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相当エグいんです!2022年7月に入ってからのシドニー飲食業界の様子は!! Sydney Hospitality industry in Crisis.

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こんばんは、シドニーマンでです。

7月に入り実は相当エグいことになっているシドニー飲食業界 (Sydney Hospitality Industry)。

コロナ、インフルエンザ、宿題、人手不足、、、

2022年7月に入ってからのシドニー飲食業界の様子をご覧下さい。エグいです。

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コロナ感染者数上がってます。

日本のニュースでは第7波が来るとかニュースになってますがシドニーがあるニューサウスウェールズ州(NSW)全体では、結構なコロナ新規感染者数が発表されています。こちらのサイトから前日の午後4時の時点でのコロナ新規感染者数を公式発表しているのですが、1万人越え普通です。数字だけ見れば昨年のロックダウン時と同じくらいです。ニューサウスウェールズ州(NSW)内のコロナワクチン接種率が随分高いのでコロナに感染しにくくなっていたり重症化しないだけで感染はしてます。コロナと共存なのです。

こちらのサイトがニューサウスウェールズ州(NSW)政府公式サイトです。

COVID-19 in NSW - COVID-19 (Coronavirus)
Sources of COVID-19 diagnosed in NSW in last 24 hours, last 7 days and to date.

このコロナ感染が飲食業界にどう影響しているかといえば、

休むんです。

コロナに感染したからと。

1週間、2週間と。

今のニューサウスウェールズ州政府の規制では感染したからといってロックダウン時の様な厳しい規制はありません。ある程度は自己判断です。コロナに感染したことを言わずに仕事をしたり外出を楽しむのは勘弁してほしいですが、感染したので職場を休むのは分かります。ですがコロナを理由に長く休むんです。1週間、2週間と休まないでよ。長く休みすぎると途中から、あれ!?って思ってしまいます。でもコロナを盾にされたら何も言えません。

職場のスケジュールを立てても、急にコロナ感染したので休みますとPCR検査結果の写真を送ってきます。

もうお手上げです。

こちらとしてはどうすることもできません。

コロナと共存と言えば聞こえは良いかもしれませんが、もう嫌なプレッシャー感じまくりです。

エグいんです。

インフルエンザ Influenza

毎年冬になるとインフルエンザが騒がれます。寒い冬の時期はインフルエンザウイルスの活発な時期。ニューサウスウェールズ州政府は2022年6月中は、インフルエンザ予防接種(Flu Shot)を無料にしていたぐらいです。

こちらのサイトはニューサウスウェールズ州健厚相(NSW Health)の公式サイトですが、見るとすごいです。2022年のインフルエンザ感染率は過去5年と比べても群を抜いてます。2022年4月後半からグイグイ感染者数が上がってます。

https://www1.health.gov.au/internet/main/publishing.nsf/Content/cda-surveil-ozflu-flucurr.htm/$File/flu-07-2022.pdf

インフルエンザで体調不良を訴えてくるスタッフやインフルエンザになったので休みますと連絡してくるスタッフがいます。

今年の場合は、コロナとインフルエンザのダブルパンチです。

これも上記のコロナ感染と同じなのですが、いくらスケジュールを立ててもこれらの理由で突然休まれます。この後にも書きますが、人手不足の上病欠で突然休む。お店をどうにかまわすだけで精一杯なのです。

今まだ元気なスタッフへの負担が徐々に増えていくのです。

謎の体調不良

コロナ感染、インフルエンザ感染での休みは致し方ないです。どんなに自分で感染予防をしていてもかかってしまいますから。

本当にこれらを理由に休むスタッフは何かしらの対応をしますし、”まだ吐き気がします。”、”だいぶ良くなりました。来週から出勤できます”と言った感じで連絡してきます。

ですが、これに便乗して自分の都合で休むヤツらが出てくるのです。

体調不良

この理由ひとつで自分の都合を優先して休みます。私の経験上この手の言い訳は不思議と後々になってバレるんです。

だけど今はこちら側は我慢するしかないんです。だって人手不足です。

この手のスタッフでも居なかったらお店がまわらないんです。

ただし本当に過労からくる体調不良の場合もあります。なぜならスタッフが急にコロナやインフルエンザで休まなければならない状況になり、その分他のスタッフに負担がかかるからです。どうにかしなければとみんな頑張りますが負担を受けすぎてしまえば体調不良になってもおかしくないです。

過労からくる体調不良なのか?

