こんばんは、シドニーマンです。
昨年末から爆上がりし続けていたコロナ新規感染者数はここ数日減少気味です。だけど各業界、各現場では人手不足になりすぎていて悲惨極まりない状態になっています。
何処にでもいるコロナ感染者
昨年末12月30日(木曜日)から一日ごとのコロナ新規感染者数が12000人以下になっていないニューサウスウェールズ州。2022年1月8日(土曜日)は、45098人を記録しています。
シドニーがあるニューサウスウェールズ州のコロナ感染状況はこちらで確認出来ます。
こうなってくるとニューサウスウェールズ州内はコロナは何処にでもいて、いつも誰かが感染している状態にあります。
ロックダウン時の様に厳しい規制が無い分、外出も出来ますし、外食もできます。外出時にはマスク着用。ソーシャルディスタンスを気にしている事、コールスやウールワース等のスーパーマーケットや小売店に行ったときやカフェやレストラン等外食し入店の際、QRコードを読み取らせる。
難しくないことです。
このQRコードを携帯電話で読み取らせる作業を行うと携帯電話内に入れてあるserviceNSW アプリに繋がりチェックインを行います。この作業を行っていると時々アラート Alart が来ます。
アラートAlart とは?

自分が外出し立ち寄ったところにコロナ感染者が来ていれば自分のserviceNSW アプリにアラート Alartが来ることです。
カフェやレストラン、スーパーマーケットなどに行くと入店時に必ずQRコードを読み込ませなければなりません。その際利用するのが serviceNSW アプリです。自分の携帯電話に入れてあるserviceNSW アプリを利用して入店時にQRコードを読み取らせ買い物をしたりコーヒーを買ったりします。ある意味アプリ越しに自分の行動が筒抜け状態です。
なのでとある所に行ったとして、そこでQRコードを読み取らせ事を済ませ帰宅したとします。
もし同時刻にコロナ感染者が来ていれば数日以内にアラート Alart が来ます。
このアラート Alart の連絡があった場合、いつ、何処で、が自分で確認出来ます。コールスやウールワースの様なスーパーマーケットならば誰が感染していたかわかるはずもないですが、カフェやレストランであればその日その時間帯にいた人達は限定しやすいです。
それで自分が濃厚接触者に当たるのかどうかわかる場合もあります。
ちなみに私の場合、近所のショッピングセンターに買い物に行けば必ずアラート Alart が来ます。と言うことはコロナ感染者がウロウロしていることを意味します。
だからといって私が濃厚接触者に当たるのか?コロナ感染者になったのか?
どちらでもありません。先日も検査済ませました、結果は陰性 Negative です。今だ健康体です。
つまりアラート Alart は警告に過ぎません。
コロナに感染したかもしれない場合は?
ただし、アラート Alart を侮ってはいけません。アラートの回数が多いとそれだけコロナ感染者と何らかのかたちで接触しています。気がつけばコロナに感染していたってことになりかねます。症状が出てきたり、感じたら近くのGP(一般医)、コロナ検査場もしくは病院に行けばよいのですが、今のシドニーは無理なのです。この程度の症状では医療機関相手にしてくれません。自宅隔離しかないのです。
PCRテストが受けれない!
コロナに感染したかもしれないと思い検査場や病院に行ってもPCRテストを受けれないのが今のシドニー。
なぜか?
それは昨年からのコロナ新規感染者数爆上がりで現場がついてきていないのです。
人手不足です。
おかげでコロナに感染したかもしれないと思い、PCRテストを受けに行っても追い返されます。
Rapid Antigen Test(RAT)

この検査キットを渡されて自分で検査です。
病院関係もコロナに振り回されてPCRテストすら受けれないほど人手不足が蔓延しているのです。
そりゃそうです。
病院関係が対応しているのはコロナだけではありません。他にも患者さんがいます。
感染者や濃厚接触者扱いになればどうなる?

