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人手不足に物資不足。今やシドニーでは当たり前。お陰で2023年度版おせち料理にも影響が出てる。

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こんばんは、シドニーマンです。

私は今もシドニー郊外にあるレストランに勤務しています。その現場にいる立場からですが人手不足に物資不足がもう普通です。

普段であれば何とかなるでしょうし何とかするのですが、これからの時期はシドニー飲食業界にとっては忙しい分大変厳しいです。

クリスマスや大晦日(NYE)等のイベントがあるので多くの飲食店は特別メニューを準備しています。その準備や仕込みに追われ普段の仕事の状態では無いからです。12月は忙しいんです。

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シドニー飲食業界の今はどうなってる?

人手不足が言われて久しいシドニー飲食業界。

接客に関しては、QRコードや店内にあるタッチパネルを使っての対応や、スタイルはコロナ前のままで人手不足と完全に割り切って業務を遂行しているレストラン等対応それぞれです。

キッチン業務は普段よりも毎日早く出勤したりランチ営業とディナー営業の間の休憩が無くなったりディナー営業が終わって残って仕込みを終わらせるなど

いつもどこかで無理をしている感じの状態です。こちらのレストランもテーブルにQRコードを導入していました。

そして今のシドニー飲食業界は極端です。

お高すぎる飲食店と良心的なお値段の飲食店とにハッキリと別れています。

お高すぎる飲食店は、物資不足による品切れになっても経験豊富なシェフが居るので何らかの手を打って対応してくれますし、レストラン首脳陣が動きます。またそれがスタッフやお客様には新鮮かつ斬新に映るため内輪ではかえって結束を強めたり、お客様には目新しいサービスや技術に映るためそれはそれで良いことです。

良心的なお値段の飲食店はみんな必死です。人手不足による仕事のしわ寄せは普通です。物資不足も前からわかっているものばかりではありません。その日その時各業者関係から言われます。(私が働いているレストランはこっちの立場です。)なかなかスムーズに対応できるものばかりではありません。その度にドタバタします。

物資不足や人手不足は、思っている以上にしんどいんです。

なぜ解消しない人手不足

コロナも落ち着き、今年2月下旬からボーダー(国境)も開き一般に出入りできるようになっているのになぜまだ人手不足なのか?

それにはいくつか理由があります。

シドニーに少ないワーキングホリデービザの人達

まずワーキングホリデービザの人達がシドニーに少ないんです。

ワーキングホリデービザの条件でワーキングホリデー1年目でファーム(農園)に行き88日間そこの仕事を行えば2年目のワーキングホリデービザ(2年目のワーキングホリデービザなのでセカンドビザと言われています。)の申請ができるようになります。ファーム(農園)に行き、そこで一定期間仕事をすればもう1年ビザを延長できるわけです。

この条件がコロナ禍から続いているオーストラリア全土に渡って起こっている人手不足のせいで変わっているのです。(人手不足はシドニーだけの問題ではないんです。)

ノーザンテリトリーや人がそれ程多く住んでいない地域や都市でファーム(農園)の仕事以外でも条件を満たせばセカンドビザの申請が出来るんです。その中の仕事にホスピタリティ(hospitality)が入っています。つまり同じ飲食業界で働くにしてもシドニーで働けばそれだけですが、上記の様にノーザンテリトリーや人がそれ程多く住んでいない地域や都市(政府指定の地域や都市)で働けば2年目のワーキングホリデービザの申請ができるのです。

だったらそっちに行きますよ。

上記の地域や都市で普通に飲食店で働くだけで2年目のワーキングホリデービザの申請ができるのです。そしてその地域や場所が気に入ればそこに長居します。無理にシドニーに来る必要がないんです。だってその頃にはセカンドビザの申請ができる状況だからです。慌てなくてももう1年ビザがあるんです。頃合を見て動けば良いだけです。

シドニーは住む所も不足気味

この時期は多くの人々が大晦日(NYE)のカウントダウン花火を見るためにシドニーに来ます。なのでこれから短期間シドニーに滞在しようとしている人々やこれからシドニーに来ようと思っている人々の住む所が不足気味なんです。

コロナ前であればこういったこの時期だけのシドニー滞在者もなんだかんだで住むところを見つけれましたし何とかなっていましたが、今年は11月のこの時期にもう住むところが不足気味でヤバい感じです。これらの状況が分かっていてまだあと1年以上ビザが残っているワーキングホリデーの人達はシドニーを避けているようなのです。年末大晦日(NYE)の花火は見たいがシドニーで住むところが無い。それなら今年は他の都市で年末年始を過ごし来年と考えている人々が多く、他の都市に行きます。

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時給が高い

アルバイトの時給が高いんです。なので人手不足だけれども新規のスタッフを雇うのが難しいんです。

同じような時給を従業員に払うのであれば仕事に慣れている前から居るスタッフに払う方が入ったばかりの新人スタッフよりは現場はスムーズです。新人スタッフだと職場と仕事に慣れてもらわなければなりません。教える人も必要になり、その分人件費がかかります。時給が高い分現場はそんな悠長に構えれません。

なぜこれからの時期は大変なのか?

