こんばんは、シドニーマンです。
シドニーはニューサウスウェールズ州シドニー大都市圏 Greater Sydney 内にあり、2021年7月30日(金曜日)深夜までロックダウン下にあります。
2021年6月26日(土曜日)から続くロックダウンにより現在に至るまで規制が敷かれていますが、コロナ新規感染者の減少が見られない状況で気がつけば新たな規制が発表されていたりと日々の生活がだんだんと窮屈になってきているのが現状です。
日々の生活が厳しくなると気になるのは所持金。普通に生活していればどこかで仕事しています。仕事をすることによって給料を受け取りそれを使い日々生活していく。これは別におかしなことではなく普通の事であります。
それが、今のコロナ規制により仕事のやり方がリモートに変わったり、私の様に飲食業に携わっている場合は職場(レストラン)を臨時休業せざるを得ない状況になっていたりと、仕事を普通に行うことが大変難しい状態にあります。
そこで今回のオーストラリア政府からの救済措置である、Disaster Payment 登場になります。
現在のコロナ規制

2021年6月26日(土曜日)から続いているシドニー大都市圏 Greater Sydney ロックダウン。
日を追うごとに新たな規制が敷かれています。
- 運動人数は2人まで(家族は含まない)
- 運動できるのは自宅から10km圏内
- 葬儀は10人まで
- 食料品や日用品などの買い物は 1人で。家族がいる場合も家族代表が1人で行く。(ウインドウショッピングなども禁止)
- 公共の場ではマスク着用
等の細かい規制がありますが基本は、
You must stay home. Only leave your home if you have a reasonable excuse.
不要不急の外出は避け、出来るだけ家に居ること
これです。
また2021年7月24日(金曜日)からWestern Sydney (Fairfield, Liverpool, Canterbury, Bankstown)地区は政府が決めた職業のみ仕事を理由に外出が出来るようになりました。
しかし仕事を理由に同地域から出ることは禁止となっています。ということはこの地域に住みながら他の地域に仕事には行けないことを意味します。Western Sydney 地域に住んでいてシドニー中心部に仕事を持っている方で政府が決めた職業に携わっていてもこの地域から出ることが出来ないため自宅待機になります。さらに業務が許可されている仕事に携わっている人も出勤の72時間ごとに検査を受けることも義務付けられました。

