こんばんは、シドニーマンです。
車を運転する際、オーストラリアではシドニーがあるニューサウスウエールズ州だけでなくどの州も日本と同じで右ハンドル左側通行の交通ルールが導入されています。これはイギリス流の交通ルールを導入している国の特徴で、お隣のニュージーランドでも同じです。
また日本の運転免許証を所持していればオーストラリアの免許証へ書き換えるのは簡単で、オーストラリアで車を運転できます。
それでもオーストラリアにはオーストラリアの車事情があります。
もし交通事故にあった場合、どうなるのでしょうか?どう対処すれば良いのでしょうか?
もしもオーストラリアで交通事故の当事者になってしまったら

車を運転していれば、アクシデントが起こってしまう場合もあります。不幸にもオーストラリア、シドニーで交通事故を起こし当事者になってしまったら、どう行動すればよいのでしょうか?
現場近くに車を停める
事故を起こしてしまっては、平静ではいられません。それでもまずは落ち着いて事故を起こしてしまった現場近くの安全な場所に車を停止させましょう。
交通量の多い場所や交差点では、わき道に入るなりして他の車に迷惑をかけない場所に移動しましょう。
相手を気遣う
その後、安全を確認した上で、事故を起こした状況を携帯電話のカメラ等で記録し、相手の運転免許証等の身分証明書を必ず控えるようにしましょう。保険請求や示談交渉においては、写真などの証拠が残っていることが大切です。また、物損被害が大きい場合や人身事故の場合は、警察および救急車(電話番号000)に連絡しましょう。
もしも自分が交通事故の被害者になった場合
もしも自分が車を運転していて追突されたり何らかの形で被害を受け交通事故を起こされた場合も対処法としては上記のように当事者になった場合とほぼ同じです。
当事者(加害者)と一緒に交通量の少ない場所に移動し状況を確認。写真を取れるだけ撮っておきましょう。相手の運転免許証も写真にとっておき、相手の保険会社の詳細も聞いておきましょう。
当事者であれば、事故の状況を保険会社に連絡しそのあとは保険会社が動いてくれます。
被害者であれば、相手(当事者)の保険会社とのやり取りになります。
自分が当事者なのか、被害者なのか立場によって違ってくる部分がここです。
もちろん自分が怪我をしたり、その場から動けないほどの状態であれば、それも相手に伝え、警察もしくは救急車(電話番号000)を呼んでもらいましょう。
注意して欲しいことがあります。自分が被害者で自分に非がなく差程大きな怪我をしたわけでもない場合、スムーズに事を進めましょう。言える立場、また言われないからと言ってゴネ過ぎないようにしましょう。ここはシドニー。相手が日本人である確率は非常に低いです。(この状況で日本人同士であればある程気まずいですが。)向こう側が日本人では無く当事者(加害者)であれ英語でまくし立てて来たり逆ギレされたら何をされるか分かりません。相手に状況をしっかり理解させ車が破損しているなら直してもらうよう説得です。
私のケース
私も長年オーストラリア、シドニーに居ます。交通事故に出会ったことぐらいあります。
私の場合は後ろから追突されました。
信号待ちで普通に停車していたら、ゴン!
相手は白人系女性高齢の運転手。当事者のくせにニコニコ笑ってるだけ。何とか誤魔化し逃げようとしているのがバレバレ。なんで当たったの?と聞くと誤魔化す。多分携帯電話を弄っていたんだろう。一言も謝らない。長年シドニーに滞在していると分かりますがこんなタイプには何を言っても無駄。当事者なのに向こう側が言われすぎたと感じれば何をしてくるか分からないパターン。キレたい自分の感情を押し殺し、相手の運転免許、保険会社の詳細、ダメージを受けた部分、相手の車のナンバープレート、相手の携帯電話番号。これらを控えその日のうちに相手の保険会社にこちらから電話。保険会社は知らなかったようで確認を取るために一旦保留されました。数時間後に保険会社から事実を確認できたと連絡があり、保険会社所定の修理工場へ持っていけば向こう側が修理費全額負担してくれるとの事(当然の結果です)。しかしその指定された修理工場が遠かった。車で片道1時間ぐらいのところにある。1度目に行ったら保険会社から聞いていないと門前払いを受けた。それから保険会社に連絡。保険会社は連絡したと言い張る。私は修理工場の誰と話をしたか聞き出し修理工場に再度電話してこの経緯を話した。すると修理工場の手違いだったことが判明し、準備出来たら連絡する。と言われ3ヶ月ほど待たされる。3ヶ月たっても連絡が来ないので再度こちらが修理工場に電話。すると、いつでも持ってきてくれ。との事。なのでその修理工場に2回後ろが凹んだ状態の車で行きました。そして修理に2週間かかった。
事故の大きさはそれほどでもなく私自身も怪我もしていない。だけど車を直すのにこんなに時間がかかる。
こちらは被害者なのにこっち側が必死にならなければ話が進まない。おかしな話だがこれぐらい普通の事です。
オーストラリアならではの事故

