こんにちは、シドニーマンです。
シドニーがあるニューサウスウェールズ州、その州政府は2021年9月上旬に同月9月30日(木曜日)のロックダウン解除に向けて動き出しました。
ロードマップの発表やコロナワクチン接種終了者には規制緩和等がそれにあたります。
これらのおかげでシドニー新型コロナウイルスワクチン接種事情が変わってしまいました。
おさらい。シドニーでの新型コロナウイルスワクチン接種について
2021年2月21日(日曜日)からオーストラリアでは新型コロナウイルスのワクチン接種を開始しています。スコットモリソン首相、ポールケリー主席医務官やアリソンマクミラン看護助産師長らが新型コロナウイルスワクチンの接種を受けました。
翌日2月22日(月曜日)からオーストラリア全土で新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりました。
4月8日(木曜日)、 オーストラリア連邦政府保健当局より50歳以下にはファイザー製ワクチンを推奨することを発表
オーストラリア連邦政府は、4月8日(木曜日)、「50歳未満のオーストラリア在住者はファイザー製ワクチンの接種を推奨する」との発表を行いました。
なぜならこの時期、アストラゼネカ製ワクチンのワクチン接種後、血栓症を発症したというケースがヨーロッパ諸国で広まり、ヨーロッパ数カ国において同社ワクチンの接種を中止するなどの報道がありました。オーストラリアでもメルボルン在住男性がアストラゼネカ製ワクチンの接種後、血栓症を発症、集中治療室での治療を受けた事例が発生しました。
その後オーストラリア連邦政府保健当局は、アストラゼネカ製ワクチンのワクチン接種後、血栓症を発症するというケースは非常に稀であり、ワクチンとの因果関係が解明されていないとの事なので、アストラゼネカ製ワクチンを全面的に禁止することはない事も併せて発表しています。
5月3日(月曜日)よりフェーズ2a(Phase 2a)の新型コロナウイルススワクチン接種開始
オーストラリア連邦政府は、豪州全域において2021年5月3日(月曜日)より、フェーズ2a(Phase 2a 50歳以上の方等)を対象にワクチン接種を開始しました。
* 50歳以上の方には、アストラゼネカ社製のワクチンを優先的に接種し、50歳未満の方にはファイザー社製のワクチンを優先的に接種する旨が発表されております。
フェーズ2a(Phase 2a)に含まれる接種対象者は下記の通りです。
・50歳以上の者
・18歳から49歳のアボリジニ及びトーレス海峡諸島民
・その他の重要・高リスク業務従事者
ワクチン接種のロードマップ
オーストラリアでは、新型コロナウイルスのワクチン接種を希望する場合、無料でワクチン接種を受けることが出来ますが、その接種に際し、人々を4つのフェーズに別ける事も発表しています。
新型コロナウイルスのワクチン接種に際し、自分自身がどのフェーズに当てはまるか、また接種時期はいつ頃になるか、下記の「Vaccine Eligibility Checker」にて確認が可能です。
*医療従事者でない一般人は、フェーズ2a(Phase 2a)もしくは、フェーズ2b(Phase 2b)です。
Vaccine Eligibility Checker(ワクチン適合チェック)
フェーズ 1a(Phase 1a)
- 検疫・出入国管理職員
- 最前線医療従事者(呼吸器クリック及びCOVID-19検査場職員、救急隊員・救急救命士、ICU・救急病棟職員、臨床・補助職員等)
- 高齢者・身障者介護職員
- 高齢者・身障者介護施設入居者
また、新型コロナウイルスのワクチン接種に関する限り、高齢者介護施設で定期的に奉仕するボランティアスタッフは、職員と同等に見なされ、フェーズ1a(Phase 1a)としてワクチン接種を受けることが可能。
接種時期予定: 2021年2月22日から4月頃まで
フェーズ 1b(Phase 1b)
- 70歳以上の人
- 上記(グループ1a)以外の医療従事者
- アボリジニ及びトーレス海峡諸島人の成人へのワクチン接種開始
- 既往症を有する人(身障者を含む)
- 危険度の高い重要業務(国防、警察、消防、災害対策、食肉処理等)に従事する人
接種時期予定: 3月初めから4月終わり頃 → 3月22日より開始
フェーズ 2a(Phase 2a)
- 50歳以上の人
- アボリジニおよびトーレス海峡諸島人の成人へのワクチン接種継続
- その他の重要・高リスク業務従事者
接種時期予定: 5月から6月終わり頃 → 5月3日より開始
フェーズ 2b(Phase 2b)
- 上記以外の成人
- これまでのフェーズの対象者で未接種の人
接種時期予定: 6月終わりから7月初めに接種開始予定
フェーズ 3(Phase 3)
- 未成年者(推奨される場合)
接種時期予定: 9月初めから11月初め頃
コロナワクチン接種ロードマップに異変あり
ほんの1月ほど前まではワクチン接種のスピードがゆっくりでしたが上記の様にフェーズ毎にワクチン接種が行われておりました。しかし2021年9月上旬ニューサウスウェールズ州政府の今後の方向性を示すロードマップの発表やワクチン接種終了者への規制緩和などからフェーズ2bに区分けされている人達が急いで予約を取るようになり、またフェーズ3に属される未成年者も学校の状況、特に受験や進学に影響がある年齢層はワクチン接種をしておかないと物事が進まないことになっておりフェーズ2bとフェーズ3が同時進行気味でワクチン接種が進んでいます。
ワクチン接種を早めたうわさとは?
