こんにちは、シドニーマンです。
今年に入ってシドニーがあるニューサウスウェールズ州で新型コロナウイルス新規感染者が出ていますが今回は今までと違い深刻な状況になっています。なのでまとめてみました。
2021年5月はこんな感じでした。
2021年6月中旬の事です。ボンダイ付近で新型コロナウイルス新規感染者が発見されたシドニー。それが今回感染拡大しロックダウンまでの事の起こりとされています。
今回の経緯
長い間新型コロナウイルス感染者が無かったシドニーですが、2021年6月16日(水曜日)にボンダイ(BONDI)で新規感染者が見つかりました。
新規感染者は男性で、彼の仕事は空港関係、エアクルーリムジンの運転手です。その男性は新型コロナウイルスワクチン接種を受けていなかったらしく、その日のうちに彼の妻も感染していることが判明しました。
そしてこの時はまだ
Bondi, Zetland, Leichhardt, Northmead

計4サバーブがホットスポットになっただけでした。
しかしボンダイ(Bondi )はビーチも近くにあり大きなショッピングセンターもある賑やかサバーブです。人々が沢山集まりやすいため濃厚接触しやすい場所でもあります。
18日(金曜日)午後4時から電車、バス等の公共機関ではマスク着用は義務となりました。マスクルールが復活です。
19日(土曜日)朝の時点で6人新規感染者が判明しました。
この時期は下記の場所が濃厚接触の可能性があるので注意が必要と発表がありました。
- Stocklands Merrylands Shopping Centre on June 14 between 1pm-3pm.
- Birkenhead Point Brand Outlet on June 15 from 10am-2pm.
- Tempe IKEA on June 16 between 10am-12pm.
- Tempe Decathlon on June 16 between 12pm-12.30pm.
20日(火曜日)には下記のシドニー7つサバーブをローカルガバメントエリア(Local Goverment Area 頭文字をとってLGAと表記されたりしています。)と呼ぶようになり、屋内施設でのマスク着用義務を発表しました。
Randwick、Bayside、Botany Bay、Inner West、City of Sydney、Waverley、Woollahra
6月18日(金曜日)午後4時からシドニー

電車やバスなどの公共機関を利用する際はマスク着用(Mask Rule)が義務となりました。
グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、午後4時以降保健省のサイトを確認するよう呼び掛けています。
そのサイトによりますと、
- 自宅への訪問者は5人まで(子供の数含む)
- レストランやカフェなどのホスピタリティ施設では着席が求められる
- 屋内施設では1人4平方メートルのルール(ソーシャルディスタンス)を再導入
- 歌やダンスの禁止(挙式では20人まで)
- バスや電車などの公共交通機関では緑のドットのみ着席可能
- ジムは20人まで(マスク着用)
- 職場でのマスク着用
- メジャーなスポーツイベントでは50%までの収容
- スポーツ観戦やアウトドアイベントでもマスク着用
感染が拡大している7つのローカルガバメントエリア LGA(City of Sydney, Waverly, Randwick, Canada Bay, Inner West, Bayside, Woollahara)に住んでいる人々は、シドニーメトロポリタン外に出ないよう呼び掛けています。
シドニーメトロポリタンは意外と広い範囲です。

各州の動き
この頃からオーストラリア各州はシドニーでの新型コロナウイルス感染拡大を懸念して州境の規制を強化していきました。
アデレードがあるサウスオーストラリア州(SA)
過去14日間ローカルガバメントエリア(LGA)に訪れた人は入州を禁止
NSW州のホットスポットを訪れた人も同じく入州がを禁止
ローカルガバメントエリア(LGA)からすでに入州している人は自己隔離し、サウスオーストラリア州(SA)の保健省に連絡、支持を仰ぐ
ブリスベンがあるクイーンズランド州(QLD)
ローカルガバメントエリア(LGA)をホットスポットに指定
6月19日1amより、ローカルガバメントエリア(LGA)またはそれら以外のホットスポットを訪れた人は入州を禁止、すでに入州している場合は14日間のホテル隔離
メルボルンがあるビクトリア州(VIC)
ローカルガバメントエリア(LGA)をオレンジゾーンに指定
6月11日(金曜日)以降、これらのスポットから入州した人は陰性結果が出るまで自己隔離
どの州もローカルガバメントエリアからの入州者に対して自己隔離等の規制を設けています。
22日(火曜日)からは
グラディス ベレジクリアン ニューサウスウェールズ州首相は、23日(水曜日)解除予定であったマスク着用義務((Mask Rule)この日7日間延長することを発表しました。つまりマスク着用義務は6月30日(水曜日)まで延期されました。
それに伴い感染拡大防止のため、電車、バスなどの公共交通機関だけに限らず、シドニー大都市圏(Greater Sydney )では屋内施設でもマスク着用が義務となりました。
保険省(NSW Health)は、6月12日(土曜日)から18日(金曜日)この期間にボンダイ ジャンクション ウェストフィールド ショッピングセンターを訪れた全ての人に対して新型コロナウイルス検査を受けるよう指示を出しました。
25日(金曜日)午後12時30分に
ニューサウスウェールズ州政府はこの日の昼間に新たな新型コロナウイルスの規制を発表しました。
それが、
ロックダウン
です。
26日(土曜日)に日付が変わったと同時に7月2日(金曜日)までの1週間、
city of Sydney シドニー市中心地,
Randwick ランドウィック,
Waverley ウエーバリー,
Bondi ボンダイ

