こんばんは、シドニーマンです。

仕事帰りに今夜はやけに月がきれいだなと夜空を見てました。
そして、
“今月末はハロウィンでブルームーンだな。。”
などとちょっと感傷的になってたとき、月の近くにやけにきれいに少し赤く輝く星を見つけました。気になってなぜ赤く見えるのだろうと調べてみたら実は火星だった事がわかりました。
今シドニーから火星が見れる?!
調べたところ、火星が2020年10月6日(火曜日)、約2年2か月ぶりに地球に最接近するそうです。約6210万kmまで近づきます。2年前の2018年7月31日にも火星は地球に接近していて、その時の火星と地球の距離が5,759万キロメートル。これは天体観測では、「大接近」と呼ばれ、大変近い距離での接近となります。
また、さかのぼること2003年には、地球と火星との距離が5,576万キロメートルまでの大接近となり大きな話題になってたようです。
今回の地球と火星との距離は、2018年にも2003年にもおよびませんが、接近します。

この写真は、私の携帯電話で撮影したものです。
写真中央下のおおきな明かりが月です。で、写真中央より少し左上にある小さい粒が火星。肉眼でもその位置を確認できます。
シドニーの夜、月を探してください。その近くに少し赤く光る星が見えます。それが火星です。
接近の距離が毎回違うのはなぜ?
2003年、2018年と2020年の火星と地球の距離を上記で載せましたが、なぜ、この2つの星の接近する距離が違うのでしょうか?
それは、地球や火星などの太陽系の惑星は、それぞれ異なる周期で太陽のまわりを公転しているからなのです。
火星は、太陽系内で地球の一つ外側を公転している惑星です。火星よりも内側を回る地球は、約780日(約2年2カ月)の周期で火星に近づき追い越します。
そのため、惑星どうしの位置関係はいつも変化していることになります。太陽からの距離が近い惑星ほど公転のスピードが速く、地球は火星の内側にあるため、地球の公転周期365日に対して、火星の公転周期687日と公転周期にも差が出ます。そして約780日(約2年2カ月)の周期で追いつき、追い越します。このときに火星と地球の距離が近くなり、そのことを火星の接近といいます。
そして、地球と火星の距離が最も近くなるときのことを「最接近」といい、 地球の軌道に比べて火星の軌道は少しつぶれた楕円形をしているため、最接近の距離は毎回異なるのです。
こちらの動画を見ていただければ、よく分かります。
地球と火星の公転の動画。
いつまで火星を見ることが出来る?
今年の火星の最接近。いったいいつまで見ることが出来るのでしょうか?
2020年6月上旬から2021年1月上旬までの約半年間は見れると言われています。ですので、今日見れなくてもまだまだ時間とチャンスはあります。
無料天文ソフトを活用してみよう
無料天文ソフトがあります。これらのソフトを利用すれば、火星の動きや表面。またほかの星の動き、星座の動きを楽しむことが出来ます。
こちらのサイトで紹介されております。

ステラナビゲータでシミュレーション
天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」では、火星の模様の見え方や星空の動きを正確に再現してくれます。火星は何時ごろどの方向に見えるか、どんな模様があるのか、位置や明るさの変化はどうなるのか、などを簡単に調べてることが出来ます。もちろんほかの星や星座も調べることが出来ます。天文観測や天体撮影に活用してみてはいかがでしょうか?

まとめ
いかがでしたでしょうか?
夜空を見上げたら、火星に気づく。
なんだか仕事の疲れも飛び、しばらく見入ってしまいました。
2020年10月は、火星の地球への接近やブルームーンなど天体観測するにはなかなか興味深い月です。
ハロウィンでもある10月31日土曜日。
ブルームーンと火星を一緒に見ることが出来ます。
新型コロナウイルスばかり気にして気が滅入る日々を送っていると思います。
壮大な天体を見て気分転換してみてはいかがでしょうか?
ちなみに次回の火星接近は、2022年12月1日です。
そのころ、私たちは何をしているのでしょうか?