こんばんは、シドニーマンです。
シドニーでは、新型コロナウイルス規制緩和を6月1日より開始します。
NSW州のベレジクリアン首相は今月22日、6月1日からレストラン、カフェなどで現在の店内10名までの入店から最大50人まで入店を可能とする規制緩和を発表しました。この規制緩和は今後のオーストラリア経済復興の重要な一歩であると共に、一人当たり最低4平方メートルを確保するなど、ソーシャルディスタンスは守った上での規制緩和と厳しいルールが引き続き適用されます。今年3月18日(水)の非常事態宣言から約3ヵ月、徐々に日常を取り戻しつつあるオーストラリアですが、ここにきて、まだまだ完全に終息していないことを理解しなければならない出来事がありました。
それが、
シドニー郊外にある私立学校閉鎖
5月25日(月曜日)よりシドニーがあるニューサウスウェールズ州(NSW)は、各学校に週5日登校できるよう規制を緩和しました。ですが、5月26日(火曜日)、シドニー郊外にある学校2校でそれぞれ生徒がコロナウイルス陽性と判定されたため、学校側が学校閉鎖措置を取り、保護者に生徒を迎えに来るよう指示が出ました。
2つの学校はクィーンズ・パークのモライア・ウォー・メモリアルカレッジ(Moriah College)、もう一つはウェイバリー・カレッジ(Waverly College)で両校は2kmも離れていません。
モライア・ウォー・メモリアルカレッジ(Moriah College)
ウェイバリー・カレッジ(Waverly College)
両校、歩いて行き来できる距離にあります。
ウェイバリー・カレッジ広報担当者と、モリア・カレッジの広報担当者、両校の広報担当者は、”それぞれ生徒を校内から退避させたり、次の週まで閉鎖する”などの措置を発表しました。
ニューサウスウェールズ州(NSW)ではほとんどの公立学校が今週25日(月曜日)から教室授業を再開しております。
5月上旬、ベレジクリアンNSW州首相は、「教室での全日授業を再開するのは安全」と声明しつつも、児童が登校を始めるとウイルス感染者が増える可能性もあるとも認めています。
NSW州内の新型コロナウイルス感染者数が激減していることから、第3学期から全日授業を再開するとしていた教室授業を前倒しで再開した背景があります。しかし、学校が再開し生徒の登校が始まれば、感染者が出て一時的に学校閉鎖が行われることは容易に想像がつきます。
これまでにエッピング男子高校、ノーマンハースト・ウェスト小学校、ワラガンバ小学校、セント・メアリーズ上級高校、セント・イグナチウス・カレッジ、リバービューなどで感染者が発生して対応に追われました。
シドニーモーニングヘラルド(シドニーで一番有名な新聞)でも記事になってます。
チャンネル9のサイトでもニュースになってます。
これからのシドニー
これからのシドニーは、6月1日(月曜日)よりさらなる規制緩和の動きがあります。それは、
NSW州内の旅行が可能になります
これまで新型コロナウイルスの規制により、不要不急の外出を余儀なくされ、州内、国内、国外と旅行全般が制限されていましたが、6月1日(月曜日)からはNSW州内の旅行が可能になります。州をまたいでの旅行は規制されたままですが、外出自粛で自宅待機時間が多かったことを考えると随分緩和されると思います。
動物園、水族館の再開
NSW州内にある、タロンガ動物園やその他の動物園、ダーリングハーバーにある水族館などは、6月1日(月曜日)から訪れることが可能になります。事前予約の必要があったり一部のショーで人数の削減など、新型コロナウイルスに関するルールが導入されているので詳細は各施設のホームページなどで確認ください。
Taronga Zoo (タロンガ動物園)

Sydney Aquarium (シドニー水族館)
https://www.sydneyaquarium.com.au/
美術館、ギャラリー、図書館も開放
消毒液の確保やソーシャルディスタンスを保ち、安全面をしっかりと考慮した上で、美術館やギャラリー、図書館も6月1日(月曜日)から再び開館されます。
カフェ、レストランなどの飲食施設の店内収容人数が10名から50人に
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シドニーでは、3月末からレストランやカフェなどの飲食店での店内飲食が禁止され、テイクアウェイやデリバリーのみでの営業でしたが、5月15日(金曜日)より最大10人までの店内飲食が可能となり、そして6月1日(月曜日)からは最大50人での店内飲食が可能になります。こちらも美術館などと同じく、消毒液の確保やソーシャルディスタンスを保ち、安全面をしっかりと考慮した上でのことです。5月15日からは、店内で食事を楽しむ場合、アルコール類の提供も可能になっております。
総括
6月1日(月曜日)から規制緩和されるといっても今回の学校閉鎖のようにまだまだ予断を許さない状況である事は変わりません。ちょっとした気の緩みから第二波や2次感染に繋がる可能性もあります。自分の体調にはしっかり気を配りながら、これまで同様、ソーシャルディスタンスを保ち、手洗い・うがい、消毒液の確保などの衛生面への考慮、周囲への配慮を忘れず過ごすことがまだまだ重要事項です。
在オーストラリア日本国大使館のホームページでも随時情報を更新しております。