こんにちは、シドニーマンです。
7月のシドニーの季節は冬です。
冬で1番盛り上がるイベントと言えば、やっぱりクリスマスです。
しかしクリスマスは12月のイベントです。北半球では季節が冬になり雪が降りホワイトクリスマスを楽しんだり南半球では季節が夏なのでサマークリスマスを楽しみます。
ですがオーストラリア、シドニーでは6月から8月の季節が冬です。
実はこの時期にもクリスマスを楽しみます。
シドニーではクリスマスを年に2回楽しめるわけです。
シドニー(オーストラリア)ではなぜ7月にクリスマスを祝うのでしょうか?

なぜ?7月にクリスマスを祝うのでしょうか?
それは7月のシドニーの季節が冬だからです。6月から8月がシドニーの冬になります。
12月にクリスマスを祝う事は、これまたごく自然な事です。
12月の北半球に目を向ければ季節が冬で雰囲気最高です。南半球では季節が北半球の逆になるので夏になりますが、サマークリスマスを味わえるので北半球のクリスマスとはまた違う味わいを楽しめます。シドニーでは半袖のサンタさんがサーフィンしていたりします。それでも私のように北半球の国(日本)からオーストラリアに来た人達は冬のクリスマスを知っていますし楽しみたいものです。
今までオーストラリアに訪れた人々の中にそんな思いを持っていた人達が大勢いました。その人達の思いが形になったものが、この7月のクリスマス(Christmas in July)です。
7月のクリスマス Christmas in Julyの起源
ことの起こりは、1980年代まで遡ります。
この年7月にシドニー郊外にある観光名所ブルーマウンテンズ(Blue Mountains)に訪れていたアイルランドからの観光客グループのリクエストに地元のホテルが対応したことが事の発端と言われています。
ブルーマウンテンズ(Blue Mountains)があるこの地域の7月も当然季節は冬です。シドニーからだいぶ離れ内陸に位置していますので雪が降ります。この降りつもっている雪を見て祖国の冬を懐かしんだこの時この場所に訪れていたアイルランドの観光客グループが滞在中のホテルに、
“季節が冬だし雪も降っている。出来るのであればクリスマスフードを食べてみたい”
と頼んだそうです。それがこの7月のクリスマスの始まりとされています。
この時の食事に大満足したこのアイルランドから来ていた観光客のグループは、次の年も7月のクリスマスをこの場所で楽しむために戻ってきたとか。
こんな逸話まであるようです。
もう40年以上前のことです。
Christmas in July
クリスマス イン ジュライ
7月のクリスマス
の始まりです。
ユールフェスト Yulefest

ユールフェストとは?
ユールフェスト Yulefest (yule クリスマスの時期、fest 祭り)
クリスマスの時期に行う祭りの事です。
この時期のシドニーや7月のクリスマスの発祥の地と言われているブルーマウンテンズ(Blue Mountains)があるペンリス(Penrith)地方では、冬のクリスマスにちなんだイベントが行われています。
シドニーで楽しむ7月のクリスマス
季節が冬の7月のクリスマスをシドニーで楽しもう。クリスマスにちなんだ様々なイベントが開催されます。
Bondi Festival

冬のボンダイビーチでアイススケートを楽しめます。
ちなみにこのボンダイフェスティバル、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止になったイベントです。
Frozen Zoo

タロンガ動物園にアイススケートリンクが登場します。
Bastille Festival
ロックスからオペラハウスがあるサーキュラーキーで行われるフランスのお祭りです。
フランスでは、7月14日がBastille Day(パリ祭り、革命記念日)になり、ここシドニーで7月のクリスマスと併せてイベントが開催されます。7月14日(木曜日)から17日(日曜日)の4日間だけのイベント。

またそのロックスでクリスマスマーケットを楽しみましょう。

歴史を感じる建物が多く立ち並んでいるロックス。普段も週末にはマーケットが開催されていますが、7月のロックスマーケットはクリスマスを意識しているマーケットです。雪が飾られているので雰囲気最高です。
シドニークルーズ


