こんばんは、シドニーマンです。
今回は、毎年10月になると始まるデイライトセービング(Day Light saving)についてです。
デイライトセービング(Day Light Saving)とは?
”デイライトセービング(Daylight Saving)”という言葉をあまり聞いた事が無いかもしれませんが、「サマータイム」なら知っている方もいるのではないでしょうか。 オーストラリアでは、サマータイムのことを「デイライト・セービング(daylight saving)」と呼ぶのが一般的なのです。 また、Daylight Saving timeを略して「DST」と表記されることもあります。
サマータイム(デイライトセービング)がスタートするのは、毎年10月の最初の日曜日の午前2時、終了するのは毎年4月の最初の日曜日の午前3時と決まっています。
ですので今年は、10月6日(日)から2020年4月5日(日)の間になります。1年の半分ほどがサマータイム期間です。
日が長くなる夏の時期に、日没時間を遅くすることで日光(Daylight)をセーブし時間を有効に利用することがこのサマータイムの目的です。
日本との時差は、通常1時間のところがこのサマータイム期間は、2時間(オーストラリアが早い)へと変わります。
オーストラリアでは適用される地域とされない地域がある?!
オーストラリアでは、サマータイムが適用される地域と適用されない地域があります。
サマータイム(デイライトセービング)が適用される地域
シドニーがあるニューサウスウェールズ州(New South Wales)、ビクトリア州(Victoria)、サウス オーストラリア州(South Australia)、タスマニア州(Tasmania)、オーストラリア・キャピタル・テリトリー(Australian Capital Territory)
サマータイム(デイライトセービング)が適用されない地域
クイーンズランド州(Queensland)、 ノーザンテリトリー(Northern Territory)、ウェスタン オーストラリア州(Western Australia)

なぜサマータイムが適用される地域とされない地域があるのでしょうか?
それには、サマータイムの歴史が関係しております。
サマータイムの歴史
1917年にオーストラリアで初めてサマータイムが導入されました。しかし、人々の要請によって同年いったんは廃止。その後、連邦政府が第二次世界大戦中の1942年、すべての州でサマータイムを再導入しましたが、ウエスタン オーストラリア州では農民に不便だという理由から1943年に廃止、1944年にはオーストラリア全土でまた取りやめてます。そして、20年以上経った1967年、タスマニア州でサマータイム導入を再開したのを皮切りに各州が再導入したものの、ノーザンテリトリーでは取り入れず、クイーンズランド州では不評のため廃止、そして現在に至ります。
こういった背景があるので、サマータイムを適用している地域としていない地域があるのです。

まとめ
2019年の場合、オーストラリアで夏時間が始まるのは、10月6日(日)から。正確には、この日の夜中2:00になったら、時計の時刻を3:00へと進めます。そしてサマータイムが終了するのは、2020年4月5日(日)。この日の夜中3:00になったら、今度は時計の針を、2:00に戻します。
こういった作業は実際、夜中に時間を調整するのに起きて時計をいじるのではなく、夜寝る時に針を動かしてしまいます。 ですが、現在パソコンやスマホにはそういった調整機能も内蔵されているので心配ないと思います。

夏時間が始まるときは睡眠時間が1時間少なくなる気がしますが、夏時間から通常時間に戻る時は、睡眠時間が1時間増える気がして得した気分になりますね。
また、デイライト・セービング期間中は、日本との時差も変わりますのでご注意ください。通常、オーストラリアと日本の時差は1時間。ただし、夏時間の期間中は、シドニーと日本との時差は2時間になります。
以上、オーストラリアの夏時間、サマータイム についてでした。