こんばんは、シドニーマンです。
最近、日中は暖かくなり嬉しいですが、夜になるとまだ寒さが気になるシドニー。
そうなってくると日差しの強いこの国では紫外線対策を気にしなければなりません。
オーストラリアの紫外線について

紫外線を吸収する大気圏のオゾン層。
オーストラリア大陸上空にあるオゾン層は薄く、そのためオーストラリアの紫外線の強さは非常に強いと言われています。
私がオーストラリアに来て驚いた事の一つにローカルの人達の肌を挙げます。特にご年配の方。日本ではあまり見たことないような細かいシミやソバカスが肌一面広がっているような感じで、これがオーストラリアの紫外線の強さなのかと驚きました。
人の肌にエグいシミやソバカスを作ってしまう。
オーストラリアの日差しは本当に強いのです。
オーストラリアは紫外線が強力なので、毎年、皮膚がんの一種であるメラノーマ(黒色腫)の治療を受ける人が大変多いと言われてます。紫外線はオーストラリアに住む上で、かなり気にしないといけません。紫外線が強いオーストラリア、日焼けで肌が老化していくのは周知の事実。日本にいる時以上に日焼け止め対策をしていきましょう。
紫外線の種類について
紫外線(UV)には「UV-A」/「UV-B」/「UV-C」の三種類あります。
紫外線の波長ごとの特徴
近紫外線 (波長 200–380 nm)UV-A (波長 315–380 nm)太陽光線由来のもののうち、5.6%が大気を通過する。冬季及び朝夕でもあまり減衰しない。皮膚の真皮層に作用し蛋白質を変性させる。皮膚の弾性を失わせ老化を促進する。細胞の物質交代の進行に関係しており、細胞の機能を活性化させる。また、UV-Bによって生成されたメラニン色素を酸化させて褐色に変化させる。日焼けとしては色素が沈着し皮膚が黒くなる、いわゆるサンタン (suntan)と呼ばれる日焼けを引き起こす。UV-B (波長 280–315 nm)太陽光線の由来のもののうち、0.5%が大気を通過する。表皮層に作用し、色素細胞がメラニンを生成し防御反応を取る。これがいわゆる日焼けである。この際ビタミンDを生成する。日焼けとしては皮膚が赤くなり痛む、いわゆるサンバーン (sunburn)と呼ばれる日焼けを引き起こす。なお、こちらの日焼けの場合も最終的には色素の沈着と黒化を引き起こす。UV-C (波長 200–280 nm)オゾン層で守られている地表には到達しない。強い殺菌作用があり、生体に対する破壊性が強い。ハロン系物質によりオゾンホールが発生すると、地表に到達して生物相に影響が出ることが懸念されている。
ウィキペディアより引用
つまり、
UV-Aとは
紫外線の約95%を占めており、皮膚の弾力性を失わせ老化を促進させる。肌の老化やシワの原因になります。
UV-Bとは
UV-Bを肌に受けると皮膚はメラニンを生成して防御しようとします。それが肌が黒くなる原因です。いわゆる日焼けが起こります。
日焼けすると、肌を黒くするほかにシミの原因になることもあります。
UV-Cとは
オゾン層によって守られており地表には届かないとされております。
つまり、「UV-A」/「UV-B」/「UV-C」このうち地表に届くのが「UV-A」/「UV-B」の2種類です。
オーストラリアでは紫外線は夏季にあたる11月から2月が一番強く、午前10時から午後3時がピークです。しかし、紫外線の強さは気温とは関係しないため、夏季以外もしっかり紫外線対策が必要です。
オーストラリアの日焼け対策で用意すべきもの
- 1. 長袖
- 2. 日焼け止め
- 3.帽子
- 4.サングラス
これら4つのアイテムはこれからの時期、問答無用に必需品になります。
1. 長袖
できるだけ多くの皮膚を覆うことのできる長袖、首までくる襟つきシャツを準備しましょう。
UV加工されている服が当然良いですが、綿、ポリエステル、リネン、羊毛などの目の詰まった素材で厚い生地でも良いと言われています。
暑い時期に目の粗い涼しげな服を選びがちですが、隙間が空きすぎているので紫外線対策面から見れば向いておりません。
色としては、黒が一番紫外線を通さず、青、黄色、オレンジ、ピンク、白、といった順で紫外線を防いでくれます。
2. 日焼け止め
オーストラリアでは、ちょっと前まではSPF30の日焼け止めを目にしてました。ですが、今はSPF50の日焼け止めが店頭に並んでいます。
日差しのきつい日には、日焼け止めは必ず塗ること。
二時間おきに塗ること、外出する20分前には塗っておくこと、この2つはオーストラリアに住んでいてよく聞きます。
3 .帽子
つばが幅広の帽子であれば、顔、鼻、首、耳を保護します。紫外線の反射もあるので、同時にサングラスや日焼け止めも併用することが望ましいと言われております。つばが10センチ以上の帽子だとほぼ紫外線をカットできるのに対して、つばが四方ないキャップタイプだと、つばが同じように10センチでも、ハットに比べて20%ほどカット率が落ちます。また、首を守るためにガードがついている帽子もあります。
4. サングラス
目への紫外線への影響は、サングラスとつばの広い帽子で最大98%減らせれると言われております。サングラスにはUVカット・紫外線透下率、可視透過率などがタグに記載されています。その中でUV400と書いてあるものを選ぶとよいです。これは、紫外線の最長波長の400nm以下のものをカットする、という意味なのです。
サングラスを選ぶ場合、色の濃すぎるものより、薄いものの方がおススメです。それは、暗い視界になると瞳孔が光を集めようと開いてしまうため。またトンネルや日陰など暗いところでも見にくくならない程度のものがいいですね。出来る事であるなら、大人だけでなくお子様にもサングラスを準備してあげて下さい。

