こんばんは、シドニーマンです。
2022年11月8日(火曜日)は満月であり今年最後の皆既月食です。
皆既月食とは
皆既月食とは、太陽からの光によってできた地球の影の中を月が通過するときに見られる現象のことです。
つまり、太陽-地球-月が一直線にならんだ時にしか見られないものなので、つねに月は満月ということになるのです。「三日月の月食」という状態は起きないのです。
11月の満月の呼び名

お月様は毎月満月を私たちに見せてくれます。その満月には毎月違う呼び名があります。11月の満月の呼び名は、
ビーバームーンBeaver Moon
です。
呼び名の由来は?
11月の満月の呼び名は、ビーバームーン (Beaver Moon)。
ネイティブアメリカンの生活様式や習慣、自然とのかかわり合いから満月の呼び名が決められていたりします。それによりますと、ビーバーを捕らえるための罠を仕掛けるのがこの時期になるのでそこからこの名前がついたと言う説と、ビーバーが越冬のための巣作り、いわゆるダムづくりにこの時期になると取り掛かるからといった説といった感じです。
そう毎月現れる満月にはその月によって呼び名があるのです。
11月の満月は、8日(火曜日)ビーバームーン(Beaver Moon)で皆既月食です。
ちなみに呼び名は1つではありません。フロスティムーン(Frosty Moon)とも呼ばれています。
日食との違いは?
よく聞く月食と日食。
実際何がどう違うのか❔
日食とは

日食とは、太陽の光が月の影によって隠される現象です。 あたかも、月が太陽を食べているような様から日食と呼ばれています。 順番で言えば太陽・月・地球です。
月食とは

月食とは、太陽・地球・月がこの順番で一直線に並び、月が地球の影に入り込むことで欠けて見える現象の事です。満月の状態から徐々に欠けていき、数時間ほどで再び元の姿に戻ります。
日食も月食も太陽、地球、月の3つの天体の位置が関係しています。
太陽と地球の間に月が入り、太陽、月、地球の順に並んだ時に起こるのが日食で、地球から見た太陽は、月によって部分的または全て隠されてしまいます。
一方月食は、太陽と月の間に地球が入り、太陽、地球、月という順番になると月食になります。
太陽の光を受けてできた地球の影に、月がすっぽりと入ることで月が欠けたように見えるのです。
地球・太陽・月の位置による違いから日食、月食と呼び分けられているのです。
月食が毎月見られない理由
月食は満月の時におきる天体現象ですが、毎回満月の度に月食が起こる訳ではありません。満月の晩でも月食にならないことの方が多いのです。
これは、地球の公転面と月の公転面が同じではなくお互いに傾いているからなのです。
月食は、太陽・地球・月が一直線に並んだ時にのみおこります。
月食は通常1年に2回で、多くて3回、地球の公転面と月の公転面と太陽の位置関係によっては起こる天体現象なのでまったく発生しない年もあります。
シドニーでいつ見れる?
ではこの皆既月食はシドニーではいつ見ることができるのでしょうか❔
2022年11月8日(火曜日)午後9時59分頃
この日の皆既月食はシドニーで完全に見えます。月食は月が赤く見えたりすることから血の月(Blood Moon)と呼ばれることもあります。
この動画は2019年の皆既月食の様子です。シドニー湾と皆既月食、7news からです。
なぜ皆既月食の月が赤く見えるのか?
なぜ皆既月食のとき月の色が赤く見えるのでしょうか?
これは「散乱」という現象が関係していて、同じ原理で夕陽が赤く見えるのです。
散乱とは、
散乱とは、太陽の光が関係しています。太陽には2種類の光があります。”波長の短い青い光”と”波長の長い赤い光”です。この2種類の光が地球の大気を通過するときに起こる現象です。波長の短い青い光は空気の粒によって散乱してしまいますが、波長の長い赤い光は空気の粒の影響を受けにくいため、光を弱めながらも通り抜けていきます。そして地球の大気を通過した波長の長い赤い光は大気でわずかに屈折し、地球から回り込むようにして月を照らします。そのため月は完全に見えなくなるのではなく赤く見えるのです。
つまり月の進路とその時の地球の大気の条件によって皆既月食による月が赤く見える度合いはその都度違ってくるのです。
この日の皆既月食の動き