自分の都合で体調不良を理由に休むのか?

その見極めは”体調不良で休みます”と言われた時は難しいです。

学校関連

ニューサウスウェールズ州(NSW)の学校は学部や学校単位のスケジュールでみんなが同じようにスクールホリデーになりません。同じような時期にスクールホリデーになりますが、全く同じタイミングでスクールホリデーに入りません。

スクールホリデーやテストに課題

スクールホリデーは学校のスケジュールやテスト時期によって同じ日から始まりません。

例えば、

A君は、7月1日から

B君は、7月5日から

C君は、7月7日から

といった感じです。

スクールホリデー前は当然課題や宿題が多くなりますしテストもあります。課題が増えたので仕事休みます。テスト勉強するので仕事に出れません。といった学生ならではの理由で休みます。

なので学生を多く雇っている飲食店はテスト前、スクールホリデー前の同じような時期にこぞって休まれる訳です。

エグいです。

そしてテストや課題が終わったから学生たちが仕事をしてくれるのかは実は別の話です。学生たちからすれば学校から解放されスクールホリデーに入る訳です。ホリデーを満喫するんです。という事は試験や課題が終わってスクールホリデーに入ると仕事をしてくれる学生たちとスクールホリデーを満喫するため仕事を休む学生たちとに別れる訳です。本当にスクールホリデーに入る学生スタッフが出てくるのです。

仕事に出てきて欲しいので相談はしますが希望は持てません。

エグいんです。

先生とのミーティング(面談)

時々出てくるこの理由。先生とのミーティング(面談)

テストや課題が終わりスクールホリデー前とスクールホリデーが終わる頃にちらほら出てくるこの理由。課題やテストが終わっても今後の事や進路について先生とミーティング(面談)を行います。今学期どうだった?とか今後についてとか。先生1人に対して多くの学生たちが面談する訳です。1度では終われないので順番にスクールホリデーに入る前とホリデー終わる前にもミーティング(面談)が設けられます。そして新学期を迎えるわけです。

こちら側としては、スクールホリデーはあてにしたいスタッフ達が学校関連の理由で休みます。

スケジュールが組めない

上記の理由からいくらスケジュールを組んでもその通りにいかないのです。

急にコロナ感染、インフルエンザや様々な理由からの体調不良、課題やテスト等、もう誰もがコントロール出来る状態ではありません。出たとこ勝負です。

なので私は毎日嫌なドキドキを味わっているんです。

値上げ

シドニーの値上げが止まりません。5月、6月のように気がつけば$1.00($1.00=約90円)ぐらい平気で値上がってはいませんが地味に$0.20($1.00=90円だとして18円)とか$0.10($1.00=90円だとして9円)とか上がり続けています。ガソリンなんか1リットル$2.00($1.00=90円だとして180円)を超えています。コロナ前では、高いときで1リットル$1.70($1.00=90円だとして153円)前後だったような気がします。

コールスなどの買い物

仕事の関係上、スーパーマーケットに緊急に買いに行かなければならない時があります。そんな時に特に感じます。地味に価格が上がり続けていることに。

生活する上でコールスやウールワースなどのスーパーマーケットの価格の値上げが一番響くのではないでしょうか。地味に上がり続けています。その証拠に各スーパーのサイトに載ってる特売品は朝イチ行かないと売り切れています。みんな思いは同じなのです。ここまで値上げがされていない時は特売品でも午後から買いに行っても買えたものです。