9月の州政府が発表したことによりワクチン接種率が上りましたが、これにはあるウワサが関与している可能性が高いのです。
こちらが現在シドニー飲食業界に流れているうわさです。
ワクチン接種率が上がればソーシャルディスタンスを考慮した上での店内飲食再開。
今月に入りニューサウスウェールズ州政府は今後の新型コロナウイルスについてのロードマップを発表しました。
そのロードマップがこちらです。
その中にカフェやレストラン等の飲食業界についても述べております。
それでこのうわさがでるようになったわけです。
ワクチン接種率が上がればソーシャルディスタンスを考慮した上での店内飲食再開。
この項目が盛り込まれているので、店内飲食が可能になりそうなのです。
今は規制で店内飲食が出来ないニューサウスウェールズ州にある全ての飲食店。できる事は持ち帰り営業(Takeaway)のみです。
政府はワクチン接種率が一定水準を超えれば規制緩和していく事ははっきりと明言しています。
そして今月に入り、今後の指針を示すロードマップの発表、ニューサウスウェールズ州内一部のロックダウン解除、ワクチン接種終了者には証明書発行と規制緩和等の動きがありました。
*ニューサウスウェールズ州内一部のロックダウン解除はその後9月16日(木曜日)午後6時から1週間の再度ロックダウンに入りました。
このままいけば、このうわさが現実のものになりそうです。州政府はハッキリとした日時を示していませんがワクチン接種率次第でいつ頃になるかを思案させています。
今のワクチン接種スピードからすれば2021年10月中旬ごろになるのではないかと予想されています。
今後のシドニー飲食業界はどうなる?

ニューサウスウェールズ州政府の発表で、ワクチン接種率が上がれば規制緩和する。そしてそれがどの様な形になるかは既にロードマップで示しています。
その発表されているロードマップによると、ワクチン接種終了者は規制緩和され外食出来るようになります。外食産業もそれに合わせて店内飲食できるようになります。そうなると接客する側(働く側)もワクチン接種を終わらせておかなければならないのです。
お客様はワクチン接種終了者。カフェやレストランで働く側はワクチン接種未終了。これではおかしいです。
双方がお互いワクチン接種終了しておかなければ成り立たないのです。
お客様もワクチン接種終了していなければ外食が難しい。働き手もワクチン接種終了していなければ働くことが難しい。
なので今のシドニーは、(私の様に)カフェやレストランで働いている人たちがこぞってワクチン接種の対応に追われているのです。そのおかげでワクチン接種率が急に上昇しています。

私の様な人達続出!