日焼け止めについて
これからの季節、家日差しが常に強いオーストラリアでは、日焼け止めが必需品です。その日焼け止めには実は種類があります。
日焼け止めの種類
日焼け止めには、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類あります。
紫外線吸収剤
紫外線を吸収し、肌が吸収するのを防ぎます。サラサラしていて白くなりにくく、SPF値を高く出せるのが特徴です。欠点は、肌へ負担がかかる事です。
紫外線散乱剤
紫外線を跳ね返すことができ、肌へのダメージを防ぎます。肌に優しいのが特徴ですが、白っぽくなりやすく、ベタベタ感がある。SPF値も低いので、効果が長時間続かない。何度も塗りなおさなければならないというのが欠点です。
日焼け止めの塗り方
オーストラリアでは、
日焼け止めはシッカリ多めに塗る
日焼け止めが浸透する時間を考え、外出する最低20分前に塗る。
2時間毎に塗りなおす。
というのが効果的と言われております。
日焼け止めの表記(SPFとPA)について
日焼け止めを購入される際、SPFとか、PAという表記を目にすると思います。この2つにはそれぞれ意味があります。
SPF
SPFとは『日焼けの影響が出る時間を遅らせることができる効果』を表しています。SPF1で20分遅らせることができます。SPF30の日焼け止めでは、実際に影響が出る時間より30倍の時間(600分もしくは、10時間)を遅らせることができるということになります。
PA
PAとは『肌の老化やシワをもたらすUV‐Aを防ぐ効果』を表しております。その効果は +で表され、最高表示はPA+++++です。
日焼け止めの選び方
最近になってSPF50のものも見るようになってきましたが、オーストラリアではSPF30までの日焼け止めが主流になります。これは理由があり、上記の日焼け止めの塗り方でもあったように、2時間毎に塗りなおす、つまりこまめに塗り直すことをすすめていて、こまめに塗りなおす方が効果的であると考えられているからです。たとえSPF50 を塗って日焼けの影響を50倍遅らせれるからと言っても、紫外線が大変強いオーストラリアです。汗をかきます。汗をかけばSPF50の日焼け止めを塗っていても意味がありません。
ですので、どの日焼け止めを購入したとしてもこまめに塗るということをオススメします。
オーストラリアの日焼け止めは、紫外線散乱剤がほとんど。塗るとべたつき、白くなりがちです。対して、日本の日焼け止めのほとんどは紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の混合のものが多く、さらさらして白くならないものが多いです。オーストラリアの日焼け止めは匂いも独特のものがあるので、日本人には日本の日焼け止めがいいかもしれません。ただ、肌の敏感な人などは、紫外線散乱剤が大半であるオーストラリアの日焼け止めを使ってみるのもいいかもしれません。
オーストラリアの日焼け止め
オーストラリアの日焼け止めは紫外線散乱剤が主流なりますのでベタベタ感がします。そして伸ばしても白く残ったままのものが多いです。慣れるまで気になってしまうかもしれません。そしてSPFとPA、両方とも高いものが少ないです。なのでベタベタ感が気にならない方や、こまめに塗りなおすことが面倒ではない方はオーストラリアの日焼け止めが向いているのではないでしょうか。
オーストラリアでよく見る日焼け止め
オーストラリアでよく見る日焼け止めはこちらです。
Banana Boat
ごく一般的な日焼け止めです。これはドラックストアやスーパーなど何処でも手軽に手に入れる事ができます。また種類も沢山あります。
Banana Boat Ultra Sunscreen Lotion SPF50+, 400g
NIVEA
- 日本でもお馴染みニベアの日焼け止めです。ビタミンEが含まれているので、保湿効果があります。そして、ニベアをスキンケアとして使っている方も多いので安心して使用出来ますよね。
Invisible Zinc

