こんばんは、シドニーマンです。
オーストラリアは南半球にあります。なので北半球の国々とは季節が逆になります。そのためオーストラリアの夏は12月から翌年2月まで。3月から秋になります。秋になると夏に比べて日の出、日の入りの時刻が変わってきます。シドニーでもそれは同じです。なので時間の調整が必要になってきます。それがサマータイムになります。
*英語ではサマータイムと言いません。Daylight Saving もしくは、Daylight Saving Time 略して、DSTと表記されたりします。
サマータイム(Daylight Saving)とは?
このサマータイムとは、日の出時刻が早まる時期(シドニーで言えば10月~4月)に、時計の針を1時間進め、夕方の明るい時間を増やし太陽光を有効活用するため制度です。
日本では 『サマータイム(夏時間)』 と言われていますが、英語では、「デイライトセービング(Daylight Saving)」もしくは、「デイライトセービングタイム(Daylight Saving Time)略してDST」と言います。
例えば、サマータイム期間中の朝7時は、サマータイム前の朝6時ということになります。なんだか複雑に感じますが、住んでいると開始日と終了日の時間調整を気にすればそこまで日々の生活には支障をきたしません。
夏時間[注 1](なつじかん、英: summer time[注 2]、サマータイム[2][注 3])または日光節約時間[4](にっこうせつやくじかん、米: daylight saving time (DST) [注 4])とは、1年のうち日中の時間が長くなる夏を中心とする時期に、日中の明るい時間を有効利用するため、時計を通常よりも進めることで、日が暮れる時刻を遅らせる時間制度、またはその時刻のこと[2][5]。典型的な実施例では、春に時計を1時間進めて[注 5]サマータイムに移行し、秋に1時間戻して[注 6]標準時に復帰する[6]。その結果、春頃に1日23時間の日があり、秋頃に1日25時間の日があることになる[7]。
夏時間の採用地域
青色が北半球の夏期に実施している地域
オレンジ色が南半球の夏期に実施している地域
薄いグレーがかつて夏時間を採用していた地域
濃いグレーが夏時間を採用したことがない地域
ウィキペディアより引用
サマータイムは、上の地図を見てもらえれば分かりますが現在、世界各国で実施されています。
実は日本でも1948年から1951年の3年間導入されたことがありました。また夏季オリンピックであった東京オリンピック2020に向けても酷暑対策の一環として、森喜朗東京五輪組織委員会会長(当時)が導入を要望していたことで話題にもなりましたが、この時はわずか1〜2年でシステムを修正するのは無理だと結論されました。
ちなみに日本で1948年から1951年のわずか3年で廃止になったサマータイム。理由は、
多くの国民に戸惑いを与えた為。
農業従事者や漁業従事者に合わない。時間が1時間が早くなるので労働過剰になりやすい。
慣習を変更されることを好まない
といった感じで世論からも大反対があったようです。
サマータイムを実施している州と実施していない州がある?!
オーストラリアの国土はたった8区分け(6州(ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、サウスオーストラリア州、西オーストラリア州、クイーンズランド州)、タスマニア州、1準州(ノーザンテリトリー北部準州)、1特別区(オーストラリア連邦首都特別区))しかないですが広いんです。
なのでサマータイムを実施している地域と実施していない地域があります。
サマータイムを実施している地域
サマータイムを実施している地域は、
- シドニーがあるニューサウスウェールズ州(NSW)
- メルボルンがあるビクトリア州(VIC)
- アデレードがあるサウスオーストラリア州(SA)
- ホバートがあるタスマニア州(TAS)
- 首都キャンベラがあるオーストラリア連邦首都特別区
サマータイムを実施していない地域
サマータイムを実施していない地域はこちらです。
- ケアンズ、ゴールドコーストがあるクイーンズランド州(QLD)
- パースがある西オーストラリア(WA)
- ダーウィンがあるノーザンテリトリー準州(NT)
*サマータイムが無い時期でも国内で時差があります。サマータイム期間中はまた違う時差になります。
タイムゾーン (Time Zone)
広大なオーストラリアの時間は、国内で3つの時間帯(東部、中央部、西部)に分かれていてます。なのでサマータイムを実施していない普段から国内で時差があります。
- オーストラリア東部標準時(Australian Eastern Standard Time (AEST),GMT +10)
含まれる地域
- シドニーがあるニューサウスウェールズ州(NSW)
- メルボルンがあるビクトリア州(VIC)
- ホバートがあるタスマニア州(TAS)
- 首都キャンベラがあるオーストラリア連邦首都特別区
- ケアンズ、ゴールドコーストがあるクイーンズランド州(QLD)
オーストラリア中部標準時(Australian Central Standard Time(ACST),GMT +9:30)
含まれる地域
- アデレードがあるサウスオーストラリア州(SA)
- ダーウィンがあるノーザンテリトリー準州(NT)
オーストラリア西部標準時(Australian Western Standard Time(AWST),GMT +8)
含まれる地域
- パースがある西オーストラリア(WA)
この3つの時間帯に分かれいるオーストラリア。そのためサマータイムを実施していない期間でも国内に時差があります。そしてサマータイム期間中は国内の時差が変わります。
GMTとは?