郊外や州を跨ぐ長距離を運転する場合に多いのが、カンガルーなど野生動物との衝突事故です。1996年〜2005年でニューサウスウェールズ州(NSW)とキャンベラ(ACT)で発生した5,000件の事故のうち、実に2,100件がカンガルーとの衝突事故だと報告されています。
カンガルーの種類によっては人間以上の大きさや体重があるため、場合によっては衝突事故で命を落とすこともあります。
この事は私も聞いたことがありますが郊外や長距離の運転では特に夜間を走行する場合は十分に注意が必要です。
夜になり車を運転する際普通ライトをつけます。そのライト目掛けてカンガルー達はやってきます。こちらが気づいた時には遅いです。車とカンガルーの衝突事故です。
郊外で夜間です。そんな時間帯にカンガルーと事故を起こしてもカンガルーは自分が動ければ飛んでどこかに行ってしまいます。その場に残るのは車とあなただけです。破損した車をどうやってその場から移動させますか?せめて路肩に移動、ハザードをつけて後続車にこの状況を知らせないとさらなる事故を引き起こします。助けが来ると思わない方が現実的です。
夜間走行は極力避けた方が良いかと思います。
ロードサービス
交通事故のレッカー移動や自動車の故障の際に大変役立つのがロードサービスです。日本のJAF(Japan Automobile Federation 日本自動車連盟)のような機関は、オーストラリアにもあります。そこの会員になることによりそれらのサービスを受けることができます。
この日本のJAF(Japan Automobile Federation 日本自動車連盟)に相当するのが、AAA(Australian Automobile Association)です。AAAは各州の自動車クラブにより構成されています。このサービスには加入しておくことをお勧めします。もし交通事故に遭遇し車が動かない状況になってもこのサービスに加入していれば何かと助けてくれます。
*上記のようにカンガルーとの交通事故が起こったとしてもこのロードサービスに自分で連絡を取り対応できるのであれば途方にくれません。が、そんな状況で現在位置を正確に伝えれるかどうか?
ここではシドニーがあるニューサウスウェールズ州(NSW)についてご説明致します。
ニューサウスウェールズ州(NSW)の自動車クラブ
ニューサウスウェールズ州(NSW)には自動車クラブはこちらになります。
NRMA
勿論、私も自家用車を持っているのでこのNRMAには加入しています。
保険会社
オーストラリアにはたくさんの保険会社があります。その保険会社によって補償内容やオプション、保険料など様々です。
自動車に関する保険料は様々な要素から計算されて決められます。保険料を決める際左右する要因としては、
ドライバーの年齢、運転歴、事故歴、Excessの金額、車種、車の年式
などが挙げられます。
加入の際には、数社から見積もりをとって比較をしてから判断するのが良いと思います。またはシドニーで車を所持している身近な人たちに評判を聞いたり、保険ブローカーを利用するという方法もあります。
こちらがシドニーでよく聞く保険会社です。
- AAMI(https://www.aami.com.au/)
- Allianz(https://www.allianz.com.au/)
- CGU(http://www.cgu.com.au/)
- GIO(https://www.gio.com.au/)
- QBE(https://www.qbe.com.au/)
- Suncorp(http://www.suncorp.com.au/)
- Youi(https://www.youi.com.au/)
以外と多いシドニーでの交通事故
実は以外とシドニーでは交通事故が多いのです。
特に雨の日。思っている以上に道路が滑ります。
運転の際には十分に気をつけてください。
こちらのサイトからは現在のシドニーの何処で交通事故が起きているか分かります。


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まとめ
いかがでしたでしょうか?
ニューサウスウェールズ州(NSW)で交通事故に遭ってしまった場合は、落ち着いて以下のように対処していきましょう。
①直ちに車を交通量の少ない場所に移動し安全確保、事故の状況や負傷者の確認をする。
②車の破損状況が酷い場合はレッカー移動等のロードサービスを呼ぶ。
③死傷者がいる場合は、電話で「000」をかけ警察の出動を要請する。(自分が被害者であるにも関わらず事故の相手が非協力的な場合もありますし、酒や薬物を使用していると思われる場合なども同様です。)
④事故発生の日時と場所、お互いの名前、住所、電話番号、車のナンバープレート、車種、運転免許証の写真、自動車保険の詳細などを交換する。目撃者(witness)がいる場合は連絡先を聞いておくと後々有利に働くことがある。事故の状況が分かるように現場や破損した車の写真を撮っておいた方が良い。
⑤保険会社に連絡。損害の規模が大きかったり、重度の後遺症が残るなどの場合は交通事故を専門とする弁護士に相談した方が不利にならずにすみます。
日本と同様、オーストラリアでも自動車を所有する場合、事故が起きても起こされても対応出来るように自動車保険に加入することを強くお勧めします。任意保険に未加入の人もいるようですが、交通事故は自分が気を付けていても向こうからやってくる場合があり不本意ながら事故に巻き込まれてしまう可能性があります。事故の損害賠償で自分の資金が無くなって帰国を選ぶ、などという最悪の事態を避けるためにも最低限の保険には加入しておいた方が良いでしょう。