- FACE + BODY SUNSCREEN SPF 50 UVA – UVB
目に見えない自然の原材料、ZInc Oxide(酸化亜鉛)が紫外線をカットする自然派日焼け止め。自然のミネラル反射剤が紫外線をカット。オーストラリア製です。
Invisible Zinc SPF50 Face and Body Sunscreen, 75g
日本の日焼け止め
日本の日焼け止めはオーストラリアの日焼け止めとは違い、紫外線吸収剤が主流です。なのでサラサラするものです。そして、SPF50のものも買えるので、効果が長続きします。しかし、日本の日焼け止めは日本の紫外線の5倍とも言われるオーストラリアの厳しい紫外線は吸収はしにくいかもしれません。なので、サラサラ感がするもの、オーストラリアで購入するのは不安、慣れているものを使いたい方、そして肌が敏感な方は、SPF30以上で耐水性が高い日焼け止め、紫外線を跳ね返すタイプものを選ぶといいと思います。そして大切なのは、何度も言いますが、SPFが高くて耐水性が高いものでもこまめに塗りなおしましょう。
アネッサ
- ANESSA パーフェクトUVスキンケアミルク

絶対焼かないで有名なアネッサ。SPF50+で日焼け止めとしても強い効果を発揮し、成分の50%がスキンケア成分で作られています。日本のアットコスメ、日焼け止め部門で2017年第1位。
資生堂 アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク a(60ml)【アネッサ】
アリー
- ALLIE エクストラUVジェル

ヒアルロン酸、コラーゲンなどの美容成分配合。水や汗で落ちにくいだけでなく、摩擦にも強い、UVジェル。
その他、日本には普通のドラッグストアで買える、プチプラでも効果大のものがいっぱい。
NULL
ヌルパーフェクトウォータープルーフ 日焼け止めジェル

汗をかいても焼けない。がうれしいメンズコスメ。海でも焼かないように新技術で作られた日焼け止めジェル。
シドニーの季節
シドニーは南半球にあるので日本とは季節が真逆になります。
春は9月〜11月、夏は12月〜2月、秋が3月〜5月、冬が6月〜8月
ですので、これからシドニーは温かい季節になっていきます。
ちなみに日本と同じように四季があるのはあるのですが、日本ほどはっきりした気温差はないのがシドニーの気候の特徴です。
オーストラリアの紫外線状況の確認

リアルタイムUVレベル情報
http://www.arpansa.gov.au/uvindex/realtime/index.cfm
各地のUVレベル予報
http://www.arpansa.gov.au/uvindex/realtime/aus_rt.htm
今までの月ごとのUVインデックス統計データ
http://www.arpansa.gov.au/uvindex/monthly/ausmonthlyindex.htm
sunmart
こちらのアプリを使用すれば、その日の何時から何時の間が紫外線が強いとか紫外線の強さの段階を教えてくれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本の日焼け止めもオーストラリアの日焼け止めもそれぞれメリットとデメリットがあります。ですので、どちらが自分に合っているかはこの記事を参考にしていただければ嬉しく思います。また日本で使っている自分専用のお気に入りがあるのであれば何個か持ってきて、オーストラリアの日焼け止めに試してみるのもいいと思います。
どちらの日焼け止めを使うとしても、こまめに塗りなおすことが一番の日焼け予防策だと思います。
紫外線が強いオーストラリア、女性だけでなく男性も、紫外線対策をしていきましょう。