オーストラリア国内には3つの時間帯があります。それらを上記で説明していますがその部分にあるGMTですが、
「Greenwich Mean Time (GMT)」
の事です。
この「Grernwich Mean Time (GMT)」とは、国際的な基準時刻のひとつでイギリスのグリニッジ天文台を通る子午線を基準とした「平均太陽時」を指し、日本語で「グリニッジ標準時」や「グリニッジ平均時」と訳されています。
グリニッジ標準時(グリニッジひょうじゅんじ)、グリニッジ平均時(グリニッジへいきんじ、イギリス英語: Greenwich Mean Time, GMT)とは[注釈 1]、グリニッジ天文台・グリニッジ子午線(経度0度)における平均太陽時(mean solar time)を指す。
ウィキペディアより引用
上記にもありますが、サマータイムを実施している州と実施していない州があります。もしサマータイムが変わるあたりで州をまたいでの移動や出国、入国を行うのであればその地域の時間をよくチェックしてみくてださい。
サマータイムの期間は?
シドニーがあるニューサウスウェールズ州(NSW)は毎年10月第1日曜日から翌年4月第1日曜日の間がサマータイム期間になります。なのでシドニーがあるニューサウスウェールズ州(NSW)は只今サマータイム期間中です。今行われているサマータイムは、2022年10月2日(日曜日)から始まっていて終わるのが今年(2023年)4月2日(日曜日)になります。
2023年はいつ終わる?
現在シドニーがあるニューサウスウェールズ州(NSW)はサマータイム(Daylight Saving)真っ只中です。
そのサマータイムも4月2日(日曜日)に今期は終了します。
そのサマータイムが終わるタイミングですが、4月2日(日曜日)午前3時が午前2時になります。
普段は寝ている時間帯です。なので目覚めたらサマータイムが終わっている感じです。
一昔前であれば、サマータイムが終わる前日の夜に翌日の朝焦らなくても良いよう寝る前に時計に針を1時間戻して寝ていましたが、今は携帯電話やパソコンの時間設定を行っていれば自動で切り替えてくれます。なのでこれといって何かを行わなければならない訳ではありません。自分だけが判っていれば良いのです。
強いて言うならサマータイムが始まる時は時間が1時間早くなるので睡眠時間が短くなり、サマータイムが終わる時は時間が1時間戻るので睡眠時間が1時間余分に取れることです。
ちなみに私の家にはカチカチと秒針の音が小さくなる壁掛け時計がリビングに今でもあります。それは単3電池(こちらでは単3電池をAAAと表記されます。)で動くもので電池がなくなってくると時間がズレてくるシロモノです。電池が無くなりかけてきて時間がズレてきたりサマータイムで時間設定が変わる度に時計の針を手動で直しています。なのでサマータイムが終わる前日に時間を直し忘れた場合、朝起きてテレビをつけたらテレビでは朝7時の番組を放送していて壁掛け時計は朝8時を指しているのです。朝起きたばかりなのですごく焦ります。これは一昔前のシドニーあるあるですが今でも我が家のあるあるでもあります。
サマータイムが終わるとどうなる?
サマータイムが終わるとどうなるのか?