コロナに感染したことが判れば、7日間の自宅隔離です。
濃厚接触者になった場合も自宅隔離です。
重症化していない感染者と濃厚接触者はとりあえず7日間の自宅隔離。重症化しそうな気配がある場合や重症化してるのであれば即入院。
そうなると皆さん仕事を休まなければなりません。
コロナにある日突然感染します。どの職場もそのスタッフが出勤してくることが前提で仕事のスケジュールが決められています。それが突然コロナで出勤できない。7日間の自宅隔離。
そうなると職場は混乱です。
これが一人二人ではありません。
ニューサウスウエールズ州内のコロナ新規感染者数いまだに多いのです。
小売店やスーパーマーケットは?
誰でもコロナに感染します。そして感染者や濃厚接触者は7日間の自宅待機が基本です。そうなると仕事に行くことが出来ません。
日々の生活には欠かせない小売業やスーパーマーケット。
これらの現場でもこの現象が起こっています。なので普段夜やる品出しの仕事が人手不足のため日中に行われる。そのさなかレジに駆り出されたり、お客への対応も行わなければならい。
その時働いている人たちに負担がかかりすぎているのです。
品出しが遅れて欠品状態になる事は今は普通です。

とある、ウールワースの野菜売り場の様子です。野菜有りません。

とあるコールスのトイレットペーパー売り場の様子です。トイレットペーパー有りません。
オーストラリアのどこかのスーパーマーケット店内でトイレットペーパーの取り合いをする動画が出回ったのを覚えていますか?

今は普通に品薄です。
スーパーマーケットに行けば買い物をします。
上の写真の様に必要なモノがない場合もあります。その中買い物をしていざレジに行っても人手不足の為随分待たされる羽目になります。それを回避するため自分で会計を済ませるコーナーに行ってもそこでも待たされます。
これも人手不足の影響です。品出しや他のお客様への対応でレジにいけるスタッフが足りないのです。
飲食業界は?

もちろん飲食業界も同じです。
どのレストランでも海外留学生やワーキングホリデービザの人たちがほとんどいません。その中スタッフが数人コロナ感染すれば、そのスタッフは7日間の自宅隔離。数人だけなら何とか営業出来るかもしれませんが、数日後に他のスタッフが感染もしくは濃厚接触者になった場合そのスタッフもその日から7日間の自宅隔離。現場に出勤できるスタッフが限られてきます。そうなると営業したくても出来ない状態に陥ります。突然の臨時休業。または7日間の一時閉店。
私が住んでいるサバーブ(地域)にある近所の小さなカフェはいつも3人態勢でお店を運営しています。そのカフェも今は、
Temporary closed until 16/Sun. 31/Mon.
諸事情により1月31日(月曜日)まで臨時休業いたします。
と、入り口に貼ってあります。実はこの日付が延びているのです。2週間前までは1月16日(日曜日)まで閉めます。とあり、今週に入り1月31日(月曜日)までと変更されました。
はじめ1人のスタッフがコロナ感染もしくは濃厚接触者になり、そのスタッフは7日間の自宅隔離。そうなると2人でお店を運営することになります。それは無理と判断して1月16日(日曜日)まで臨時休業。そのあと別のスタッフが同じくコロナ感染もしくは濃厚接触者になり営業が難しい状態になったのではないかと推測できます。
このような状況はこの近所のカフェだけで起こっている出来事ではありません。今のシドニー至る所で臨時休業しているカフェやレストランが多いのです。
最悪そのままスタッフを確保できずに閉店してしまうケースも起きています。
もちろん私が働かせて頂いているレストランにも同じ様な現象が起こっています。
ロックダウンと違うのは、規制が緩いため多くの人々は外食に出かけます。
コロナ拡散が止まりません。
簡単に感染してしまうか濃厚接触者になってしまいます。ロックダウン時の様に政府からのサポートも今はコロナ感染者のみ受け取れるようです。濃厚接触者は政府からのサポートを受け取れません。7日間の自宅隔離でその間収入無し。自分だけの事なら良いですが、濃厚接触者になってしまって職場は7日間行けません。そしてその間に職場の他のスタッフが感染もしくは濃厚接触者になってしまった場合が始末に負えない状態になります。
どういうことかというと、小さいレストランでスタッフが多くない職場では起こってしまう出来事です。
例えば、職場の誰か一人が濃厚接触者になってしまって、7日間休みます。その数日後に他のスタッフも同じく濃厚接触者になってしまって7日休みます。となると2人が同時に休んでしまう日が出てくる訳で、そうなってしまうと現場は完全な人手不足になってしまいます。営業に差し支えます。営業したくてもその日のスタッフが足りないのです。そうなると臨時休業するしかありません。そしてその間また他のスタッフが濃厚接触者もしくは感染者になってしまったら臨時休業期間を延ばさざるを得ない状況になってしまい、結果数週間臨時休業してしまう羽目になってしまいます。その間濃厚接触者になってしまったスタッフたちは収入が無い訳です。数週間分の収入が無くなればきびしいです。
自分がどんなに気をつけていても周りの誰かが感染者もしくは濃厚接触者になってしまう。その余波がエグいのです。
ロックダウンではないのでどうにかしようにも難しいのです。
濃厚接触者は政府からのサポートも難しい状態、感染者や濃厚接触者スタッフは7日間の自宅隔離に入る。現場は営業したくても出来ません。

