こんばんは、シドニーマンです。
シドニーの11月と言えば、年末年始のイベントやこの時期ならではのレストランのクリスマス特別メニューや大セール、忘年会やらファンクションパーティーが有るなど、何かと騒がしいものです。
そして本来なら来年お正月に向けて、この時期日本食レストランや老舗日本食材グロッサリー店では、日本のお正月を味わってもらおうとおせち料理を紹介、販売しております。
ですが、今年はいつもと勝手が違います。
そうです。まだまだ世界中を騒がしている新型コロナウイルスです。
新型コロナウイルスの影響で海外からの食材不足人手不足。
新型コロナウイルス。
このウイルスのお陰で世界中が大混乱に陥った2020年。
オーストラリアは、周りを海に囲まれニュージーランド以外の国が無く、鎖国をしていても自給自足できる為、国内生産の物資や食材は手に入ります。
ですが、日本食レストランの様に各国の料理を提供している各レストランは、その国の食材や材料が無ければ料理を作れません。
例えば、醤油やみりん、これらが無ければ照り焼きソース作れません。
そして鎖国をしているため、観光大国オーストラリアに観光客や、ワーキングホリデー、また海外留学生の入国が、ほぼありません。
観光業界は大打撃ですし、多くのレストランや農園(ファーム)は、ワーキングホリデーや海外留学生の労働力ありきで成り立っていますが、それがありません。
これが今の現状でオーストラリア国外からの物資不足、人の新たな入国が無い為、人手不足が発生しております。
去年までのシドニーおせち料理
シドニーおせち料理、今までどんな感じだったのでしょうか?
さかのぼって調べてみました。
2013年12月の日豪プレスの記事で2014年度版からのおせち料理記事を見つけました。
チョット懐かしくなりました。

シドニーにある各日本食レストランの動向
一年前までは海外からの物資も手に入り、新規入国者も後を絶たなかった為、人手不足もなく、いつものオーストラリア、シドニーでした。そのため毎年恒例のシドニーおせち料理も今の時期は予約受付中でレストランはその対応に追われているのが例年の動きです。しかし今年は新型コロナウイルスの影響で海外からの物資不足、新規入国者がほとんど居ないため人手不足。
もうレストラン単位での対応は難しい状況です。
シドニー市内にある日本食レストランで働いている私の友人たちに聞いたところ、
人手不足でメニューを削っているが、日々の売上のアップダウンが激しすぎて仕込みが追いつかない。
と、皆さん口を揃えたかの様に同じ事しか言いません。私の友人たちは、皆さん在豪歴15年以上で日本にいるときから飲食業界に従事している方達です。その彼らが同じ事を言う。
全然笑えません。
そして物資不足。
日々の営業をこなす事で精一杯。


2021年度版のおせち料理は
|
物資不足で人手不足。
今回は2021年元旦にシドニーでおせち料理を楽しむのは今のところ、大変難しいのではないかと思います。
レストランの現場で頼りになるのは、私の友人たちの様にその業界をわかっている人達だけ。
その彼らもヒトです。
ムリをすればその反動は必ず来ます。
オーナーの方たちからすれば、こんな状況だからこそ、おせち料理をすればお客様の目に止まり集客にも結びつくと考えているようですが、(事実私の友人たちは、2021年度版のおせち料理について相談されています。)物資不足に人手不足。
作りたくても材料が足りなければ作れませんし、人手不足の為、おせち料理を仕込んでいく時間も通常営業の仕込みに追われているので、その時間を作ることが難しい。
現状維持がやっとです。
これは何も日本食レストランだけではありません。
2020年まで各日本食グロッサリー屋でもおせち料理を販売していましたが、今のところ2021年度版おせち料理については見合わせています。
今のままでは、2021年度版のおせち料理は大変難しい状況です。
今後のオーストラリア政府の動向に気をつけるしかないようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
これから年末年始に向けて、海外からの物資は更に遅れて来る事が見えていますし、新規入国者はほとんど居ないが帰国者は居る。さらなる人手不足が容易に想像つきます。
実は人手不足に物資不足。とても緊迫している状況のオーストラリアなのです。
こうなったら、各自でおせち料理の代わりにローカル食材を使い2021年元旦を今までにないような楽しみ方を今から考えて、夏の正月を楽しむべきではないでしょうか。