こんばんは、シドニーマンです。
オーストラリア政府が発表している新型コロナウイルス感染症対策(COVID-19)の政府支援策や補助金ですが、やっと私たちのところに来たような感じです。ですが、各会社や各個人がこの政府支援策や補助金に対応するには時間が厳しいかもと思いました。なぜなら、これらには期限が決められているからです。
まず、政府支援策、補助金 について
まず、政府支援策、補助金ですが、その対象者はオーストラリア国民,永住者等であり、オーストラリア政府の経済支援(Jobkeeper,Jobseeker 等)を受けることが出来ます。一時的滞在者(ワーキングホリデー、学生ビザ、その他の一時滞在者ビザ)は対象となっておらず、オーストラリア政府から支援を受けることが出来ません。
オーストラリア年金(Superannuation)は引き出しが可能
オーストラリアに居て、就労する権利を持つほとんどの一時的滞在者(主に学生ビザ)と永住者、またオーストラリア国民は,現時点で生活していくのが難しい状態であれば、オーストラリアの年金(superannuation)の引き出しが出来るようになりました。方法としては、各個人でMyGovから申請です。(限度額や学生ビザの方でオーストラリア滞在期間が1年弱の方は引き出しは不可などのルールがありますので確認してください。)
しかし今後6ヶ月間、自分自身の生活を支えることの出来ない方々は自分の国に帰国することを政府は強く推奨しています。帰国を決断された方の帰国するタイミングは可能な限り早くです。日本行きの国際便もANA以外飛んでいないですし、そのANAも減便しております。
Job Keepe Paymentは誰が受給できるのか?
企業については、いろいろ難しいルールやオーストラリア政府からリクエストがあるので今回は割愛します。なんせ私は雇われの身ですから。会社と政府の難しい事は会社の上層部で頑張ってください。
さて、雇われ側の支給対象者ですが、同一雇用主の下で1年以上雇用されている者が対象となります。フルタイム従業員、パートタイム従業員、カジュアル労働者(非正規雇用者)、自営業者、個人事業主が対象者です。対象者は全ての従業員ではありません。永住者とオーストラリア国民など1年以上雇用されている者の方々です(学生ビザの方々も含まれる)。ですのでワーキングホリデーの方々は基本的には対象外になってしまいます。
※自営業者 / 個人事業主の査定内容についての詳細はまだ発表されておりません。
Job Keeperはどうやって申請する?
Job Keeperの申請方法ですが、自分が受給できるかどうか雇用されている会社にまずは確認してください。申請期日が今月いっぱいと期限が決まっております。自分の資格があるがどうか調べて対応するには時間が厳しいかもしれません。急いでください。
受給できる資格があるのであれば、 Job Keeper Employee Nomination Notice に記入して雇用主に提出しましょう。

Job Keeperはいくらもらえるの?
Job Keeper対象の従業員1人当たり2週間で $1,500 を受け取ることが出来ます。
大まかに説明しますと、
従業員の通常の給料が$1,500 を超える場合は雇用主は差額を支払わなければならない。
対象従業員が現在オーストラリアに居ない場合も受給金額は$ 1,500 となり、対象従業員の通常の給料が$1,500 を下回る場合でも、受給金額は $1,500 となります。
つまり対象従業員が、あまり働いていない状態であって、このJob Keeperの受給資格がある場合、Job Keeperから受け取る金額よりも通常の受け取る給料が低い従業員は得します。しかし、Job Keeperを受け取るにあたり雇用主は$1,500 の支給額に見合うようにその従業員の労働時間を調整することが可能になっております。
いつから支給される?
第1回目の補助金給付予定は5月の第1週目です。
詳しくはこちらをご覧ください。

JobKeeperとJobSeekerのどちらに申し込めばいいのか?
Job KeeperとJob Seekerどちらを申し込めばよいのか?
私自身も自分がどちらに該当するかよくわかっておりません。(この手の発表はいつも難しい表現の英語で説明されるので、正しく解釈をするのが大変なのです。)なので、どちらにも登録しました。Job Keeper とJob Seeker,どちらか一方しか受給できないので(自分で決めれません。)、今後の動向で私がどちらを受給できるか分かってくると思います。JobKeeperが受給できるのであれば、JobSeekerを管理しているセンターリンクに連絡してキャンセルの手続きをしていく予定です。保証額の多いJobKeeperが受給できるのでれば、うれしいですが。
ここで、オーストラリアのあるある。この手の業務を先延ばしにしておくと、大変ややこしくなり、最悪、受け取れるものが受け取れなくなるって事になってしまいます。
家賃はどうなる?
ココも実に気になるポイントです。NSW州ではすでに、新型コロナウイルスの影響で家賃が支払えなくなって立ち退かなければならない状態でも立ち退きを禁止することを可能にする非常時経済権限法が成立しています。また政府はテナントへ家賃の減額や免除をした大家さんに対して優遇税制の導入も検討しているとの事。この辺りは、レストランやお店を構えて事業を起こしている方に必要なことだと思います。私たちのように賃貸もしくはシェアハウスに入っている方々は、大家さん、もしくは契約した不動産屋に直接確認した方が良いと思います。こちらのサイトを参照してみてください。
電気やガスなどのその他の経費は?
Job Keeper,Job Seekerの受取額によって家賃の支払いがカバーされると思いますが、私のように家族で部屋を借りている場合、電気、ガスなどの支払いにも影響が出てきます。シェアハウスに入っている方々は基本、家賃(レント)に含まれている場合が多いですが、オーナーに確認しておきましょう。
チャイルドケアや学校は?
オーストラリア政府は6カ月間チャイルドケアの費用を無償にすることを検討しています。これはお子様をチャイルドケアに預けている家庭にはとてもうれしいニュースです。これだけでも生活費はだいぶ抑えられると思います。また学校ですが、4月27日月曜日からターム2が始まる予定です。しかし始めの2週間はオンライン授業です。家庭の都合でどうしても学校に子供を預けなければならない場合のみ学校で受け入れる。そうでない家庭は5月8日(金曜日)までは各家庭でオンライン授業を受ける体制にしており5月11日月曜日から学校に通えるようになる。ただし5月11日以降もソーシャルディスタンスを考え、教師との距離、友達のと距離を考慮しての対応。この辺りも今後の新型コロナウイルスの鎮圧状況で変わってきますので、要確認です。
まとめ
世界中で甚大なる被害を出し続けている新型コロナウイルス(COVD-19)。私たちは異国の地、オーストラリア、シドニーで100年に1度起こるかどうかわからない災害を受けています。今は正しい情報の把握とスピード(適確な行動力)がすべてだと思います。
オーストラリアでは5月から色々な補助の支給が開始されますが、自分がこの政府支援策や補助金を受けれるかどうか、今のうちに調べて行動しましょう。Job Keeper Nominationには今月いっぱいと期日が決まっております。各会社や各個人がこれらの事を理解し対応するには時間的に厳しいかもしれませんが、急ぎましょう。
この状態がいつまで続くかは分からないのが現状です。これから3カ月から6カ月の覚悟は必要かもしれません。その間の自分自身と家族の健康、日々の生活費、など現実と向かい合ってどう行動するのがベストなのか、しっかり考えていきましょう。
また、法的な相談をしたい方はLegal Aid CommissionのTenants Advice Service(電話:1300-402-512,ウェブサイト:http://legalaidact.org.au/tasact)を無料で利用出来ます。
こちらからも情報を仕入れておきましょう。
在オーストラリア日本国大使館のページ。