の4サバーブに不要不急の外出禁止。ロックダウンを宣言しました。
ところが、
26日(土曜日)午後6時には
前日ロックダウン宣言をしたニューサウスウェールズ州政府ですが、この日午後2時過ぎには、ロックダウン期間の延長と地域の拡大を発表しました。
この日に発表されたことは、
ロックダウン期間は6月26日(土曜日)午後6時から7月9日(金曜日)までの2週間。前日発表した機関より1週間長くなりました。
地域も前日の4サバーブではなくシドニー大都市圏 Greater Sydney になります。

2つ上の地図の範囲(city of Sydney シドニー市中心地,Randwick ランドウィック,Waverley ウエーバリー,Bondi ボンダイ)は、一つ上の地図でいえば、SYDNEY CBDと書かれている範囲で収まっています。かなりの広範囲です。
現在のシドニーは不要不急の外出を避け自宅待機(Stay at home)の状況下にあります。
この期間ですが、この5パターンのみ外出が許可されています。
- ワクチン接種、検査などの病院医療関係
- ショッピング(食料品、日用品など)
- 運動などのエクササイズ
- エッセンシャルワーカー(医療従事者)もしくは自宅で働けない業種
- 自宅で受けられない教育
そしてニューサウスウェールズ州はこの期間おおよその学校がスクールホリデー Winter Vacation(6月26日土曜日からから7月9日)になります。次のターム(term 学期)が始まるのが7月12日(月曜日)もしくは13日(火曜日)からです。
何でもないスクールホリデーであれば、この時期学校が休みなので児童たちを日中から見かけますが、このロックダウンで見かける頻度が少なくなりました。
私事ですが、25日(金曜日)のロックダウン宣言の時は私が住んでいるサバーブも働かせて頂いているレストランがあるサバーブも範囲に含まれていなかったのですが、26日(土曜日)にロックダウン宣言された範囲には含まれており今現在も自宅待機中です。
シドニーにある日本国総領事館は?
このシドニーロックダウン期間中も総領事館は、在豪日本人のために開館しています。
開館時間は平日の午前9時30分から午後12時まで。原則として予約制です。
しかし情勢が変わるとそれに合わせて開館時間も変更されますので、何か用事がある場合はその都度確認してください。
今回のシドニーロックダウンは
今回のシドニーロックダウンはオーストラリア全土にも影響が出ています。
6月末にはオーストラリアのほとんどの州でロックダウンです。
6月29日(火曜日)には、パースがあるウエスタンオーストラリア州からの旅行者が国内旅行でボンダイに行き、パースに戻ってそれが原因でパースはロックダウンにまで感染が拡大したとかテレビのローカルニュースで放送されていました。
そして各メディアもこの状況を取り上げています。ここにあげた記事はごく一部です。それだけオーストラリアは今回の感染拡大を重く見ています。

最新コロナCOVID情報はここから
新型コロナウイルスの最新情報はこちらのニューサウスウェールズ州政府が運営しているサイトで確認できます。
このサイトは多くの言語に変換できます。日本語でも当然確認できます。

まとめ
2021年6月16日(水曜日)ボンダイから発生したと言われている今回の新型コロナウイルス騒動。
5月にもシドニーでは新型コロナウイルス新規感染者を発見しておりましたが、今回までの様に被害が広がっていませんでした。そして行政や政府も前向きに進んでいるのを感じておりました。
しかし、今回はオーストラリア全土にまでその被害が広がり、いくつもの地域でクラスターが発生したり新型デルタ株の猛威もあり未だに緊張感のあるシドニーです。
警察の見回りや取り締まりも日々行われており、マスクをしていなかったがために$200($1=70円だとすれば14000円)の罰金を受けた、あるカフェはソーシャルディスタンスを守らず店内にお客さんを入れすぎたためにその場にいた全員一人当たり$1000($1=70円だとすれば70000円)の罰金を受けたなどニュースになっています。
レストランで新規感染者が見つかったとか、カフェで何か事が起きたなどのニュースを聞けば聞くほどホスピタリティー飲食業界にいる私は気が気ではないです。
今後ニューサウスウェールズ州政府がどう動くか本当に気になります。
規制の強化が今後も追加される可能性が十分あると思います。