人達は随分苦労すると思います。
ホームレスは社会問題
シドニーは高額な家賃や生活費がかかる都市であり、住む場所がなくなりホームレスに陥る人はいます。特にコロナウイルスの影響で失業や収入減少に見舞われた人々が増加したこともあり、ホームレス化する人の数は増加傾向にあります。
なので自己資金が少ないワーキング ホリデーがホームレスになることは珍しくありません。 シェアハウスを見つけきれない。家賃を払いきれない。仕事が見つからない。仕事があっても安定して給料が入ってこない。また健康上の問題など、ホームレスにつながる予期せぬ状況に遭遇する人もいます。
普通に生活するだけなのに難しいことがあります.。
シドニーはオーストラリア国内でも最も豊かな都市であり、多くの人々が豊かな生活を送っています。しかし、その一方で、シドニーには多くのホームレスがいるのも事実です。そしてホームレスの数は年々増加しており、その対策が急がれています。

ホームレスになる前に
シドニーでホームレスになる前に自分の状態をしっかり理解しておくことだと思います。
それには、
住むところ、仕事、貯金、友達関係
生活する上で必要なものばかりですが、これらが欠けてしまうと生活に使用が出てきますし、最悪ホームレスになりかねます。
- 住む場所
まずは住むところです。住む場所が無ければ何もできません。ユースホステルやバックパッカー、シェアハウスを必死になって探しましょう。
- 仕事の確保
仕事を見つけることができれば、宿泊費や生活費をまかなうことができます。自分の都合はさておき、出来るだけ職場のリクエストに合わせて仕事を確保しましょう。
- 貯金
仕事があっても思っているような給料が手に入らない、レント(家賃)が想像していたよりも高い。そんなときは自分の貯金が便りです。自分の貯金額を把握しておきましょう。
- 友人関係
困ったときは友人に助けを求めるのも一つの手です。誰か必ず助けてくれます。例えばそこからまだ出回っていない仕事の情報が手に入るかもしれません。そのおかげで仕事を手に入れることが出来るかもしれませんし、住むところにしてもシェアハウスの空きを教えてもらえるかもしれません。友人は大切に。

サポート
シドニー市は、ホームレス問題に取り組むために、様々なサポートを行っています。
ホームレスに対する支援プログラムがありますし、シェルターや食糧、また就労支援や医療サービスを提供する取り組みが行われています。
また多くの非政府組織(NPO)や慈善団体も、食料、衣類、宿泊施設など、ホームレスの人々にさまざまな種類の支援を提供しています。
しかしこれらのサービスは必ずしも簡単に利用できるわけではありません。
まず間違いなく英語です。自分の置かれている状況を説明し、解決策を見つけ出すにしても英語で行わなければなりません。
- https://www.facs.nsw.gov.au/providers/homelessness-services/our-programs
- https://homelessnessaustralia.org.au/homelessness-services/
それでもホームレスになってしまったら
もし、シドニーでホームレスになってしまった場合、次のような対策が考えられます。
- 支援を受ける
ホームレス支援団体やコミュニティーセンターなど、こういった団体に連絡し、支援を受けることができます。
一時的な宿泊先を提供するNPOやチャリティー団体に相談してみる。
- 政府のサポート
オーストラリア政府は、ホームレスになった人々に対して支援を提供しています。
- Salvation Army https://www.salvationarmy.org.au/
- Mission Australia https://www.missionaustralia.com.au/
- Australia Red Cross https://www.redcross.org.au/
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まとめ
物価がずいぶん高いシドニーでは、家賃も高く、生活する上で大変です。仕事も高額時給ではありますが、仕事が手に入りにくく仕事が手に入ったとしても思っているよりシフトに入れない状態になったりすると給料に響きます。そうなると貯金を切り崩して生活しなければならない場合に陥るけーすもあります。それが深刻になれば気が付けば、仕事もない、住む場所もないとホームレスになってしまうかもしれません。そうなる前に自分の置かれている状況をしっかり把握し高額時給だけに惑わされないようにしてください。
なかには、ガッツリ働けれる職場と出会えたり、仕事が評価され時給が改善されたりするなど恩恵を受けれる人や状況がありますが、みんながみんなこの恩恵を受けれるわけではないです。
そんなに都合よくいけばみんな苦労しません。
みんな今を生きるのに必死なのです。