レストラン側からの値上げ対応

レストランも死活問題です。仕入れているほとんどのアイテムが値上がっているので今までどおりの販売価格という訳にはいきません。

では単純にレストランの販売価格も上げれば良いのでは、と思うでしょうがそういう訳にはいかないのです。なぜならそのお店に色があるからです。お店の色に合わないような値上げをすればお客様は去っていきます。今までごひいきにしてくれていたお客様がいなくなるのです。じゃあ値上げしないで踏ん張れるかと言えば大変難しいです。何もかもが値上がっているからです。常連客やごひいきにしてくれているお客様が納得してくれる範囲内で値上げです。がそれで全て丸く収まる訳ないのです。オーナーや店主の頭痛のタネです。

仕入れているアイテムの値上げも地味に止まりません。そしてその都度値上げ価格を教えてくれる業者ばかりではありません。インボイスをみて初めて気がつく場合もあるんです。でも文句言えません。

値上げのたびにレストランの価格も上げるわけにはいかないのです。その都度、メニュー価格変更の会議も行わなければならないし、メニューを新しくするため印刷業者にもその都度オーダーします。値上げを頻繁に行えばそれだけ経費がかかります。なので簡単にいかないのです。

時給も上がる

値上げは何も品物だけではありません。働いている従業員の給料や時給も上げなければなりません。そうしなければ今のスタッフを確保できないからです。周りを見れば高額時給がたくさんあるのが今のシドニー飲食業界です。

昨年末までは$21.00($1.00=90円だとして1890円)ぐらいでも悪くない時給でしたが、今では$23.00($1.00=90円だとして2070円)では低いです。$25.00($1.00=90円だとして2250円)位ないと採用に支障が出てきます。半年ほどで時給が$4.00($1.00=90円だとして360円)も上がる。アルバイトは時給の高い方に行くに決まってます。なのでそのあおりは社員に寄ってきます。もちろん社員も人間です。周りを見れば今よりも良い条件を打ち出している飲食店はあります。どこも人手不足。どうせあおりをくらうなら給料や時給など条件の良い方に移るのは決して悪い事ではありません。なので人材の流出も起こっているのです。仕事に慣れたスタッフが居なくなるのは現場では金額以上の痛手なのですが止めきれていません。

ホリデーをとる奴ら

職場がこんな状態でも普通に、

あ、私いつ何時から2週間ホリデー取ります。もうチケット買いました。

とこちらに知らせてくるのは全て準備された後。チケットを購入し終わってからこちらに報告してきます。そうなると何も言えません。

心の中では、

今職場がどんな状態か知ってるよな!よくも平気でホリデー取れるな!

と思っても、言えません。

心身ともに疲れます。

人手不足は止まらない

給料や時給が良い仕事に移っていくスタッフたち以外も人材不足の原因はあるんです。

2022年2月21日(月曜日)からボーダー(国境)が本格的に開き一般の人たちもオーストラリア、シドニーに来ています。それから5ヶ月が経っていますが一体どれだけ新規入国者、新規入州者がいるのでしょうか。これを書くということは、思っている以上に仕事を探している人たちが少ないってことを意味しています。

確かに新規入国者や新規入州者はいます。なぜなら私が働いているレストランにも今まで見ていない人たち(新規顧客)が訪れて来るからです。

新規顧客が来てくれることは大変ありがたいことですが新規スタッフが、、、

他のレストランに食べに行って私でも思います。今飲食業界ので仕事につけばカナリシンドいと。

そう同じ時給や給料ならシンドくない仕事を選ぶ方が賢いです。

長くいる予定や社員として働く、ビザの関係上今は我慢しなければならないなどの理由がない限り時給や給料が良くてシンドくない仕事を誰だって選びます。

シドニー飲食業界の人手不足は、長い長いトンネルの中から出れません。

まとめ

シドニー飲食業界の様子、いかがだったでしょうか?

ほぼ私の実体験です。

私だけがこの状態になっているわけではありません。これに似た状況がシドニーにある多くのレストランやカフェで起こっています。私の友人たちもシドニーにあるレストランで働いています。そして同じ様な事を言います。私が働いているレストラン内だけで起こっている出来事ではないのです。

シンドい。いつまで続くんだろう。。。