こんばんは、シドニーマンです。
私は今もシドニー郊外にあるレストランで働いています。そして今まで色々なタイプのレストランで働いてきました。
ファインダイニング、居酒屋スタイル、カフェスタイル、予約制レストランなど、
もちろん人事採用や面接も仕事のひとつです。
そんな私が感じたシドニーの飲食業界で仕事探しをする上でやってはいけないこと(NG)をまとめてみました。
履歴書 Resume

履歴書(レジュメ Resume)は用意しましょう。面接時に履歴書(レジュメ Resume)無しでは困ります。
日系に仕事を探しているのであれば日本語の履歴書でも良いですが、ローカルで仕事を探しているのであれば英語の履歴書(レジュメ Resume)が必要になります。
今やメールで問い合わせたり面接のアポイントをとるのは普通です。
メールに履歴書(レジュメ Resume)を添付した際も自己アピールを忘れないでください。
ただ履歴書(レジュメ Resume)を添付してメールされても、それだけではあなたが仕事を探している熱意が相手に伝わりません。
*実は多いんです。
“仕事探しています。”
この一文と履歴書無しのメール。
また履歴書なしで面接に挑むツワモノが時々現れます。こちらが必要事項を一つ一つ聞きメモを取り面接を進めていきます。これは面接としてはおかしなコトです。申し訳ないですが私の経験上、この手のタイプで仕事ができた方に出会ったことがありません。
もし何らかの理由で履歴書をメールし忘れたり、その場に持ってくるのをド忘れした場合は素直に面接官に伝えましょう。
履歴書が携帯電話に入っているのであれば、その状況を面接官に伝えてください。その場で送付出来ればチョット時間を取られますがプリントアウトしてくれるはずです。そこまで問題ないと思います。
面接時に履歴書が無いと面接官はあなたをよく理解できません。これから自分がその場所で働くかもしれないのです。自らマイナスな印象を与えない方が得策です。
面接のアポイント
面接のアポイントは忘れないでください。
面接のアポイントをとっていても何らかの理由で遅れる場合もあるでしょうし、面接に来れない場合もあると思います。
その面接する場所に2度と行かないのであればすきにすればよいですが、そうでは無いのであれば先方に連絡を入れましょう。面接官もその面接の為に時間を割いています。連絡無しで来ないのは気持ちの良いことではありません。NGです。
連絡しないで遅れて面接に来てもマイナスの印象を面接官に与えてしまいます。損するだけです。
面接に遅れるのであれば、どれくらい遅れる、また行かないのであれば、理由を連絡してください。
面接のアポイントを取っておきながら面接に行かない。
NGです。
メール
今やメールは誰もが使います。仕事探しもメールで問い合わせをしますし面接のアポイントも取ります。
仕事を探しているのは分かりますが、メールで、
“時給はいくら?”、
“賄いは余分に持って帰れるのか?”、
などと根掘り葉掘り問い合わせをしない方が良いと思います。これは相当のNGです。メールで問われても伝えれることはそんなに多くありません。
“その場所まで行く時間と交通費がもったいないから。”
“15分から20分ほどの面接の為だけに電車もしくはバスに乗ってお金払ってまで行くのは。。。だったらメールで聞きたいこと聞いて判断しよう”
この行動を起こす人はこう考えている人が多いと思います。もしそうであれば、どうぞ近場で探してください。
確かにシドニーのバス代や電車代はそれなりに掛かります。面接や仕事探しの為だけにこれらの公共機関を使うのがもったいない。だからメールで問い合わせする。
気持ちは分かりますが、それで仕事が手に入るのであれば誰も苦労しません。そうやって手に入れた仕事は説明を受けていない重大なことが後で伝えられ嫌な思いをしたり、長続きしないものです。
飲食店で働くのであれば、メールのやり取りだけで仕事を手に入れることはやめた方が良いと思います。
営業中

