こんばんは、シドニーマンです。
気がつけば2022年半分終わりました。
2021年はコロナとその時に対する規制に振り回されていました。
2022年である今年は、
どの業種も人手不足、コロナウイルスと共存、物価の上昇、人件費の上昇、、、、、
昨年2021年からすれば2022年がこんな風になっているなんて考えつかなかったです。
今回はちょっと今年上半期を振り返ってみたいと思います。
英語で上半期の事を、
the first half もしくは、first half of the year
そして、下半期は、
later half of year
と言います。
2021年12月から
2021年12月中旬頃からコロナと共存が形になって見えてきていました。
まずはボーダー(国境)が開きました。
2020年3月20日に最初のロックダウンが行われました。それから2021年12月中旬頃までオーストラリアは鎖国でした。それが地味にクリスマス前にはボーダー(国境)を解放していました。
ここからクリスマス、大晦日のカウントダウン花火に向けてコロナ規制が緩和されていきました。
2022年1月頃
この頃は2021年から続いている人手不足が続いていました。ボーダー(国境)が解放されオーストラリアへの新規入国者やニューサウスウェールズ州への新規入州者がいるのですが何も変わっていません。そのためどの業界も思惑と違い人材確保に必死でした。それでもコロナ規制はどんどん緩くなっていきました。
ボーダー(国境)が解放されたので新規入国者や新規入州者が仕事を探すであろうと思っていたのがあてが外れ、コロナ規制が緩和されレストランにはお客様が来る。そのギャップにどう対応するか?この頃は人手不足で定休日を増やす、告知無しで急に定休にしてしまうと言った形をとっているレストランが多くありました。
物価の上昇、アルバイト達の時給の上昇は進んでいました。
2022年2月
2022年2月21日(月曜日)、この日を境に徐々に人々がオーストラリアに入国してくるようになりました。
それでも誰でも良い訳ではありません。条件がありました。コロナウイルスワクチン2回接種終了者で自国出発24時間以内にPCR検査を受け陰性(Negative)と結果が出た人達をオーストラリアは受け入れ始めました。但しオーストラリアに入国して24時間以内にPCR検査もしくはRAT検査を受け陰性(Negative)と結果が出て、その7日後にもう一度検査を受け2回とも陰性(Negative)であってやっと晴れて自由の身。もしここで陽性(Positive)と結果が出れば、オーストラリアに着いたは良いがPCR検査結果もしくはRAT検査結果が陽性(Positive)の為オーストラリアの大地を踏めず帰国。
この条件下でありますが新規入国者が出始めました。またオーストラリアから自国に一時帰国する人達も出始めました。
2022年3月
2月下旬から人々が国外から入国してくるようになったオーストラリア。この頃にはカフェやレストランでのソーシャルディスタンスや入店時に行っていたQRコードの読み込みも無くなってきていました。マスクをする人たちも少なくなり各イベントでの人数制限も無くなり楽しめれるようになってきました。これだけ書くと前を向いていけてるように思えますが、現実はそう甘いものではありませんでした。
人手不足は全く解消されていません。
新規入国者がいるのは確か。でもその人たちはその人たちの都合があります。働く気で入国してきた人達ばかりでは無いです。こちら側の都合など知る由もないのです。せっかく規制が緩くなり自国から海外に出れたんです。誰だって観光しますよ。自由を満喫しますよ。新たな環境に溶け込もうとその手探りを楽しみますよ。
誰もが直ぐに働きません。
新規入州者が増えてきた証拠として、この頃から飲食店に来店するお客様が増え始めてきたのです。私は今もレストランの現場で働いています。なのでこの頃から、”あれ?今まで見かけなかった人達”、”嗚呼、新しいお客様が来始めた”と感じていました。
またニューサウスウェールズ州の多くの学校は4月にスクールホリデー(Aurtum Vacation)に入ります。そのスクールホリデー前には多くの課題やテストが待ち受けています。なので私が働いているレストランのスタッフで学生の子たちは、
“課題が多いので仕事を休ませてください”
“テストがあるので仕事に出れません”
と休みました。
人手不足は人手不足です。そこに学生特有の理由で休みました。
それでもこの頃は人手不足だとしてもどの業界もどの業種も工夫をし何とかしのいだものです。
2022年4月
この頃にはソーシャルディスタンスはありません。そしてもう人手不足有りきで何事も進んでいく感じが2022年4月頃には既に漂よっていました。そのため働いている現場によっては、スタッフの時給やコンディションが大きく変わっていきました。
特にアルバイトの人達の時給が急上昇です。実は昨年10月頃からこの動きはありました。じわりじわりとこの時給が上がっていく動きが広がっていき人手不足を解消するためこの4月頃から何処も大幅な時給アップです。
人手不足を解消するためには時給を高くして今いるスタッフが他の職場に移るのを防ぐことと、高額時給をチラつかせれば新規のスタッフを確保しやすい。当然の動きです。
季節は秋です。食欲の秋です。寒くなり始めたシドニー。日本食レストランでも鍋料理等のホットフードをメニューに乗せてあるレストランは賑わい始めた頃です。
このレストランにも鍋料理があります。