何かとイベントには引っ張りだこのシドニークルーズ。ランチクルーズとディナークルーズがあります。
Christmas in July Lunch Cruise

Christmas in July Dinner Cruise

どうせクルーズを楽しむのであればシドニーの夜景も楽しめるディナークルーズの方が良いかと思います。

Chill Fest Campbelltown
CampbelltownにあるKOSHIGAYA Park(こしがや公園) で行われるウインターフェスティバル。
Pittwater Ice Skating Spectacular
ピットウォーター(Pittwater)にあるRSL CLUBにてアイススケートリンクが復活!
レストランでも
7月のクリスマス。響は良いですがこの時期に合わせて特別メニューを用意するのはとても大変です。同業者として頭が下がります。
Stranger Restaurant at Parliament house
https://parliamentarycatering.com.au/event/upcoming-events-at-parliament-house/
Parliament house内にあるレストランStranger Restaurantが贈る7月のクリスマスメニュー。ランチメニューのみでそれも7月の数日しか予約を取らない徹底したこだわり。
The Butler

シドニー中心部からちょっと離れたサバーブ、ポッツポイント(Potts Point)にある粋な感じのレストランです。レストランからシドニータワーやシドニー市中心部が見えるのでランチを楽しむ際は優雅に、ディナーであればその夜景と2つの顔を持つレストランです。そんなレストランで楽しむ7月のクリスマスメニュー。堪りませんね。

粋なレストランはこの時期クリスマスメニューを用意してお客様を楽しませてくれます。
ブルーマウンテンズで楽しむユールフェスト

実はブルーマウンテンズ(Blue Mountains)は国立公園に指定されており、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
ユーカリの木から出ている油分が太陽の光を反射して、その影響でこの辺り一帯の山々が青く見えてくることからこの名前がついたようです。
澄んだ空気、滝、渓谷や森等の自然が織りなす大パノラマビューは圧巻です。独特な地形とその自然美は見応えあります。
その7月のクリスマス発症の地と言われている地域にあるブルーマウンテンズでも今年ユールフェストが行われます。
ユールフェストならではの豪華な食事 Yulefest Dinner をログハウスやコテージの窓から雪が降っているブルーマウンテンズを見ながら楽しめたり、ホテルでは無く敢えてログハウスに宿泊し雪と自然、そしてゆっくりと流れる普段と違う時間の流れに身を委ねてみる、なんてのもこの時期ならではの楽しみ方の一つではないでしょうか。
いくつものサイトで取り上げられています。

多くの観光客が訪れるこの地域。ルーラの街やエコーポイント展望台、ジェノランケーブなど、観光名所は沢山あります。シドニーからも1日、または半日のツアーがあります。
私のおすすめは、やはり夕暮れ時の幻想的な風景を醸し出すブルーマウンテンズを見てもらいたいです。そして澄んだ空気の場所だからこそ見ることの出来る満天の夜空。この時期だから冷えるかもしれませんが悠久の時を感じる鍾乳洞ジェノランケーブなど、時間が許されるのであれば宿泊しゆっくりと7月のクリスマスをこの地域で堪能してみてはいかがでしょうか。
ジェノランケーブについてはこちらから。
スキー
冬はやっぱりスキーを楽しみたい!と思っている人。シドニー郊外に行けばスキーはバッチリ楽しめます。
スレドボ Thredbo

シドニー郊外で思いっきりスキーを楽しめる場所と言えばやっぱりここ、スレドボ(Thredbo)です。
流石です。もう今年のウインターシーズンパス(Winter Season Pass )売り切れです。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
シドニーの冬(6月から8月)は思っている以上に寒いのです。郊外に行けば雪も降りますしスキーもできます。だって季節は冬なのですから。
こうやって調べてみたら冬のシドニーで意外とアイススケートが出来ることに気が付きました。
そんな冬のシドニーで7月のクリスマスを楽しみ、半年後の12月にサマークリスマスも楽しみましょう。
昨年、一昨年と新型コロナウイルスの影響で多くのイベントが中止、延期されてきました。ですが2022年は規制もほぼ無く多くのイベントが再開されています。
冬にイベント無しは寒さと共に心までしんみりしてしまいます。
2020年、2021年のこの時期は、ロックダウンであったり新型コロナウイルスとインフルエンザの脅威、そして寒さに震え上がっていたような気がします。