こんばんは、自宅待機中のシドニーマンです。
シドニーでは、オーストラリア政府からの新型コロナウイルス対策として、3月23日(月曜日)正午から、各種レストランはテイクアウェイ(Takeaway)、持ち帰り専門店タイプのみの営業可になり、ダイニングスタイルのレストランは、持ち帰り専門店にスタイルを変更するか、新しい政府からの対策が出るまで一時的にお店を閉めて新型コロナウイルス感染拡大防止に対応とのアナウンスがされました。
おかげで、私が働かせてもらっている日本食レストランも、オーナーとの協議の末、3月23日(月曜日)から現在に至るまでお店を閉めております。今後いつ開店するのか不明ですが、もともとテイクアウェイ、持ち帰りのオーダーが少なかったお店なので、お店を閉めることに対しては抵抗は無かったのですが、先が見えないと不安になります。
しかしながら、世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルス。まだまだ落ち着きそうにありません。
こうなってくると、自宅待機していても新型コロナウイルス影響拡大を肌で感じます。
自宅待機をしていてもスーパーマーケットは開いているので、ショッピングセンターまで生活必需品を買いに行けます。通常であれば、そのショッピングセンター内に入きフードコートに行けば、どの店も営業していて、それなりに人が居て賑わっておりますが、新型コロナウイルスの影響で幾つかの飲食店は、閉めております。それでも中には頑張って営業しているお店もありますが、勿論そのフードコート内で食事が出来ないので、テイクアウェイスタイルでの営業スタイルに変更したり、営業時間の短縮などの対応をしております。
新型コロナウイルスの影響で売り上げも仕事も激減!
連日連夜、新型コロナウイルスの影響や感染による被害、またに感染状態に関するニュースが報道されています。
オーストラリア国内の移動にも規制が厳しくなり、州を行きかうことも物流の仕事以外禁じられてます。また学校も休校状態となり、多くのオフィスワーカーも在宅勤務に仕事のスタイルを強制的に変えられております。そして外出を自粛する家庭も増えております。そうなりますとの特に飲食業は、ほとんどの店舗が悲鳴を上げています。
飲食業といってもいろいろな業態がありますが、オーストラリアではテイクアウェイ(持ち帰り専門店)スタイル以外の店舗は無理やりでもテイクアウェイスタイルに変更するか、閉めるしか手がありません。
こういった繁盛しているお店が、
こんな感じになるわけです。
この素敵な料理が
こんな感じに変わるのです。
こうなってしまうと、お店の売り上げは当たり前の如く激減します。私たち雇われている立場の人間は仕事が無くなることになります。売り上げも仕事も激減です。
実際スタイルを変更した場合、レストラン内の仕事はどうなる?
この新型コロナウイルスの影響で現在は自宅待機をしている状態ですが、そうなるまでは私は現役でシドニーにある日本食レストランで働いておりました。なので、もしシドニーにある日本食レストランがダイニングスタイルのレストランからテイクアウェイ(持ち帰り)スタイルに変更した場合どうなるか?
例えば、
高級レストランではなく、ダイニングスタイルのレストランでキッチンスタッフ3人、ホールスタッフ3人合計6人で営業しているお店だとして、テイクアウェイ(持ち帰り)のみの対応とスタイルを変えた場合どうなるか?
店内で食事が出来ないため、オーダーを取る仕事と料理を運ぶ仕事、お客様が帰られた後のテーブルを片付ける仕事にお客様をテーブルまで誘導する仕事が無くなります。そうなりますとホールスタッフは3人要りません。テイクアウェイのオーダーの対応をするスタッフだけで良いので下手をすれば1人だけで済みます。この時点でホールスタッフ2人失業。キッチンも店内で食事が出来ない状態ですので当然オーダーの量が減ります。お皿を洗ったり、料理を作る仕事が少なくなります。そうなりますと各料理に対する仕込み具合も当然少なくなります。この時点で1人は失業。
このお店を運営していくためには10人前後は従業員を確保しておかないといけません。ですがお店のスタイルがテイクアウェイのみの営業になりますと、一度に必要な従業員が6人から3人になります。単純に考えて確保しなければならない従業員数は、5人から6人になります。4人から5人ほどが失業してしまいます。
シドニーではこれくらいの大きさのお店が非常の多いのです。主な理由として、従業員を確保するのがとても難しいからなのです。新人を採用してもトレーニングに時間を掛けなければならないし、ワーキングホリデーの子たちは、ある日突然辞めてしまう。アルバイトの入れ替わりが非常に速いのです。なので、この規模より大きいレストランは従業員を確保するための必要以上の企業努力をしなければならないのです。みなさん、そこに力を注ぐよりもレストランの運営をスムーズに行いたいと考えてます。
レストランを閉めている期間や形態が変わった場合の給料はどうなる?
では、レストランを閉めている期間や持ち帰り専門店に形態が変わった場合、気になる給料はどうなるかと言えば、閉めている期間は多くのお店の対応が無給にせざる負えない状態になりますし、専門店に形態が変わった場合、時給制のスタッフはその働いた時間を給料計算されるだけです。ただしシフトは激減するので手取り額は当然少なくなります。
今の状態が続くと今後どうなる?
新型コロナウイルスの影響がまだまだ続きそうです。そうなると現状が変わることは無く、どちらかと言えばもっと厳しい条例や政策がオーストラリア政府から打ち出されると思います。本当の意味での閉店や倒産が出てくるでしょう。なので、私が一番懸念している部分がここになるのです。
いろいろなサイトでもシドニー飲食業界の事がトピックに上がっております。



まとめ
いかがでしたでしょうか?
新型コロナウイルスの影響でシドニーの飲食関係の現状、なかなか厳しいものがあります。
長年オーストラリアの飲食業に携わっていると、同じ業界に知り合いが増えます。その彼らとも今は連絡を密にとってオーストラリア政府が打ち出してくる政策の対応をお互い話し合い助け合っております。いつまで閉めておくのか?ここが私にとって、いや、飲食関係に携わるすべての人たちの焦点になっていると言っても過言ではありません。なぜなら私を含め、みなさんそれなりの年齢なので家族があります。家族や大切な人を守りたいと思いうのが人です。ある程度の蓄えはあるでしょうが先が見えないと不安になります。
オーストラリア政府も新型コロナウイルス感染拡大防止や撲滅のために日々政策を打ち出していますが、STAY at HOMEとWash Handsが一番効果的と言っております。仕事や給料に対する政策もそれなりに打ち出しておりますが、機能し始めるのは5月からとの見解です。
それまで、みんなモツのだろうか。。。
こちらのサイトは、オーストラリア政府が公表しているサイトで最新の新型コロナウイルスの情報を手に入れることが出来ます。

こちらのサイトは、シドニーがあるニューサウスウェールズ州(NSW)についてです。

新型コロナウイルスに対してすぐに出来る予防は、ハンドサニタイザー