レストラン勤務なのでどうしてもその視線で文章を書いてしまいますが、もうレストランやカフェなどの飲食業界だけではありません。どの業種もどの業界もスタッフ確保に必死です。近所にある薬局に行っても薬を買うだけなのにスタッフが居ないので待たされます。
そんな中でもコロナに関する規制はほぼ無くなり規模の大きいイベントも行われるようになりました。
2022年5月
この頃からQRコードを使ってオーダーする形をとるレストランが出始めました。ホールスタッフが各テーブルにオーダーを取りに行かなくて良いぶん現場の作業は進みやすいです。
仕組みはこんな感じです。


そのレストランに行き座席に着けばそのテーブルにQRコードがあります。それをお客様が自分の携帯電話に読み込ませます。するとそのレストランのページが開かれます。そのあとはそのページにあるメニューを見て自分の携帯電話からオーダーです。食事を済ませお会計はレジで済ませ終わりです。ウエイトレスやウエイターはオーダーされた食事や飲み物をテーブルに運びお客様が帰れば下げ物をしてテーブルを拭く。またはお会計をする。だいぶ作業が違います。
*ちなみに上の写真はチャッツウッドにあるレストラン、新上海 New Shanghai です。近いうちに記事にする予定です。
では携帯電話を使うのが苦手な人達はどうなるのか?その対応は各お店で違うようです。
季節が秋から冬に変わろうとしています。今年は地味にコロナとちょっとザワつくインフルエンザです。ニューサウスウェールズ州政府はインフルエンザ予防接種を推奨してきました。
6月に入れば




普通に品薄、品切れがあちこちで起こっています。
人件費も爆上がり!
2ヶ月前の時給ではもう今いるスタッフも新規スタッフも確保しにくい状況に入りました。
法律でも2022年7月1日から最低時給が$21.38です。
求人をしてもこの法律通りの時給を提示しても募集はきません。時給$24.00以上が普通にあるんです。($1.00=90円として、$24.00=2160円)
現場の仕事開始時間にも変化があります。人手不足です。いつもより早く出勤しなければ作業が終わりません。
インフルエンザも騒いでいました。なのでニューサウスウェールズ州政府は、この6月中はインフルエンザ予防接種をタダにしていました。
そうとも知らず私達家族は5月下旬にインフルエンザ予防接種を受けました。一人$15.00掛かりました。($1.00=90円として1350円) 3人家族なので$45.00(1350円x3=4050円)の余計な出費。
また、学生達のスクールホリデー前なので課題、テストを理由に仕事を休んでいきます。今回のスクールホリデー(Winter Vacation)は7月4日(月曜日)から18日(月曜日) です。
なので私が働いているレストランの場合では6月下旬から今に至るまで今までよりも厳しいのです。いつものように学生スタッフは課題やテストを理由に休む。今までより多くのお客様が来店。接客も仕込みも何もかも追いつかないのです。今までの無理がたたってスタッフの体調不良や過労で休みが目立つようになったのです。
そして6月下旬に始まった電車のストライキ。7月に入ってもまだ続いています。
物価の値上がり
何もかもが値上がっています。
野菜の値段もお肉の値段もトイレットペーパーから何もかもです。
ガソリン代も1リッターついに$2.00を超えています。
携帯電話の契約ですら、値上がっています。私は今契約で携帯電話を持っています。契約期間が切れそうなので次の契約に向けて新しい機種をお店に見に行きましたが、ハァ?と思うぐらい金額が高くなっていました。ちなみに今月払いで$45.00支払っていますが、もう今そんなに安くないです。
よく聞く人気の携帯電話機種だと$65.00より安いモノなかったです。
月$20.00以上支払いが多くなると響くものです。
今後はどうなる?
値上がりも止まらず、電車のストライキも終わらず、7月に入りついに電車代まで値上がってしまいました。
そして最も私達の生活に響く給料(時給)は、これ以上上がるとは思いにくいです。そうなると次はどんな手を使ってスタッフ確保をするのか?もう休み(公休)を増やすしかありません。こちらの記事では週休3日制を取り上げています。給料は変わらず1週間2日休みを3日休みにする。アイスランド、ニュージーランド、スコットランドにアメリカでもこの動きがあるとの事です。
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総括
いかがでしたでしょうか?2022年1月から今に至るまでシドニーの変化をまとめてみました。
2022年2月21日(月曜日)から開いている国境。それから4ヶ月以上たっても各業界、各業種の人手不足は解消されていません。
飲食業は人手不足でも営業できるようにQRコードでオーダーを取る方法を取り入れていくお店が増えています。指をくわえてみているだけでなくなんらかの対応をしています。しかしこの方法が根付けば数か月後には特に新規入国者や新規入州者の仕事にありつけない人たちが増えてくるのではないかと思います。高くなりすぎた時給を下げる訳には行きません。給料を今より余分に払うより休みを多く設定していくことでその調整を図る。
何とも言いようのないイヤな渦を感じていますが、大きな流れに身を任せるしかありません。自分が振り落とされないように踏ん張りどころだということは分かります。
自分と自分の家族を守るのに必死です。
今後どう転がっていくか?私には読めません。数か月後新年を気持ちよく笑顔で迎えたものです。