こんばんは、シドニーマンです。
2021年も残すところあと僅かになりました。
本来の12月であれば年末年始に向けての慌ただしさがありますがそれとは別の騒がしさが2021年12月のシドニーにはあります。
それは、コロナ新規感染者数の増加と規制再開などそれに関連する出来事です。
増加するコロナ新規感染者数
毎日新型コロナウイルス新規感染者数が公表されますが、ワクチン接種しているからといってムゲには出来ない数ではないかと思っています。
たった半年前、この数字と同じぐらいかこれより少ない新規感染者数でもロックダウンを3ヶ月以上行ったニューサウスウェールズ州なのに。
ニューサウスウェールズ州在住者16歳以上のワクチン接種率が93%以上あるからとはいえ気にしておいた方が良いと思うのですが、バスや電車等の公共交通機関を利用する際は必要ですが外出にはマスクは絶対ではないのが今のシドニー。QRコードの読み取りも強制ではなくなっています。
2021年12月20日午後8時の時点で3057人の新規感染者を確認しています。ついに1日の新規感染者数3000人を超えました。
緩和された規制
2021年10月中旬からコロナワクチン接種終了者(fully vaccinated people)は、ワクチン接種修了証を提示し、QRコードを読み取りserviceNSWのアカウントと繋がっていればカフェやレストランでの店内飲食が可能となり外食が出来るようになりました。それから2ヶ月が過ぎた2021年12月に入り、ワクチン接種修了証の提示も必要無くなりQRコードの読み取りも場所によっては行わなくて良くなり、マスクも強制 (Mandatory)では無くなりました。12月21日(火曜日)にはついに鎖国が解かれました。国外から観光者や海外留学生、ワーキングホリデービザの人達が入国出来るようになりました。勿論オーストラリアから国外に出ていく事も可能になりました。

- マスクはバスや電車などの公共交通機関や飛行機、空港、および完全に予防接種を受けていないカフェやレストランなどで働くスタッフには必要。
- QRコードの読み込みも、病院、高齢者および障害ケア施設、ジム、礼拝所、葬儀や追悼式、美容院、サロン、パブ、小さなバー、1,000人以上の屋内音楽祭などのリスクの高い会場でのみ必要。
- 1,000人以上参加する屋内音楽祭や100人以上の乗客を乗せることが出来るクルーズ船に乗るのであればワクチン接種の証明が必要。
- 会社や企業は独自の裁量で予防接種の証明を要求することができる。
調べてみたら、こんな感じの規制です。
だいぶ規制がユルクになっていると思います。しかしコロナウィルスにはそんな人間の規制や都合は関係ないです。新規感染者数は増加しています。
鎖国が解かれました。
2021年12月21日(火曜日)午前12時1分よりワクチン接種終了者(fully vaccinated people) は、シドニー到着24時間以内にPCR テストを受ければ良いだけになりました。
もう72時間の自主隔離は必要なくなりました。しかしコロナワクチン接種を行っていない人はまだ14日の隔離が必要です。

本当なら2021年12月1日(水曜日)に日本からのワクチン接種終了者は入国出来るはずでしたが、延期され15日(水曜日)から入国後出来るようになりました。それがより明確になりました。
*オーストラリア全土で完全に国境が開いたわけではありません。一部のみです。その中にニューサウスウェールズ州が該当しています。
ストライキ
誰だってコロナに感染したくないですし、それよりも強い感染力のあるオミクロン株はもっと感染したくないです。
それでも人々は日々生活しています。生活する上で仕事は無くてはならないものです。
皆さん葛藤しています。いくらワクチン接種を済ませているからとはいえ感染しない訳ではありません。コロナウイルス新規感染者数が増加し続けているシドニーで普通に仕事と言われてできる人達ばかりではありません。そうなるとストライキやります。
実際2021年12月に入り何度かストライキがありました。
鉄道関係でもストライキの日はいつもより少ない電車の運行。(何度もあり駅で告知されていました。)
学校関係でも、ストライキの日は先生方も普段よりずいぶん少ない出勤でこの日休んでも欠席扱いになりませんでした。(事実、娘が通う学校もストライキを決行し、その日は出来れば自宅待機して欲しいと通達がありました。)
コロナと共存
もうここまでくるとコロナと共存。ワクチン接種は必修です。
ニューサウスウェールズ州政府は、コロナ撲滅は難しい、コロナ有りきで何事も進んでいく、共存の道を選んだと判断したと思う方が合点がいきます。
新規感染者数がどれだけ増えようが、医療従事者と医療機関への負担、重篤者への対応に力を注いでいる事から解ります。
ついに規制再開!
新型コロナウイルス新規感染者数が増加し続けているシドニー。12月23日(木曜日)にはついに5715人出ました。
この数字はエグいです。ロックダウン期間中も出ていない数字です。いくらニューサウスウェールズ州在住者16歳以上コロナワクチン接種率が93%以上だからといって良いことではありません。
各新聞記事やSNSでもとりあげられています。
規制再開です。
再開された規制は、
12月24日(金曜日)以降、屋内施設でのマスク着用が義務(Mandatory)になりました。また27日(月曜日)からは、カフェやレストラン等の接客業にはソーシャルディスタンスの復活。入店時にはQRコードを読み取らせてからの入店となりました。
PCRテスト場は大変です。

12月に入りこれだけコロナ感染者数が増えている訳ですから、PCRテスト場は大忙しです。
コロナ新規感染者数だけ見てもロックダウン時よりも遥かに多い。新規感染者数が多いという事はそれだけPCRテストを受ける人数も増えていること。
PCRテスト場は大変です。検査結果が出てくるまで通常(24〜48時間以内)よりも時間がかかっています。
抗体検査キット無料配布
コロナ新規感染者が増え続けているシドニーです。ニューサウスウェールズ州各地にあるPCR検査場が混雑しまくり大変なことになっていることから州政府は、コロナ用迅速抗体検査キット(Rapid Antigen test)を州内に無料配布することを決めました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
12月に入りニューサウスウエールズ州在住者16歳以上のワクチン接種率が93%を超えているから規制も緩くなり、海外との行き来も出来るようになりました。しかしホンの数か月前のロックダウン時と比べてその時以上の新規感染者が出ているニューサウスウエールズ州。
コロナウイルスは強いのです。
12月15日以降、ニューサウスウエールズ州内の状況が変わってしまいました。
来年は5歳から11歳のコロナワクチン接種と3度目のワクチン接種を進めているニューサウスウェールズ州政府。
その中規制が再開されました。
こうやって記事にしていますが、私もシドニー在住。ワクチン接種は済ませていますが他人事ではありません。重篤化しないだけで感染を100%防げているわけではありません。
規制も緩くなり、ワクチン接種率も93%以上あり、鎖国も解かれ始め、ウイルスに負けず進んでいるように思えますが、新規感染者数はロックダウン時以上。そしてクリスマス前に規制再開の発表。
なんだか今の方がロックダウン期間より見えない恐怖を感じます。
個人で出来ること、手洗い、うがい、マスクはまだしっかりしておかなければならないのではと思います。