私は今もシドニー郊外にあるレストランで働いています。なのでたまに出会うこの手の人達。
営業中に店内に飛び込んできて、”仕事探してます!”と来るんです。
ランチ営業中やディナー営業中、忙しい時、そうでない時、忙しくなくても現場的に困る時、そういったことはお構い無しに。
“お客さんが少ないから良いと思って”
違います。お客様が少ない時間でも働いています。キッチンであれば仕込みもあるでしょうし、次の日の準備もあります。ホールでも同じです。お客様が少ない時間でも普段できないところの掃除とか整理整頓とか仕事をしています。お客様が少ないからこそできる仕事をしています。
これは本当にやらないで欲しいです。NGです。
お客様になりすまして
先程までお客様として食事をしていて食べ終わったら、こちらを呼び付け自分は座ったままで履歴書を出してきたり、会計時に、”仕事探しています。今募集していますか?”と言って履歴書を差し出してきます。
営業中で周りに他のお客様がいる訳です。
“休憩時間に来てください。”
もしくは、
“今募集していません。”
と言うしかありません。
結局休憩時間や営業時間外に面接を設ける訳ですから、これだったら初めからお客様としてわざわざ食事をして、仕事探しをアピールするやり方ではなくメールないし電話をして面接のアポイントを取った方が良いと思います。

自分の都合
仕事を探している人は、面接の際そのお店のシステムや状況、ポジションについて説明を受けますし、その人本人の状況や希望も話します。
それを一方的に、
“僕は、月曜日午後1時30分には上がります。火曜日は働けますが他の日は無理です。”
とか、
“平日のランチ勤務が希望です。夜は働きたくないから。”
*仕事の掛け持ちをしていて夜別の場所で仕事をしているのであれば、そう言えば済むことだと思いますが上記の様に自分の都合だけを押してきても困ります。
とか、
“友達との予定次第で働ける日が変わる”
などと自分の都合だけを普通に言われます。
私が古いのか?これが今のスタンダードなのか?私には分かりません。
私がいた頃の日本(昭和です)であれば、こういったことを言えば雇って貰えませんでした。
自分のスケジュールがあるのは分かりますが雇用先が必要としている曜日や時間帯に合わせられないのであれば仕事探しは難航すると思います。
時給
面接時にすぐに時給を聞いてくる人達もいます。確かに生活に関わってくるし気になる事です。ですがこれは面接時に面接官が必ず伝えなければならないことです。なので自分から聞かなくて必ず説明してくれます。
面接が終わっても時給の説明や給料について説明されなければ、その時聞けば良いですし、それでも説明されなければ、そんなところで働くことは無いです。
仕事内容よりも時給の良いところを探しているのがバレバレです。
飲食店での仕事内容はスタイルは違えどどのお店もそれほど大きな違いはないと思います。キッチンで働くのであれば、料理を作る。仕込みをする。下げ物を洗う。所定の場所にそれぞれ片付ける。ホールで働くのであれば、テーブル番号を覚える。オーダーを取る。料理を運ぶ、準備と片付けを覚える。レジ業務を覚える。
それでもお店によって仕込むものが違うので仕込みのやり方が違っていたりキッチンのポジションによって仕事や作業が違います。ホールも同様でメニューとシステムによってやることが変わります。
それがレストラン勤務の楽しいところだと思うのですが。
時給だけを見て判断するのは違うと思います。
比べる
他の飲食店にも面接をして比べる人達もいます。
面接終了時に、
“採用したいと思うので明日ランチ勤務お願いします。”
と伝えても、
“明日その時間帯に、別の場所に面接に行きますので明日は働けません。”
“明日の面接を終えてどちらかに決めたいと思っています。”
こうやって比べる場合、私の経験上後に面接した方に行きます。
そういったことは面接官にバレないようにしてください。面接時に何らかの拍子でバレると採用は難しくなりますし、採用されても面接官も何かの拍子で辞めるであろうと次の一手を考えるものです。

まとめ
シドニーでの仕事探しや面接でのNGをまとめてみました。
特に決められたルールがある訳でもないですが、それでもその仕事を手に入れるまでにやってはいけないことがあります。NGはあるんです。
シドニーの飲食業界にいると色々な国の人達と一緒に仕事をします。
なので仕事探しのやり方や面接での対応などお国柄が出る場合もありますが、ほとんどの場合その人個人の感覚です。
仕事は生活する上で必要なことですし、そこから得る収入次第でシドニーでの生活が変わるのも分かります。
誰だって収入が多い方が嬉しいに決まってます。
ですが、やってはいけないことやNGがあることは分かってください。