私が働かせて頂いているレストランを例にあげますと、
私が働かせて頂いているレストランは現地大学生が多く働いています。彼らはこの国で生まれ育っているので他の国の状況にはあまり興味が無くニューサウスウエールズ州内で起こっていることが大半を占めます。今のニューサウスウエールズ州は夏休み、スクールホリデーです。満喫しているのです。これだけコロナが蔓延し、職場にもその被害があるにもかかわらず平気で外に出て友達と会いレジャーを楽しんだりスポーツを楽しんだりと、スクールホリデー (School Holiday 夏休み)を満喫しています。自分の都合でしっかり休みます。そして休み明けにコロナに感染したとか、友達が感染者だったので私は濃厚接触者になるのでと言ってきて突然7日間の自宅隔離に入ります。(更に休みます。)
私は、その連絡が早朝来たり、深夜に来たりで気が気でならない状態です。その都度対応し、自分の休みの日で外出を控え自宅内で子供と遊んでいていも突然の出勤。
この状況下で頑張ってくれているスタッフの休みが取れなくなってしまう状況になったり、一度に複数のスタッフから自宅隔離しますと連絡がくればいくら私が休みなし毎日勤務しても私も人間。難しくなってきます。
正直やってられません。心が壊れそうです。
ですがこれが今のシドニーレストラン事情です。
レストラン関係ですが、コロナ被害でスタッフが足りないため、ロボットのウエイターが登場しているとの記事です。

宅配サービスも大変
コロナ禍で大変需要がありもてはやされているUbereats,Easi等の宅配サービス。
コロナ感染していようが濃厚接触者だろうが自宅隔離の状態でもサイトにアクセスしてオーダーすれば配達してくれるスグレモノ。
大変有り難い仕事です。
ですがここにも人手不足の波が押し寄せています。
配達員が足りなさすぎるのです。
オーダーして1時間以上待たされるのは普通です。
私が働かせて頂いてるレストランもこの手の宅配サービスと提携していますがよく近所のお客様から直接苦情の電話を受けます。
『まだ持ってこれないの?1時間以上は待ってる。支払わないよ。オーダーキャンセルするよ』
って言われてもわたし達は、
『作るのが仕事。配達は別の会社。オーダーしたところのカスタマーサービスの連絡してください。』
と言うしかありません。
これも人手不足からくる出来事です。
その他の業種は?
スーパーマーケット、レストランだけではありません。他の業種も散々な目に合ってます。
農業関係に関しては2020年3月からの鎖国が2021年12月に解けたとはいえ、このコロナ新規感染者数爆上がりのニューサウスウェールズ州シドニーに来る人は大変少ないです。そしてその中から何人が農場(Farm)に仕事をしに行くでしょうか?
配達業に関しても、配達品はあるが配達員がいない。倉庫には配達されるのを待っている品が増え続けています。
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まとめ
今のニューサウスウエールズ州は、スクールホリデーで学生たちも夏休みです。ほとんどの学生は来月から学校再開です。そうなると今働いている学生たちは学校に戻るわけです。学校が始まれば今よりどの職場もその業種も労働力が下がります。
考えなくてもカオスが待ち構えているのが判ります。ロックダウンしていない分、政府からのサポートも無し、濃厚接触者自宅隔離で仕事に行けず収入がその分無いです。
今の方がシンドイのです。