こんにちは、シドニーマンです。
今回は、”アンザックデー(ANZAC DAY)についてです。
アンザックデー(ANZAC DAY)とは?
毎年4月25日、第一次世界大戦のガリポリの戦いで勇敢に戦ったオーストラリア・ニュージーランド軍団(ANZAC)の兵たちと、当時国の為に尽力した人々のために追悼を行う日です。
1915年4月25日にANZAC軍(オーストラリア・ニュージーランド軍団)がトルコのガリポリに上陸したことに由来し、1969年にこの記念日が設立されました。
1927年にシドニーでドーンサービス (Dawn Service )が初めて正式に初めて行われた。当初ドーンサービスは簡単なものでしたが、今では黙祷、ライフルの発砲、国歌などが加わるようになりました。
ANZACは、Australia and New Zealand Army Corps.の略で、ガリポリの戦いに参加した兵士達はANZACsと呼ばれ1916年に正式に4月25日がANZAC Dayとされるようになりました。
ANZAC DAYは第二次世界大戦後、ガリポリの戦いに参加した兵士だけでなく、戦争に参加した全てのオーストラリア兵のための記念日に変わっていきました。
アンザック・デー(ANZAC Day)は、オーストラリア・ニュージーランド・クック諸島・ニウエ・サモア・トンガ の休日になります。
アンザックデー(ANZAC Day)の様子。
4月25日アンザックデー(ANZAC Day)であるこの日はオーストラリア各地で退役軍人のパレードをはじめ、それにまつわる式典が行われ、テレビ中継もされる程の一大行事なのです。
シドニーでの式典の様子
シドニーではどういった式典が行われるのでしょうか?
マーティン・プレイス駅近くの戦没者記念碑前にて、朝4時15分〜5時の間、 ドーンサービス(Dawn Service) が行われます。ちなみに、なぜそんなに早い時間から式典が行われるかと言うと、当時のガリポリ上陸時間に合わせているのだそうです。
その後、8時30分から花輪の献花、9時30分からは退役軍人や、軍服を着た人たちによる大規模なパレードがシドニー市内中心部で行われます。
パレードのコースは、マーティン・プレイスを出発して、ジョージ・ストリートとバサースト・ストリートを通ってハイド・パークになります。
パレードの終点のハイド・パークには「Anzac War Memorial」いう、シドニーを代表する戦争記念館があります。これは1916年にガリポリ上陸1周忌を記念して建設を開始し、1934年に完成。記念館の中では戦争に関する資料を見ることができます。建物はシドニーを代表するアール・デコ建築で、東西それぞれの側面には戦地での様子が10mに渡りブロンズのリリーフとして刻まれています。
シティーの色々な所でもセレモニーが行われ、最後のセレモニーは、夕方の17時にマーティン・プレイスの戦没者記念碑前にてサンセット・サービスというセレモニーが行なわれ、1日が終わります。
このアンザックデーは一日かけてのセレモニーになります。
まとめ。
いかがでしたでしょうか。
”アンザックデー”は、この国オーストラリアにとって大きな意味を持つ日です。戦争を立派に戦った オーストラリア・ニュージーランド軍団 ANZAC( Australia and New Zealand Army Corps. )の勇敢さを称えるとともに、その勇姿に追悼する記念すべき式典なのです
これを機に、オーストラリアの歴史や日本の歴史、両国の関係、戦争についての歴史を調べてみてはいかがでしょうか?
きっと、今まで知らなかった事や、いろんな発見が有ると思います。
公式サイト(英語)
また、私たちの祖国日本は世界で唯一の被爆国です。戦争は何があっても起こしてはいけないし、やってはならない行為だと思います。
第二次世界大戦が終戦して75年が過ぎました。風化せず、しっかりと戦争の悲惨さを理解して後世に伝えていくのが今を生きている私たちの義務だと思います。