正直言ってニューサウスウェールズ州(NSW)内にいるのであれば生活には何も支障をきたしません。午前3時が午前2時になるだけで普通この時間帯は寝ています。睡眠時間が1時間余計に取れるのでどちらかと言えばこの時だけスッキリして起きれるのではないでしょうか。
ただしオーストラリアは広く国内にも時差があるくらいです。サマータイムが終わればそれに合わせた時差になりますので他州と関わりあいがある仕事をしているのであればこの日は気にしてください。また日本との時差も2時間から1時間に変わります。
サマータイム期間中(10月第1日曜日から翌年4月第1日曜日)の日本との時差は2時間。
それ以外の期間(4月第1日曜日から10月第1日曜日)は、日本との時差は1時間。
上手くできている事
これは完全に私個人が思っている事です。
イースターホリデー期間中の日曜日(イースターサンデー Easter Sunday)とサマータイム最終日が被らない事です。
毎年4月第1日曜日にサマータイムが終わります。そして同じ時期にイースターホリデーがあります。
*イースターホリデーとはキリスト復活祭で毎年3月から4月にかけて行われます。この時期よく見かける卵やウサギは、生命や復活、繁栄の象徴とされています。
そのイースターホリデーは毎年違う日になっています。これは、秋分の日(北半球では春分の日)から数えて最初の満月の後の金曜日、土曜日、日曜日、月曜日に当たるからです。
サマータイムが終わる日が毎年4月第1日曜日で毎年3月から4月の間にある秋分の日から数えて最初の満月の後の週末がイースターホリデー。イースターホリデー期間中に日曜日があります。上手くできていてサマータイム最終日とイースターホリデー期間中の日曜日が被らない事です。
サマータイム最終日に時間が午前3時から午前2時に変更されるので問題ないように思えますが、この日は日曜日。電車バス等の公共交通機関を利用するのであればチェックする時間帯が違いますし、待ち合わせの約束をしていて時間が変わっていることに気が付かなければ1時間相手を待たすことになります。大なり小なりアクシデントや混乱が生じると思うのですが、サマータイム最終日とイースターサンデーが被らない事で、この手のアクシデントや混乱が生じません。
ちなみに、今年(2023年)のイースターホリデーは、
4月7日(金曜日)グッドフライデー (Good Friday)
8日(土曜日)ホーリーサタデー (Holy Saturday)
9日 (日曜日)イースターサンデー (Easter Sunday)
10日(月曜日)イースターマンデー(Easter )
11日(火曜日)イースターチューズデー(Easter Tuesday)
サマータイムが終わる日は4月2日(日曜日)
上手くできているものです。

次はいつ始まる?
サマータイムは毎年行われていて、期間はその年の10月第1日曜日から翌年4月第1日曜日の間です。なので次がいつから始まるのか決まっています。
次は、2023年10月1日(日曜日)午前2時が午前3時になります。
この時は時計の針を1時間早めます。
つまり、2023年10月1日(日曜日)から始まるサマータイムは翌年(2024年)4月7日(日曜日)に終わります。
始まるとどうなる?
今度はサマータイムが始まるとどうなるのか。
2023年10月1日(日曜日)から始まります。この日の午前2時が午前3時になります。こちらも普通であれば寝ている時間帯です。起きたら時間が1時間進んでいて睡眠時間が1時間少なくなる感じです。
日本との時差が変わる
サマータイムの実施期間中に、日本からの旅行や出張などで海外に行く場合、通常期間の時差と1時間変わります。
例えば、オーストラリアのシドニーと日本の時差は1時間で、シドニーが日本より1時間進んでいますが、サマータイム中は時差が2時間になり、2時間進んでいることになります。
今後のサマータイムは?
今期のサマータイムは2022年10月3日(日曜日)から始まっていて今年(2023年)4月2日(日曜日)に終わります。
そして2023年10月1日(日曜日)から翌年(2024年)4月7日(日曜日)に終わります。
その後のスケジュールは、
2024年10月6日(日曜日)に始まり2025年4月6日(日曜日)に終わります。
2025年10月5日(日曜日)に始まり2026年4月5日(日曜日)に終わります。
といった感じで毎年続きます。
どの年も始まりの日の時間が午前2時が午前3時に。終わりの日の時間が午前3時が午前2時になります。


まとめ
いかがでしたでしょうか。
サマータイム開始日は時間が1時間早まるため毎回寝た気がせず1時間損した気分で目が覚めます。そして最終日には夜中に時間が1時間戻るので余分に1時間寝れると思っていても前日と同じように起きてしまいまだ時間があり布団の中でゴロゴロしているように思えます。この日が判っていても急に1時間寝れる時間が増えたからいって都合よく私は寝れません。
今のシドニーはサマータイム期間中です。それでも夏のようなキツい日差しの日は少なくなってきているように思えますし、風が肌寒く感じるようになりました。もうすぐサマータイムが終わる兆しが出ています。
季節の変わり目と共にサマータイムも終わっていきます。日本ほど季節の変わり目がハッキリしていなく分かりにくいシドニーですが、サマータイムがあるおかげで四季を感じることが出来ます。
毎年行われているサマータイム(Daylight Saving)の終わりと次の始まりについてまとめてみました。