最新情報はこちらのサイトから確認できます。

コロナ給付金 Disaster Paymentとは
2021年6月26日(土曜日)から始まった今回のロックダウン。
期間は今のところ2021年7月30日(金曜日)深夜までです。その間コロナ規制により、多くの方が自宅待機をせざるを得ない状況になっています。正社員なら自宅待機でもそれなりに給料が保証されていますが、バイトの皆さんはそうではないです。そうなると当然収入に響きます。
そこで今回発表されたのがこの
Disaster Payment
新型コロナ給付金
です。
政府は今回のロックダウンによる様々な被害を削減するために新たな救済措置を発表しました。昨年の、Jobkeeper,Jobseekerに変わる救済措置です。それにより私たちは給付金を受け取れます。
今回の給付金 Disaster Paymentは昨年の様にオーストラリア人と永住者だけを対象にした救済措置ではありません。仕事をしている、働いている人々全員が対象に成ります。
働いているのであれば誰でも受け取ることが出来る給付金です。ビザは関係ありません。(もちろん、合法で働けるビザを持っている方が対象です。違法滞在者や違法行為で仕事をしている人たちにはこの救済措置は適応しません。)
日本語によるDisaster Paymentの説明をserviceNSWのサイトから見つけました。
オーストラリア全土で実施されている救済措置ではありません。
2021年7月26日の時点で実地されている州は、3州です。
シドニーがあるニューサウスウェールズ州 NSW
アデレードがあるサウスオーストラリア州 SA
メルボルンがあるビクトリア州 VIC
Disaster Paymentを受け取るための条件
オーストラリア国内でこの救済措置 Disaster Paymentを実施していない州がありますが、ニューサウスウェールズ州は実施しています。
ここではシドニーがあるニューサウスウェールズ州(NSW)を基準に話を進めています。
ニューサウスウェールズ州のどこかで働いていれば受け取ることが出来る今回の給付金 Disaster Payment
そのDisaster Paymentを受け取るための条件は何でしょうか?
受け取るには幾つか条件があります。
働いている会社のABN、会社名、電話番号、住所
そして当人の詳細(現住所、銀行口座、1週間平均何時間働いていて今回のロックダウンで何時間労働時間が少なくなっているのか、など)
これらがそれに当たります。
仕事先の会社がオーストラリアの法律に従いAustralia Business Number(ABN)を取得していれば問題ありません。普通に会社を興しているのであれば雇用主が取得しているので雇われている側はこれに関して何か用意する必要はありません。
ただその番号を雇用主から教えてもらえばよいだけです。
受け取れる金額ですが、ニューサウスウェールズ州政府が定めた期間内の失った労働時間により給付金額が違っています。
1週間の労働時間が20時間以上失った人 $500.00
と
1週間の労働時間が20時間未満失った人 $325.00
通常であれば1週間20時間まで合法で働くことが出来る学生ビザも今はコロナの影響で法律が変わっており1週間40時間まで働くことが出来ます。また数少なくなったワーキングホリデービザの方は労働時間に特別制約はないはずです。
学生ビザの方もワーキングホリデービザの方も1週間20時間以上の労働時間が無くなったのであれば申請すれば$500.00受け取れます。社員もリモートでの仕事であれば労働時間は短くなっているでしょうし、レストラン勤務であれば臨時休業している所とか定休日を増やすなどしてロックダウン状況下に対応しているはずです。そうなると1週間の労働時間は少なくなっています。そう考えると何処かで働いている人は全員このDisaster Paymentは受け取れます。
Disaster Payment を受け取るためには
ロックダウン前から普通に仕事をしていれば誰でも受け取ることが出来る今回の救済措置であるDisaster Payment。
しかし受け取るためには手続きを行わなければ受け取れません。
永住者やオーストラリア人は簡単にserviceNSWから申請できます。
ただし、serviceNSWのアカウントを持っていればです。もしserviceNSWのアカウントが無くても直ぐに作成することが出来ますし、その後申請すればよいわけです。
そうでない方は電話で登録、もしくはserviceNSWの窓口に行き申請を行う。
この手の電話での登録は電話が繋がらないケースが非常に多いです。なぜならみんな同じ考えで同じように電話するからです。電話が繋がったとしてもかなり長い時間待たされる場合も多々あります。
なので私はいつも一度は電話します。で繋がれば良し。待つようならserviceNSWの窓口に直接行きます。みんな同じなので、窓口にも長蛇の列です。でも窓口は確実です。列に並んでおけば時間がかかりますが目に見えて自分に順番が回ってくるのが分かります。
何をしても待たされること、思っている以上に時間がかかる事を前提に。
serviceNSW側の確認が終われば私たち個人の銀行口座に直接入金されます。
この救済措置 Disaster Payment は、数週間前であれば申請して早い場合では30分後には自分の銀行口座への入金が確認できましたが、日を追うごとに申請者が増えてきて今では入金されるまで4,5日もしくはそれ以上待たなければなりません。
ちなみに私の場合は、Disaster Payment は受け取れていません。これはロックダウン中お店を閉めていた期間もありますが(バイトのスタッフたちは自宅待機。なので申請し受け取れています。)、その間もなんだかんだ仕事をしていたので普通に給料を受け取っていました。ですので受け取れないのです。
受け取る際に気を付ける事
申請したわけですから待っていればいずれ自分の銀行口座にDisaster Payment が入金されます。
ここで気を付けて欲しいのは必ず入金を確認してください。入金されてなければ問い合わせしましょう。また間違った情報を伝えた場合、それで処理され給付金額が多くなる場合とか少なくなる場合が出てきます。給付金が少ない場合であれば、問い合わせをして不足分を受け取りましょう。給付金が多い場合は素直に伝えましょう。何かの拍子でserviceNSWの方から連絡があった場合どんな処置を取られるかわかりません。厄介事は避けましょう。
Disaster Payment 7月15日(水曜日)から条件が変わった?!
*ここではシドニーがあるニューサウスウェールズ州での条件で話を進めています。
このDisaster Paymentは、7月15日(水曜日)を境に条件が変わっています。
2021年7月1日(木曜日)から14日14日(水曜日)までの期間と、7月15日(木曜日)から30日(金曜日)までとで条件が変わっています。
7月1日(木曜日)から14日(水曜日)の期間は、先で説明したとおりで、
1週間の労働時間が20時間以上失った人 $500.00
と
1週間の労働時間が20時間未満失った人 $325.00
ですが、7月15日(木曜日)から30日(金曜日)までの期間は、
1週間の労働時間が20時間以上失った人 $600.00
この部分は条件は変わっていませんが、受け取れる金額が$100.00多くなっています。
1週間の労働時間が8時間以上20時間未満失った人 $375.00
こちらは細かくなっています。14日(水曜日)までに受け取れる条件でしたら1週間の勤務時間が20時間未満失った人の場合、それがたとえ1時間しか失っていなかったとしても$325.00受け取れていました。しかし15日(木曜日)からは1週間の勤務時間が8時間未満しか失っていない人は受け取れません。それ以上の労働時間を失った人が受け取れます。受け取れる金額も$325.00から$375.00に上がりました。
さらに、
その週で労働日が1日分失った場合
この条件が追加されました。
これは、今回のロックダウンで1週間に失った時間ではなく働けなくなった日数で対応されるようになっています。時給で働いている方には関係ないですが、契約社員のような形で仕事をしている方には適応されます。
日本語で学ぶIELTS【PlusOnePoint】まとめ
今回のボンダイクラスターから始まったとされているシドニーロックダウン。昨年のものとは質が違います。
こちらに住んでいて日々生活が苦しくなっているのを感じます。
学校も登校できない。オンラインでの授業。
仕事も規制が入り、できる仕事と出来ない仕事が出てきている。
買い物も規制ありき。
運動や気分転換の外出にも規制あり。
これらが今のところ7月30日(金曜日)深夜まで続くと発表されていますが、事態が収まる気配が見えてこないことでニューサウスウェールズ州首相 グラディスベレジクリアンは、”国家緊急事態 National Emergency ”を先週末に宣言しています。これはロックダウンがさらに延長されるであろうという含みがあります。
昨年から続いている新型コロナウイルスの影響で多くの人たちが普通に暮らせていません。
誰もこんなに長い間コロナに悩まされるとは思っていません。誰もが都合よく貯蓄を行い、被害災害に準備しているわけではありません。
その反動からか、7月シドニー市内で大規模なデモ行進がありました。
ヤフーニュースにも載っていました。

ニューサウスウェールズ州政府のロックダウン救済措置 Disaster Payment。
州政府が早急に動いてくれたことは大変うれしいのですが、窮屈な生活を1年以上続けている人々はそれだけでは収まらないような。。。