普段であれば、物資不足の連絡が来ても「ああまた品切れ。」ですが、多くのレストランはクリスマス特別メニューや大晦日特別メニューを準備しています。

特に大晦日(NYE)花火が見れる絶景ポイント付近にあるレストランなどは既に予約で埋まっているレストランも多くあります。

これから何がどう品切れになるのか?今品切れの食材がいつ手に入るのか?見えていない分突然のメニュー変更がある可能がないとは言いにくいです。そうなると現場で働いているスタッフがどれだけそれについていけるのか?

でも全てのレストランがそう言う訳ではありません。

私が働いているレストラン同様、今年はクリスマス特別メニューも大晦日特別メニューも行わない、もしくはその時期閉めて過ごすレストランもあります。

また運良く仕事を見つけれたとしても十分なトレーニングを受け切ることなく仕事になる可能性が高いです。普段であれば長く働いているスタッフが居たり、誰かが助けてくれたりしますがこんな時ほど普段では有り得ない事が起きたりします。

みんながみんなそれについて行けるとは思えません。

仕事はあるがそんなに仕事に入れない。クリスマスや大晦日の特別メニューを準備しているレストラン等は誰が出勤する、誰を休ませる等のミーティングは行われているのでどっちに入るのかは自分では分からない。仕事になれば良いがその日お休みを貰っても普段仕事に入れていないのであればすることがなく自宅に要るしかない。こんな状態だから他の仕事を都合良く見つけれない。見つけれて他の職場に移ったとしても同じことが待っているかもしれない。

それだと動くに動けません。

おせち料理

人手不足に物資不足です。それはおせち料理にも影響しています。

昨年や一昨年のコロナ禍でもこの時期にはおせち料理を販売しているレストランや日系グロッサリー店がありました。それが今年11月も下旬になるのにおせち料理を紹介しているレストランはここだけのようです。

Yebisu Bar and Grill

Home - Yebisu Bar & Grill - Japanese "IZAKAYA" Restaurant
Yebisu Bar & Grill is well known for its trendy tapas-like dishes to focus on Yakitori & Grilled dishes and Sushi.

このお店にはシドニー屈指の寿司シェフが在籍しています。ですのでいつで非常に質の高いお寿司が楽しめますし、おまかせコースもあります。お客様にとっては嬉しい限りです。それでもおせち料理となれば勝手が違います。

今年もこのレストランはおせち料理と謳っていません。昨年同様「祝い箱」として今年は50箱限定280ドルで販売しています。

今回ですが、2022年11月17日(木曜日)から予約を受け付けています。その予約方法ですが、今はお店に直接電話してオーダーを受けています。ウェブサイトからオーダー出来るようには調整中の様です。

Yebisu Bar & Grill

電話番号 (02)9211-3038

受付時間 月曜日から水曜日 午後5時から午後10時まで

     木曜日から金曜日 午後5時から午後10時30分まで

     土曜日 午後12時から午後2時30分と、午後5時から午後11時30分まで

     日曜日 午後12時から午後2時30分までと、午後5時から午後10時まで

営業時間と同じ時間帯に「祝い箱」の予約も受け付けています。

おせち料理を準備するにもその業務を行えるシェフが居ない。いても人手不足で通常業務に追われ準備する時間が取れない。食材が手に入らない場合もありますし手に入るようだとしてもそれを準備し調理して仕上げれるシェフがいなければ作れませんし、いても人手不足で通常業務をこなすだけで精一杯です。

人手不足がここにも嫌な影を落としています。

私が調べたところでは今のところ、おせち料理(祝い箱)を準備しているレストランは、Yebisu Bar and Grillだけのようです。

小僧寿しのこだわりおせち

まとめ

今のシドニーは人手不足に物資不足が普通です。

しかし人手不足だからといって安易に仕事が手に入るわけでは無いんです。人手不足ありきで何事も進められているので現場では既に対応しています。働くスタッフが少なくても営業に困らないようにしています。時給も高い分これから仕事をさがす人達には厳しい現実を突きつけられるかもしれません。

コロナ前やコロナ過でもこの時期におせち料理を打ち出しているレストランや日系グロッサリー店があるのがもう普通で日本の正月をこのシドニーでも味わえるのがうれしかったのですが、長引きすぎている人手不足のため、作りたくても作り手が居ても時間が割けない、又は作り手が居ない。シビアな物資不足なので確実におせち料理に使う食材が手に入るかわからない。そうなってくるとおせち料理の販売にまでこぎつけない。

難しいんです。

そして物価高。

普段であれば気にすることもない品々が手に入らない、買うことをためらってしまうことが起こってきます。いや起こっているのです。

これからのシドニー、人手不足と物資不足いつになったら落ち着くのでしょうか?

年内は難しそうに感じます。