皆既月食は、太陽と月の間に地球が入り、太陽の光を受けてできた地球の影に、月がすっぽりと入ることで月が欠けたように見える天体現象です。なのでいきなり月が地球の影に隠れるわけではありません。今回は約6時間かけて月が地球の影に隠れて出てくる様子が見れます。
半影食が始まり、部分食になり、月皆既月食が始まって、部分食になり半影食で終わります。
この日(2022年11月8日)の午後7時頃からこの皆既月食の一連の動きが始まっていきます。
半影食(Penumbral Eclipse )
半影食(Penumbral Eclipse)の始まりは午後7時頃から
*半影食とは?
月食で、月が地球の半影に入って、月面の一部または全部がわずかに暗くなる現象。本影に隠される皆既月食または部分月食と異なり、その減光はわずかであり、肉眼では注意深く観察しないと気付かないことが多い。
コトバンクより引用
部分食(Partial Eclipse)
部分食(Partial Eclipse )の始まりは午後8時頃から
*部分食とは?
日食のとき,観測者が月の半影の中にいると,太陽面に月が一部食込んだ形に見える。また月食のとき,月の一部が地球の本影に入ると,その部分が欠けて見える。この両者を部分食という。
コトバンクより引用
皆既月食(Total Lunar Eclipse)
皆既月食(Total Lunar Eclipse)の始まりは午後9時16分頃から
皆既月食の最大(Maximum Lunar Eclipse)は午後9時59分頃
皆既月食(Total Lunar Eclipse ends)の終わりは午後10時42分頃
部分食(Partial Eclipse Ends)の終わり
部分食(Partial Eclipse ends)の終わりは午後11時49分頃 から
半影食(Penumbral Eclipse Ends)の終わり
半影食(Penumbral Eclipse ends)の終わりは次の日11月9日(水曜日)午前0時56分頃
皆既月食は撮影できる?

携帯電話やカメラでも撮影可能です。三脚に取り付けることができればブレ無しでこの美しい天体現象を簡単に撮影、録画できます。
実は皆既月食は、多くの壮大な天体現象の中でも最も簡単に撮影、録画、観察が出来るのです。なぜなら肉眼で確認出来るからです。
皆既月食の撮影や録画、観察には月の位置を早めに確認してさえしていれば機器がなしで肉眼でも十分見ることが出来ます。
双眼鏡や望遠鏡を使うと、地球の影が月面を横切っていく様子や明るさの変化などがさらにわかりやすいかもしれません。
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この日の天気は?
時間的にも見やすい時間帯に始まる今回の皆既月食(Total Lunar Eclipse)。
肉眼でも確認できるし撮影も出来る。ではその日のシドニーの天気はどうなのでしょうか?
こちらのサイトで確認できますが、2022年11月8日(火曜日)は雨マークがあります。次の日は雨マークはありませんが曇りの感じです。
来年以降は?
気になる来年以降はいつ見れるのでしょうか?
調べて見ました。
2023年
4月20日(木曜日) 皆既日食 (Total Solar Eclipse)
5月5日(金曜日)から6日(土曜日)にかけて
半影食(Penumbral Eclipse )
10月28日(土曜日)から29日(日曜日)にかけて
部分食(Partial Eclipse)
2024年
3月24日(日曜日)から25日(月曜日)にかけて
半影食(Penumbral Eclipse )
10月17日(木曜日)
月食(Lunar Eclipse)
2025年
3月13日(木曜日)から14日(金曜日)
皆既月食 (Total Lunar Eclipse)
9月7日(日曜日)から8日(月曜日)
皆既月食 (Total Lunar Eclipse)
9月21日(日曜日)
部分日食(Partial Solar Eclipse)
2026年
3月2日(月曜日)から3日(火曜日)にかけて
皆既月食 (Total Lunar Eclipse)
2023年、2024年と皆既月食は見ることが出来ませんが、2025年は2回皆既月食、2026年は1回皆既月食を見ることが出来ます。
つまり今年の皆既月食を見損ねると2025年まで見れないことになります。
これは先程にも記述しました、地球の公転面と月の公転面が同じでないために起こる現象です。
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まとめ
シドニーで見る皆既月食についてまとめてみました。
天体ショーはいつもロマンをかきたててくれます。
11月8日(火曜日)は天気予報では雨っぽいですが今年最後の皆既月食です。見たいものです。せっかくシドニーに居るんです。どうせ見るのであれば、オペラハウスと一緒に見て見たいものです。
もちろんシドニー以外の場所でも、いえオーストラリアに限らず世界中多くの国と地域でこの日皆既月食を見ることが出来ます。
2022年の皆既月食は11月8日(火曜日)が最後になり、その次は2025年3月13日(木曜日)まで見ることが出来ません。
私個人的には次の皆既月食の時にはどこで何をしているのか?
楽しみでもあります。