こんばんは、シドニーマンです。
新型コロナウイルス。
まだまだ世界では厳しい状況ですが、ありがたい事にオーストラリア全土では規制も緩和されつつあります。
特にメルボルンがあるビクトリア州。
来月、11月3日火曜日に開催予定のメルボルンカップがあります。
今年は第160回目になるので何としても開催したいのがロックダウンの解除や州規制の緩和から読み取れます。
シドニーの規制は?

新型コロナウイルスに対する規制緩和はメルボルンばかりではありません。シドニーも規制が徐々に緩和されています。
こちらがシドニー総領事館から私が受け取ったメールの一部です。
【ポイント】
●NSW 州政府は、10月23日(金)から各種規制の一部を緩和させると発表しました。これにより、(1)屋外公共空間での集会への参加人数は最大30人まで可能、(2)レストラン等の接客業の店舗では予約人数が1グループ最大30人まで可能、(3)レストラン等でも最大300人の企業イベントが開催可能となります。
●NSW州政府はまた、12月1日(火)から一定の条件の下で結婚式への参加人数を最大300人まで引き上げる、と発表しました。
シドニー日本総領事館からのメールを引用
このメールによりますと、
- 小さいながらもイベントが可能になる。
- レストランの予約の数が増やせれる。
- ファンクションが増える。
- 団体での来店が可能になる。
10月23日(金)から予約の取れるレストランは、11月3日(火曜日)に開催されるメルボルンカップに向けて堂々と予約が取れ集客が出来ることを意味しています。
それが終われば年末に向けてのファンクションやパーティーの予約もとれる。
年末と言えば、規模の縮小が懸念されているカウントダウン花火があります。花火が見える場所にあるレストランはこれからが稼ぎ時になります。レストランの大きさにより入店できる人数に規制があるのは当然ですが必ず予約が取れる。
長年レストランで働いている私からすれば今年は少々今までより高い設定金額でもお客様の予約が取れることを意味しているように見えます。
レストラン現場サイドは、
メルボルンカップ特別メニューを設けることが出来る。
年末に向けての特別メニューをお客様にご提案できる
と嬉しいことばかりです。
しかし、、、
現在のシドニーレストラン飲食業界の様子

予約が今までより多く取れるようになるなどの他に、現場のスタッフはレストランに入店出来るお客様の数も分かり、営業形態に関しても理解し業務を遂行するにしても、いろんな意味で慣れてきたように感じます。
しかし良いことばかりではありません。
これだけ長く新型コロナウイルス騒動が続くと2次被害、3次被害と被害も広がっていくものです。
シドニー飲食業界もその渦に飲まれています。
これがけっこうエグいのです。
規模の大きいイベントが軒並み延期、中止になりオーストラリアへの観光目的での外国から観光客の入国も困難。これら観光関係を当てにしているレストランは開店休業状態が続いていたり、レストランの方向性を変更せざる負えない状況になっていたり。もしくは閉店です。
ツライです。
しかし観光客をターゲットにしているレストランでは無くローカル客をターゲットにしているレストランは、これがそれなりに潤っているのです。
理由として、
ローカルの方はガツガツしてません。
ローカルの方は、それこそシドニーに住んでいます。なのでシドニーの現状をよく理解してます。
少ないスタッフでレストランをやりくりしていることに敬意を払ってくれます。
ですので現場としては、とてもやりやすいのです。
経営者視点では、新型コロナウイルスの規制で新規のワーキングホリデーや学生がオーストラリアに入国出来ないので必要としている人数以下での営業をせざる負えない状況です。が、売上が少々少なくても人件費を抑えれるので嬉しい状況でもあります。
そのレストランのオーナーがどう選択したかによって、結果が分かれてしまうのです。
エグいです。
今後のレストランの展望
今後も当分この状態が続くであろうシドニーレストラン飲食業界。
シドニー日本領事館からのメールでもわかるように、新型コロナウイルスに対する規制もゆるくなってきております。また年末に向けての各レストランのプロモーションやカウントダウン花火にちなんだ特別企画でさらなる集客を期待しているのが本音だと思います。
ですが問題は、ひと。
スタッフです。
新規入国者が望めないオーストラリア。学生ビザやワーキングホリデーの労働力を当てにしているレストランは、今いるスタッフだけで今年を乗り越えなければなりません。
そのスタッフ達は慣れてきて今まで以上にスムーズな営業や準備が現場では出来るようになってくるでしょうが、そんな中帰国していくスタッフも出てきます。
人々の入国は無いが出国はある。
この意味、わかりますか?
シドニーはカウントダウン花火を始め、これから年末に向けてイベントがあると思われます。
それに対して新型コロナウイルスへの規制緩和。
入国者ではなく帰国者はいる。スタッフが減っていく。
間違いなく人手不足。
一体2021年になった時、どれだけの学生ビザやワーキングホリデービザの方々がオーストラリアに居るのでしょうか?
それを考えるとコワイです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
入国者が増えない限りレストラン業界の現状を維持することがとても難しい状態のシドニーです。
お客様の予約が取れても人手不足でお店を開けることが出来なくなる場合もこれから出てくると思います。
そうなった時、各レストランのオーナーはどういった判断を下すのでしょうか?
エグいです。
無事今年が越せれますように。
在シドニー日本国総領事館の詳細
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