州政府のロードマップやコロナウイルスワクチン接種終了者への規制緩和などの発表から、カフェやレストランなどの飲食業界で働いている人たち(私の様な)もワクチン接種しておかなければ今後仕事に差し障るかもしれない状況に今のシドニーはなっております。
いつカフェやレストランでの店内飲食可能と州政府が発表するかに焦点が集まっています。
ファイザー製にしろ、アストラゼネカ製にしろワクチン接種を済ませている人たちは困りませんが、私の様に予約を済ませて待っている状態の人やこれからと考えている人たちは困ります。政府の今後の動きによってワクチン接種をいつ受けるか?アストラゼネカ製もしくはファイザー製のどちらで受けるか?早く摂取できるのはどっち?と急がなくてはならなくなりました。
なので予約を取り直すケースが起こっています。
私の場合
私は前々から近所のGP(一般医)にファイザーワクチンで予約をしておりました。そのワクチン接種日が10月上旬。ですが、”ワクチン接種終了者への規制緩和”この州政府の発表により状況が変わりました。
シドニー飲食業界もこの波にのまれています。ワクチン接種終了者は外食が出来るようになりそうなのです。そうなると来店出来るお客様はワクチン接種終了者。その接客をする側もワクチン接種終了者でなければなりません。私の予約日10月上旬であれば2回目の接種が11月以降になりそうです。そうなるとこの政府の動きに対応できないことになります。
予約取り直しました
なので私は予約を取り直しました。
10月上旬に1回目のファイザーワクチンを接種できるよう予約を取っていましたが、もしうわさのように州政府が10月中旬ごろに規制が緩和されカフェやレストランなどで店内飲食が出来るようになったら私はコロナワクチン2回目の接種を済ませていないので働けません。予約通り1回目のワクチン接種が10月上旬だとしたら、私の2回目の接種が11月上旬もしくは中旬以降になることが明白です。そうなると職場には迷惑をかけることになりかねます。
どんなに文句を言っても状況は変わりません。なので予約取り直しました。2ヶ月近く予約待ちしていたのに台無しになってしまいました。
予約は、ホームブッシュにあるワクチン接種センターのサイトで取り直しました。なぜならGP(一般医)はすでに予約で埋まっていて新規予約は8〜10週間待ち(私が調べたときです。)
間に合いません。
私のコロナワクチン接種1回目は今週です。そして2回目は10月中旬です。
今のシドニーでのワクチン接種予約状況

今回改めてホームブッシュワクチン接種会場でのワクチン接種予約をしたのですが、ここで大変だったことがありました。
この予約サイト、予約状況が変わりすぎるのです。
その時予約に空きが無くても5分後に変わっています。私も何回も何回も予約状況をチェックしました。かなりの時間を費やし、このサイトとにらめっこしました。
結果予約を取ることが出来ましたが、その都度状況が変わっていくこのホームブッシュワクチン接種会場予約サイト。もしこのサイトを経由して予約しようと思っているのであれば、根気よく時間をかけることが出来るのであれば予約が取れます。
もちろん予約を取ることが出来るのはこのサイトだけではありません。
最寄りの薬局やGP(一般医)でも予約できます。サバーブ(地域)によってはこちらの方がスムーズに予約できる場合もあります。
オーストラリア国内で使用できる、オーストラリアポケットWiFiルーター【オージーデータ】

まとめ
いかがでしたでしょうか?
現在のシドニー新型コロナワクチン接種事情。
2021年9月上旬に発表された州政府の今後を示すロードマップにより、9月30日(木曜日)でロックダウン解除10月1日(金曜日)からのコロナ有りき With COVID の新しい生活が始まる事が現実を帯びてきているシドニーです。
その為にはワクチン接種が鍵になります。
既にワクチン接種終了者には規制緩和が発表されております。
私が従事しているシドニー飲食業界もこの波が押し寄せてきています。
ソーシャルディスタンスを考慮すれば店内飲食が可能になるとロードマップにあります。(この時期がまだハッキリしていないのですが、10月中旬頃ではないかとのうわさは出回っております。)そうなるとお客様でワクチン接種終了者は来店予約出来、店内飲食を楽しめる。ではそこで働くスタッフは?当然ワクチン接種終了者でなければなりません。
なのでワクチン接種会場は何処も大忙しで予約サイトはパンク気味です。
私の様に前々から予約していながら予約撮り直しを行った人達やこの時期に予約を入れてタイミング良くワクチン接種出来た人達等様々な状況下にあるシドニーです。
多少のアクシデントでは止まらない州政府の姿勢や、この程度の事は身の回りでよく起こる程度で大きく気にしていないシドニー気質が見えてくるこの一連の出来事。
日本であればかなりの大騒ぎになっているのに、サスガオーストラリア。
侮れないです。
そしてモデルナワクチン、いよいよオーストラリアに到着しました。